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第3回健康経営トレーニングクイズ

更新日:2025/01/17

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昨今、健康経営が注目されていますがまだまだ知識に不安のある方もいらっしゃるかもしれません。

健康経営についてもっと知りたい人事・総務のご担当者様にお役立ていただけるよう、健康経営にまつわる問題をクイズ形式でご用意しました。

こちらの問題で自分の知識を確認してみましょう。

問1 自律分散型組織(DAO)

変化の激しい現代社会に適しているといわれる「自立分散型組織」の特徴として、正しいものを選んでください。

  1. 組織全体の目標達成に向け、トップダウンで一貫した指示を出して効率よく運営する。
  2. 各メンバーが自分で考えて動きながら、全体の目標を一緒に達成する。
  3. すべてのメンバーの自由な判断を尊重し、それぞれが好きに動くことが組織の成果につながる。

正解:B…各メンバーが自分で考えて動きながら、全体の目標を一緒に達成する。

解説:自立分散型組織は、各メンバーが自律的に意思決定を行い、全体の目標に向かって協力する仕組みです。この組織モデルは、変化の速い現代のビジネス環境に適しており、メンバーが自分で考えて行動することで、柔軟で迅速な対応が可能となります。また、ITやデジタルツールを活用して、リモートワークや異なる働き方のメンバーと効率的に情報共有できる点も特徴です。
ただし、この組織がすべての企業に合うわけではありません。例えば、業務が非常にルーティン化されている場合や、細かな手順に従うことが重要な場合、自律的な意思決定が混乱を招くことがあります。また、メンバーが十分なスキルや判断力を持っていない場合、方向性を失ったり、連携が取れなくなるリスクもあります。自立分散型組織を成功させるためには、共通の目標や価値観を全員で共有し、意思決定プロセスや評価基準を明確にすることが大切です。

問2 フォロワーシップ

目まぐるしく変化し予測困難な状況である、VUCA(ブーカ)時代と呼ばれる現代において企業に求められる「フォロワーシップ」。このフォロワーシップの説明として最も適切なものを選んでください。

  1. チームやメンバーのパフォーマンスや成果を最大化させるために自主的・自律的にメンバーのサポートを行うこと。
  2. リーダーがビジョンを描き、それをチームと共有し、組織を目標に向かって導く力のこと。
  3. リーダーやメンバーといった立場の違いを越え、メンバーがそれぞれの役割を果たすことでチームの成果・成長に貢献すること。

正解:A…チームやメンバーのパフォーマンスや成果を最大化させるために自主的・自律的にメンバーのサポートを行うこと。

解説:フォロワーシップとは、部下やチームメンバーが、自主的かつ自律的に組織の成功や発展のため、上司やリーダー、他メンバーに働きかけ支援することを言います。具体的には、上司の意思決定や行動が間違っていれば建設的に批判や提案を行ったり、リーダーの手が回っていないメンバーの支援などを自主的に行うことなどを指します。
企業が、VUCA時代と呼ばれる現代を生き抜くためには、経営陣や役職者、上司の立場にある人材の働きだけではなく、その下に付く部下やメンバーの働きこそが大切となります。部下は言われたことだけをこなしているだけではなく、部下自身の役割を果たしながらリーダーをサポートできる積極性や自律的な働き方をすることが求められるようになっています。
ちなみにBはリーダーシップ、Cはメンバーシップの説明です。

問3 部下は観察すべきか(社会的促進効果)

部下に比較的簡単なタイピングや計算をする仕事をやってもらうことにしました。その際に部下が作業をミスなく予定どおり進めているか確認するため、上司が後ろの席から観察することにしました。部下のパフォーマンスはどう変化したでしょう。次の3つから選んでください。

  1. 観察されたことで部下のパフォーマンスが向上した。
  2. 観察されたことでプレッシャーとなり、パフォーマンスが低下した。
  3. 単純な仕事だったため、観察自体パフォーマンスには影響しなかった。

正解:A…観察されたことで部下のパフォーマンスが向上した。

解説:他者から見られることはプレッシャーとなり、一見パフォーマンスが低下してしまうように思われますが、それが単純な作業である場合は、逆にパフォーマンスが向上することがいくつかの研究からわかってします。
心理学者のロバート・ザイアンスが行った基礎研究では、被験者にボタンを押すなどの単純な課題に取り組んでもらった場合、一人で行うより隣で他者が観察している状況のほうが、パフォーマンスが向上することを実験から確認しました。一方で、難しいパズルなどに取り組んでもらった場合では、逆にパフォーマンスが下がってしまいました。
これは、やり方が明確な単純作業においては他人に見られることで、モチベーションが向上することに対し、難しい課題ではそのプレッシャーがかえって集中力を低下させミスを起こりやすくさせたと考えられます。
部下がどのような仕事をしているかを見極めながら、観察するのか、あるいは遠くから見守るべきなのかを使い分けることが大事といえます。

この記事の執筆者
社会保険労務士法人 未来経営(ESコモンズ メンバー)

長野県松本市に拠点を置き、それぞれ専門分野を持つ5名の社会保険労務士が在籍しています。私たちのビジョンである「元気な会社作りのお手伝い」を実現するため、母体である税理士法人未来経営ともに、人事労務分野に積極的に携わり、トータルな企業経営サポートを実現しています。

ESコモンズ主宰 有限会社人事・労務 URL:https://www.jinji-roumu.com/