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80項目版ストレスチェックで職場環境を改善!57項目版との違いや実施方法を解説

公開日:2023/04/21
更新日:2025/06/05

クエスチョンマークとビジネスパーソン

ストレスチェックの導入・実施にあたって、80項目版と57項目版との違いや実施方法がよくわからない、という悩みを抱えていませんか。

この記事では、80項目版ストレスチェックの概要から具体的な質問内容、実施手順、メリット・デメリットまでを網羅的に解説します。ワークエンゲージメントやハラスメントの実態把握など、80項目版ならではの利点も明らかにします。さらに、分析結果に基づいた効果的な職場環境改善の事例もお伝えします。80項目版のストレスチェックを最大限に活用し、より良い職場づくりを実現するための知識を確認しましょう。

80項目版ストレスチェックの概要

青いハートとチェックリスト

80項目版ストレスチェックは、従業員のストレス状況を詳細に把握するためのツールです。57項目版ストレスチェックをベースに、ワークエンゲージメント、職場環境要因、ハラスメントなどに関する項目が追加されています。これにより、多角的な視点から職場環境の課題を特定し、効果的な改善策を講じることが可能となります。

定義と目的

80項目版ストレスチェックとは、厚生労働省が提供する「職業性ストレス簡易調査票」の80項目バージョンを指します。57項目版と比較して、より詳細な情報を収集できる点が特徴です。

主な目的は以下のとおりです。

  • 従業員のストレス状況の把握
  • 職場環境の課題の特定
  • メンタルヘルス不調の予防
  • 生産性の向上
  • より良い職場環境の構築

対象者

80項目版ストレスチェックの対象者は、労働安全衛生法に基づき、原則としてすべての労働者となります。正社員だけでなく、パートタイマー、アルバイト、派遣社員、契約社員なども含まれます。ただし、以下の点に注意が必要です。

ストレスチェックの結果、高ストレス者として判定された労働者は、医師による面接指導を受けることが推奨されます。面接指導は、労働者の申し出に基づいて行われます。

【関連記事:ストレスチェック基本の「き」がわかる!導入手順・実施方法・注意点まとめ

80項目と57項目、23項目のストレスチェックの違いを比較

比較

80項目版、57項目版、23項目版のストレスチェックには、それぞれ異なる特徴があります。以下でくわしく比較します。

項目数と内容の違い

比較項目内容特徴
80項目57項目版の内容に加え、ワーク・エンゲージメント、ソーシャルキャピタル、ハラスメント、経営陣への信頼、人事評価・キャリア育成など、より多角的な項目が含まれる

詳細な分析が可能で、職場環境の課題を多面的に把握できる
設問数が増えるため、従業員の負担も考慮する必要がある

57項目

標準的なストレスチェック
仕事のストレス要因、心身のストレス反応などを測定

バランスの取れた内容で、多くの企業で導入
23項目

57項目版を簡略化したバージョン
主なストレス要因とストレス反応を簡易的に測定

手軽に実施できることがメリット
得られる情報量は限られるため、導入の目的や組織の規模に応じて適切な項目数を選択することが重要

実施時間の違い

実施時間は、項目数に比例して長くなります。目安として、80項目版は約10~15分、57項目版は約5~10分、23項目版は約3~5分かかります。従業員の負担を考慮し、適切な項目数のストレスチェックを選択することが重要です。

分析結果の違い

80項目版は、より詳細な分析結果が得られるため、職場環境改善につながる具体的な対策を立てやすくなります。57項目版と23項目版では、全体的な傾向の把握はできますが、80項目版と比較すると、詳細な分析は難しい場合があります。

80項目版・57項目版の大きな違いは職場全体の状況把握

オフィス

80項目版ストレスチェックと57項目版ストレスチェックの大きな違いは、職場全体の状況をより詳細に把握できる点にあります。57項目版では個人のストレス状態を把握することに重点が置かれていますが、80項目版ではさらに踏み込んで、職場環境や組織風土といった集団レベルでの課題を明らかにできます。

80項目版でわかること

80項目版ストレスチェックでは、57項目版の内容に加え、以下の項目に関する質問が含まれています。

ワークエンゲージメント

ワークエンゲージメントとは、仕事に対する熱意や活力のこと。従業員が仕事にやりがいを感じ、積極的に取り組んでいるかを測ります。高いワークエンゲージメントは、生産性向上や離職率低下につながるとされています。

80項目版では、「仕事によって生活が充実している」「仕事に誇りを持っている」といった質問を通して、従業員のワークエンゲージメント度合いを把握できます。これにより、従業員のモチベーション向上施策を検討する際の参考情報を得られます。

【関連記事:「優秀な人ほど辞めていく」現象をデータで裏付け。離職を防ぐ本当のポイント【調査結果】

ソーシャルキャピタル(従業員の協調行動)

ソーシャルキャピタルとは、職場内の人間関係や信頼関係のこと。従業員同士が協力し合い、良好なコミュニケーションが取れている職場は、高いソーシャルキャピタルを有していると言えます。高いソーシャルキャピタルは、組織全体の活性化や創造性向上につながるでしょう。

80項目版では、「職場の同僚を信頼している」「職場で困ったときに相談できる人がいる」といった質問を通して、職場内のソーシャルキャピタルの状態を把握できます。これにより、職場環境改善やチームビルディング施策の効果測定に役立ちます。

ハラスメント

80項目版では、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントに関する質問も含まれています。ハラスメントは、従業員の精神的健康を損なうだけでなく、職場全体の士気を低下させる要因となります。早期にハラスメントの発生を察知し、適切な対策を講じることは、組織にとって非常に重要です。

具体的な質問内容としては、「職場で自分がいじめにあっている」といったものがあります。ハラスメントの発生状況を把握し、効果的な防止策を立てることができます。

経営陣への信頼

80項目版では、経営陣に対する従業員の信頼度を測る質問も含まれています。従業員が経営陣を信頼していれば、組織の方針に従いやすくなり、業績向上にもつながると考えられます。

具体的な質問内容としては、「経営層からの情報は信頼できる」といったものがあります。経営陣への信頼度を把握し、組織運営の改善に役立てられるでしょう。

人事評価・キャリア育成

80項目版では、人事評価制度やキャリア育成に関する従業員の満足度を測る質問も含まれています。公正で透明性の高い人事評価制度は、従業員のモチベーション向上や能力開発を促進するうえで不可欠です。また、キャリアアップの機会が提供されているかどうかも、従業員の定着率に大きく影響します。

具体的な質問内容としては、「自分の仕事に見合う給料やボーナスをもらっている」「上司は、部下が能力を伸ばす機会を持てるように、取り計らってくれる」といったものがあります。これらの質問を通して、人事評価制度やキャリア育成施策に対する従業員の満足度を把握し、より効果的な制度設計に役立てることが可能です。

このように、80項目版ストレスチェックは、57項目版と比較してより多角的な視点から職場環境を分析できることが特徴です。得られた分析結果を活用することで、職場環境の改善や組織風土改革、生産性向上といった効果的な対策を講じることが可能になります。

【関連記事:【企業必見】ストレスチェックでわかる退職リスク!離職防止のための具体的な対策と活用事例

80項目版ストレスチェックの具体的な質問内容

面談

80項目版ストレスチェックは、仕事に関する質問、職場環境に関する質問、個人に関する質問の3つのカテゴリーに大別できます。具体的な質問内容を以下に示します。

仕事に関する質問

仕事内容、仕事量、仕事の責任、仕事の裁量など、仕事そのものに関連する質問が含まれます。これらの質問を通して、従業員が仕事内容にどの程度満足しているか、仕事量に負担を感じているか、責任や裁量権に適切感を持っているかなどを把握できます。

質問の例評価ポイント
非常にたくさんの仕事をしなければならない仕事量の負担感
勤務時間中はいつも仕事のことを考えていなければならない責任の重さ
自分で仕事の順番・やり方を決めることができる仕事の裁量
感情面で負担になる仕事だ精神的負担
働きがいのある仕事だ仕事の満足度
複数の人からお互いに矛盾したことを要求される役割葛藤

【関連記事:エンゲージメントとは?意味や種類、向上させるメリット・方法を解説

職場環境に関する質問

職場の人間関係、上司との関係、職場の雰囲気、会社の経営方針など、職場環境に関連する質問が含まれます。これらの質問を通して、従業員が職場の人間関係に満足しているか、上司のサポートを適切に受けているか、働きやすい環境だと感じているかなどを把握できます。

質問の例評価ポイント
私の職場の雰囲気は友好的である職場の人間関係
私は上司からふさわしい評価を受けている上司からの評価
職場で自分がいじめにあっている(セクハラ、パワハラを含む)ハラスメントの有無
自分の職務や責任が何であるか分かっている役割認識
上司は誠実な態度で対応してくれる上司との関係性
自分の仕事に見合う給料やボーナスをもらっている待遇への満足度
職場や仕事で変化があるときには、従業員の意見が聞かれている職場への参加
職場では、(正規、非正規、アルバイトなど)いろいろな立場の人が職場の一員として尊重されている多様性の尊重

個人に関する質問

個人の性格、考え方、健康状態など、個人に関連する質問が含まれます。これらの質問を通して、従業員がストレスをどの程度感じやすいか、メンタルヘルスの状態はどうかなどを把握できます。

質問の例評価ポイント
首筋や肩がこる身体の状態
気分が晴れない気分の状態
仕事のことを考えているため自分の生活を充実させられないワーク・ライフ・バランス
仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる仕事への活力

これらの質問への回答結果を分析することで、職場におけるストレス要因を特定し、効果的な職場環境改善につなげることが可能となります。80項目版ストレスチェックは、57項目版よりも詳細な分析ができるため、より精度の高い職場環境改善策を立案するうえで有用です。

【関連記事:プレゼンティーズムで損をするのは誰?企業と従業員双方を守るための対策

80項目版ストレスチェックの実施手順と注意点

注意マークと指差し確認

80項目版ストレスチェックをスムーズに実施し、効果的な職場環境改善につなげるためには、適切な手順と注意点の理解が不可欠です。ここでは、準備段階から実施段階、そして事後対応まで、各段階における重要なポイントを解説します。

準備段階

ストレスチェック実施の目的を明確化し、実施体制を構築することが重要です。実施事務担当者を選任し、ストレスチェック実施のためのスケジュールを策定します。

従業員への周知も重要なポイントです。ストレスチェックの目的や実施方法、個人情報の保護について丁寧に説明し、従業員の理解と協力を得られるように努めましょう。

実施体制の構築とスケジュール策定

ストレスチェックの実施体制を構築する際には、責任者や担当者の役割分担を明確にすることが重要です。誰がどのようなタスクを担当するのかを明確にすることで、スムーズな実施につながります。また、実施スケジュールを策定する際には、従業員の業務状況やストレスチェックの実施期間などを考慮し、無理のないスケジュールを立てるようにしましょう。余裕を持ったスケジュールを組むことで、想定外の事態にも対応しやすくなります。

従業員への周知

従業員に対してストレスチェックの目的や実施方法、個人情報の取り扱いなどを丁寧に説明することで、従業員の不安や疑問を解消し、安心してストレスチェックを受検してもらえる環境づくりにつながります。説明会や資料配布など、さまざまな方法を活用して周知徹底を図りましょう。

実施段階

ストレスチェックの実施方法は、Webシステムを利用する方法と紙媒体を利用する方法があります。実施期間中は、従業員からの質問や相談に適切に対応できるよう、窓口を設けることが重要です。また、回答率の向上にも努めましょう。

ストレスチェックの実施方法

Webシステム・紙媒体それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社の状況に合わせて適切な方法を選択することが重要です。Webシステムを利用する場合は、システムの操作方法を従業員に周知する必要があります。紙媒体を利用する場合は、回答方法や提出方法を明確に指示しましょう。

実施方法メリットデメリット
Webシステム集計作業が自動化されるため、事務作業の負担軽減につながる
回答結果をリアルタイムで確認できる
システムの導入費用や運用費用が発生する
インターネット環境が必要
紙媒体システムの導入費用や運用費用が発生しない
インターネット環境が不要
集計作業に時間がかかる
回答結果の確認に時間がかかる

実施期間中の対応

実施期間中は、従業員からの質問や相談に適切に対応できるよう、窓口を設けることが重要です。質問や相談に迅速かつ丁寧に対応することで、従業員の不安や疑問を解消し、スムーズな実施につながります。また、回答率の向上にも努めましょう。回答率が低いと、正確な分析結果を得ることが難しくなります。リマインドメールの送信や、未回答者への個別対応など、さまざまな方法を検討しましょう。

事後対応

ストレスチェックの実施後には、集計・分析を行い、その結果に基づいて職場環境の改善に取り組みます。高ストレス者への面接指導の実施や、集団分析結果に基づいた職場環境改善策の実施など、具体的な対策を講じることが重要です。

また、ストレスチェックの実施結果や職場環境改善の取り組み状況について、従業員にフィードバックすることで、従業員の不安や疑問を解消し、職場環境改善への意識向上を図ることができます。プライバシー保護にも十分配慮し、適切な情報管理を行いましょう。

集計・分析と職場環境改善

集計・分析結果に基づいて、職場環境の改善策を検討・実施します。長時間労働の是正、休暇取得の促進、ハラスメント対策の実施など、具体的な対策を講じることで、従業員のストレス軽減を図ります。また、必要に応じて、専門家によるコンサルティングなども活用しましょう。

高ストレス者への面接指導

ストレスチェックの結果、高ストレス者と判定された従業員には、医師による面接指導を受けるよう促します。面接指導を受けることは従業員の権利であり、会社は面接指導の実施に協力する必要があります。面接指導を通じて、従業員のストレスの原因を特定し、適切な対応策を検討します。

従業員へのフィードバック

ストレスチェックの実施結果や職場環境改善の取り組み状況について、従業員にフィードバックすることで、従業員の不安や疑問を解消し、職場環境改善への意識向上を図ることができます。フィードバックは、全体的な傾向や課題を共有するだけでなく、個別の部署やチームの状況についても伝えることが重要です。また、フィードバックの際には、プライバシー保護にも十分配慮し、適切な情報管理を行いましょう。

【関連記事:ストレスチェックの運用ガイド|効果的な実施と活用で職場環境を改善

80項目版ストレスチェック導入のメリット・デメリット

メリットとデメリット

80項目版ストレスチェックの導入には、メリットとデメリットの両方が存在します。導入を検討する際には、両方を理解したうえで判断することが重要です。

導入メリット

80項目版ストレスチェックを導入することで得られる主なメリットは以下のとおりです。

メリット詳細
多角的な分析が可能57項目版と比較して、ワークエンゲージメントやソーシャルキャピタル、ハラスメントなど、より多岐にわたる項目を測定できる
職場環境の課題を多角的に分析し、より効果的な改善策を立案することが可能となる
組織全体の課題把握従業員のストレス状況だけでなく、職場全体の雰囲気や組織風土、経営陣への信頼度なども把握できる
組織全体の課題を明確化し、組織活性化に向けた取り組みを推進できる
ハラスメントの早期発見ハラスメントに関する質問項目が含まれているため、潜在的なハラスメントリスクを早期に発見し、適切な対策を講じることができる
従業員のエンゲージメント向上ワークエンゲージメントを測定することで、従業員の仕事に対するモチベーションややりがいを把握し、エンゲージメント向上のための施策を検討できる
生産性向上職場環境の改善を通じて、従業員のストレス軽減、モチベーション向上、離職率低下などの効果が期待できる
結果として、組織全体の生産性向上につながる

導入デメリット

80項目版ストレスチェックを導入する際のデメリットは以下のとおりです。

デメリット詳細
実施時間57項目版と比較して質問項目が多いため、実施に要する時間が長くなる場合がある
分析の複雑化得られるデータが多いため、分析が複雑になる場合がある
費用実施・分析にかかる費用は、57項目版と比較して高くなる場合がある

これらのメリット・デメリットを踏まえ、自社の状況に適したストレスチェックを選択することが重要です。

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【関連記事:IT導入補助金でストレスチェックツール導入!従業員のメンタルヘルス対策と離職防止に効果的な方法を解説

80項目版ストレスチェックで効果的な職場環境改善を実現するには?

笑顔のビジネスパーソンたち

80項目版ストレスチェックを実施しただけでは、職場環境の改善にはつながりません。実施後の分析結果を適切に活用し、具体的な改善策を実行することが重要です。ここでは、80項目版ストレスチェックで得られた分析結果の活用方法と、具体的な改善事例を紹介します。

分析結果の活用方法

80項目版ストレスチェックの分析結果は、職場環境におけるさまざまな課題を浮き彫りにします。効果的な職場環境改善を実現するためには、以下の手順で分析結果を活用しましょう。

1. 集団分析と個人分析

集団分析では、部署や職種ごとの傾向を把握し、職場環境の全体像を理解します。一方、個人分析では、高ストレス者への個別対応を検討します。両方の分析結果を組み合わせることで、より精度の高い課題特定が可能になります。

2. 優先順位をつける

すべての課題に一度に取り組むことは現実的ではありません。緊急性や重要性、実現可能性などを考慮し、優先順位をつけましょう。たとえば、高ストレス者が多くいる部署や、ハラスメントの発生率が高い部署など、早急な対応が必要な課題から優先的に取り組みましょう。

3. 具体的な対策を立てる

課題が特定できたら、具体的な対策を立てます。対策は、原因に直接アプローチするものと、ストレスへの対処能力を高めるものの2種類があります。たとえば、「仕事の量が多い」という課題に対しては、業務分担の見直しや効率化といった直接的な対策に加え、ストレスマネジメント研修の実施といった間接的な対策も有効です。

4. 関係者への周知と協力

対策を立てる際には、関係部署や従業員との協議が不可欠です。対策内容を周知徹底し、協力を得ながら進めることで、より効果的な改善につながります。また、プライバシー保護にも十分配慮しましょう。

5. 実施と効果検証

立てた対策を実行し、定期的に効果検証を行うことで、改善状況を把握し、必要に応じて対策内容を修正します。効果検証には、ストレスチェックの再実施や、従業員へのアンケート調査(パルスサーベイ)などが有効です。PDCAサイクルを回し、継続的な改善を目指しましょう。

具体的な改善事例

以下は、80項目版ストレスチェックの結果に基づいた具体的な職場環境改善事例です。

課題具体的な対策
長時間労働ノー残業デーの設定、業務効率化のためのツール導入、残業時間の見える化
上司とのコミュニケーション不足1on1ミーティングの導入、上司向けコミュニケーション研修の実施
ハラスメントハラスメント防止研修の実施、相談窓口の設置
キャリア開発への不安キャリア面談の実施、研修制度の拡充
ワークエンゲージメントの低下従業員表彰制度の導入、社内イベントの実施

これらの事例はあくまで一例です。自社の状況に合わせて、適切な対策を実施することが重要です。

80項目版ストレスチェックは、職場環境改善のための強力なツールです。分析結果を適切に活用し、具体的な対策を実行することで、従業員の健康を守り、生産性の向上につなげましょう。そして、より働きがいのある職場づくりを目指しましょう。

【関連記事:ストレスチェック集団分析結果の見方は?部署・年代・階層別の傾向と対策を解説

高ストレス者の発見だけでなく職場改善にストレスチェックを

若手ビジネスパーソン

80項目版ストレスチェックは、57項目版と比較して、ワークエンゲージメントやハラスメント状況など、より多角的に職場環境を分析できる点が大きなメリットです。とくに、職場全体の状況把握に役立ち、問題の早期発見・解決につながります。

一方で、実施時間や分析に要する時間などが長くなるデメリットを補えるようなツールを導入するのも一案です。ORIZINなら、80項目版と57項目版とで費用は変わらず、追加の独自設問も利用でき、集団分析も管理画面から簡単に出力できます。

80項目版ストレスチェックを有効活用することで、従業員の健康を守り、生産性の向上につながる職場環境づくりを目指しましょう。