公開日:2024/02/22
更新日:2026/01/15
「ウェルビーイング」と「経営」の関係を耳にする機会が増えたものの、「具体的にどんなメリットがあるのか」「健康経営®との違いは?」「自社で導入するにはどうすれば?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
結論として、ウェルビーイング経営は、従業員の幸福度を高めるだけでなく、企業の生産性向上や優秀な人材の獲得・定着に直結する、持続的な成長に不可欠な経営戦略です。本記事では、ウェルビーイング経営がもたらす7つのメリットを深掘りするとともに、知っておくべきデメリットと対策、具体的な導入ステップ、取り組み事例までを網羅的に解説します。
ウェルビーイング経営の全体像を理解し、自社に合った施策を始めてみましょう。
※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
ウェルビーイング経営とは、従業員一人ひとりの身体的、精神的、そして社会的な健康と幸福を重視し、組織全体の活性化と生産性向上を目指す経営アプローチです。利益追求だけでなく、従業員のやりがいや満足度を高めることで、持続的な企業成長を目指します。
ウェルビーイング(Well-being)は、世界保健機関(WHO)憲章の前文で「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいう」と定義されています。つまり、単に健康であるだけでなく、幸福で満たされた状態を持続的に実現することを目指す概念です。
このウェルビーイングを測定する指標として、米国の調査会社ギャラップ社が提唱する以下の5つの要素が広く知られています。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| キャリア・ウェルビーイング (Career Well-being) | 仕事やキャリアに対する満足感、働きがい、自己成長の実感。 |
| ソーシャル・ウェルビーイング (Social Well-being) | 職場やプライベートにおける良好な人間関係、社会とのつながり。 |
| フィナンシャル・ウェルビーイング (Financial Well-being) | 経済的な安定、収入や資産管理に対する安心感。 |
| フィジカル・ウェルビーイング (Physical Well-being) | 心身の健康、活力があり、日々の活動を問題なく行える状態。 |
| コミュニティ・ウェルビーイング (Community Well-being) | 地域社会や所属するコミュニティへの帰属意識や貢献感。 |
ウェルビーイング経営は、特定の施策だけでなく、複数の経営のありかたを要素とする広範なアプローチです。「健康経営」「幸福経営」「パーパス経営」という3つの要素と深く関連しながら、従業員と企業の持続的な成長を促します。
従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践する経営手法です。健康増進への投資が、組織の活性化や生産性向上につながるという考えに基づいています。
従業員の幸福度を高めることを組織運営の中心に据える考え方です。幸福度の高い従業員は創造性や生産性が高いという研究結果もあり、業績向上に直結する要素として注目されています。
企業の社会的存在意義(パーパス)を明確に掲げ、その実現に向けて事業活動を行う経営スタイルです。従業員は自社のパーパスに共感することで、仕事への誇りと働きがいを感じ、ウェルビーイングの向上につながります。
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ウェルビーイング経営と健康経営は密接に関連していますが、その対象範囲に違いがあります。健康経営が主に従業員の身体的・精神的な「健康」の維持・増進に焦点を当てるのに対し、ウェルビーイング経営はそれに加えて、社会的関係やキャリア、経済的な安定といった、より広範な「ウェルビーイング」を目指す点に特徴があります。
簡単に言えば、健康経営はウェルビーイング経営を実現するための重要な土台の一つと位置づけることができます。
| 健康経営 | ウェルビーイング経営 | |
|---|---|---|
| 主な目的 | 従業員の健康維持・増進、生産性向上 | 従業員の総合的な幸福度の向上、持続的な企業成長 |
| 対象範囲 | 身体的・精神的な健康 | 身体的・精神的・社会的な健康、キャリア、経済などを含む包括的な幸福。ウェルビーイング |
| 視点 | 企業視点での健康投資 | 従業員視点でのウェルビーイングの実現 |
【関連記事:健康経営のKPIとは?すぐに使える具体例と効果測定につながる決め方を解説】
近年、多くの企業がウェルビーイング経営に注目しています。その背景には、社会や働き手の価値観の大きな変化があります。
終身雇用制度が過去のものとなり、人材の流動化が進む現代において、企業は従業員に選ばれる存在になる必要があります。テレワークの普及や副業の解禁など働き方が多様化し、従業員は給与だけでなく、働きがいや自己実現、ワークライフバランスを重視するようになりました。このような価値観の変化に対応し、魅力的な職場環境を提供するためにウェルビーイング経営が不可欠となっています。
従業員を「コスト」ではなく、価値創造の源泉である「資本」と捉える「人的資本経営」が重視される中で、従業員のウェルビーイング向上への投資は、企業の持続的な価値向上に直結すると考えられています。また、ウェルビーイング経営の実践は、SDGs(持続可能な開発目標)の目標3「すべての人に健康と福祉を」や目標8「働きがいも経済成長も」に直接貢献するものです。このような社会貢献への取り組みは、企業イメージやブランド価値の向上にもつながります。

ウェルビーイング経営は、従業員と企業の双方に多くの恩恵をもたらします。従業員が心身ともに満たされた状態で働くことは、組織全体のパフォーマンスを向上させ、持続的な成長を実現するための重要な鍵となります。ここでは、ウェルビーイング経営がもたらす7つの具体的なメリットを詳しく解説します。
従業員のウェルビーイング向上は、企業の生産性向上に直結します。心身ともに健康な従業員は、仕事への集中力や意欲が高く、業務の質と効率が向上します。実際に、幸福度の高い従業員はそうでない従業員に比べて生産性が31%高いという研究結果も報告されています。
(参考:「幸せの戦略」ハーバードビジネスレビュー2012年5月号 62~63ページ)
また、従業員が精神的に満たされ、心理的安全性が確保された職場では、失敗を恐れずに新しいアイデアを提案しやすくなります。このような環境は、活発なコミュニケーションとコラボレーションを促進し、創造性を3倍に高め、革新的なアイデアやイノベーションが生まれやすい土壌を育むことにつながります。
ウェルビーイングを重視する経営姿勢は、企業の採用競争力を高めるうえで大きなアドバンテージとなります。とくに近年の求職者は、給与や待遇だけでなく、働きがいや心身の健康を保てる職場環境を重視する傾向にあります。従業員を大切にする企業文化を社外に発信することは、企業の魅力向上につながり、優秀な人材の獲得を後押しします。
さらに、働きやすい環境の整備は、従業員のエンゲージメントと満足度を高め、離職率の低下に大きく貢献します。従業員が働き続けたいと思える環境を提供することで、採用や育成にかかるコストを削減し、組織全体の安定した成長を実現できます。
【関連記事:ウェルビーイング採用とは?企業と従業員の幸福度を高める戦略】
ウェルビーイング経営は、「会社が自分を大切にしてくれている」という従業員の信頼感を育み、エンゲージメント(仕事への熱意や貢献意欲)を向上させます。従業員は自身の仕事に誇りを持ち、組織の一員としての自覚を高めることで、自発的に課題解決や業務改善に取り組むようになります。
エンゲージメントの高い従業員が増えることで、チームワークが強化され、組織全体に活気が生まれます。このようなポジティブな職場環境は、さらなるエンゲージメント向上を促す好循環を生み出し、組織全体のパフォーマンスを底上げします。
従業員のウェルビーイングを重視する姿勢は、顧客や取引先、投資家といったステークホルダーからの信頼を高め、企業のブランドイメージ向上に貢献します。とくに、ESG(環境・社会・ガバナンス)投資が重視される現代において、人的資本への投資は企業価値を測る重要な指標と見なされています。
ウェルビーイング経営に積極的に取り組む企業は、「従業員を大切にするホワイト企業」として社会的に評価され、製品やサービスのイメージアップにもつながります。このような良好な評判は、企業の持続的な成長を支える無形の資産となります。
ウェルビーイング経営は、従業員の健康問題に起因するコストの削減にも効果を発揮します。具体的には、以下の2つの観点からコスト削減が期待できます。
| 種類 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| アブセンティーイズムの削減 | 心身の不調による休職や欠勤 | 休職に伴う代替人員の確保や、傷病手当金などの直接的なコストを削減できる |
| プレゼンティーイズムの削減 | 出社していても、何らかの不調が原因で本来のパフォーマンスを発揮できない状態 | 目に見えにくい労働生産性の損失を防ぐことで、企業全体のパフォーマンスを改善できる (この損失額は、アブセンティーイズムよりも大きいと言われる) |
従業員の健康を維持・増進する取り組みは、医療費の負担軽減だけでなく、生産性の低下という見えないコストを抑制するうえでも極めて重要です。
従業員満足度と顧客満足度には強い相関関係があることが知られており、この関係性は「サービス・プロフィット・チェーン」という経営理論で示されています。ウェルビーイングの向上によって満足度とロイヤルティが高まった従業員は、質の高いサービスを提供する傾向にあります。
従業員が自社の製品やサービスに誇りを持ち、いきいきと働く姿は、顧客にポジティブな印象を与えます。その結果、顧客満足度が高まり、リピート購入や長期的なファン化につながり、最終的に企業の収益向上に貢献するという好循環が生まれます。
心身ともに健康で、経済的にも安定した状態にある従業員は、日々の業務をこなすだけでなく、自身のキャリアや将来について前向きに考える余裕が生まれます。ウェルビーイング経営は、従業員が自律的にキャリアを考え、成長しようとする意欲を引き出す土台となります。
企業が研修や資格取得支援といった自己啓発の機会を提供することで、従業員は自身の可能性を最大限に引き出し、自己実現を目指すことができます。個々の従業員の成長は、組織全体のスキルアップと競争力強化に直結し、企業の持続的な発展を支える力となります。

ウェルビーイング経営は多くのメリットをもたらす一方で、導入と推進の過程で直面しうるデメリットも存在します。しかし、これらの課題を事前に理解し、適切な対策を講じることで、その効果を最大限に引き出すことが可能です。ここでは、企業が知っておくべき3つの主要なデメリットとその対策を具体的に解説します。
ウェルビーイング経営を推進するためには、新たな制度の導入や環境整備に伴う初期投資や継続的な費用が発生します。これらは短期的に見ると企業の財務的負担となる可能性があります。
具体的には、以下のようなコストが考えられます。
これらの投資は、従業員の生産性向上や離職率低下といった形で将来的にリターンが期待できるものの、短期的な視点ではコスト増が課題となり、結局ウェルビーイング施策を行えない最大の理由になり得ます。コストはかかるものと考え、先行投資のつもりで予算を確保することがおすすめです。
対策としては、いきなり大規模な投資を行うのではなく、従業員のニーズが高い施策から優先的に、かつ小規模な範囲で始める「スモールスタート」が有効です。たとえば、特定の部署でトライアルを実施し、その効果を検証しながら全社展開を検討します。また、国や地方自治体が提供する助成金(働き方改革推進支援助成金など)を活用することも、コスト負担を軽減するうえで重要な選択肢となります。
ウェルビーイング経営の成果は、従業員の幸福度やエンゲージメントといった定性的な要素が多く含まれるため、その効果を売上や利益のような明確な数値で即座に測定することが難しいという側面があります。効果が実感できるまでに時間がかかることも多く、投資対効果(ROI)を短期的に証明しにくい点がデメリットとして挙げられます。
効果測定の難しさに対処するためには、多角的な視点から複数の指標(KPI)を設定し、それらを継続的に観測することが重要です。直接的な業績指標だけでなく、組織の状態を示す様々なデータを組み合わせることで、施策の効果を可視化しやすくなります。指標は「定量的指標」と「定性的指標」に分けて設定すると良いでしょう。
| 指標の種類 | 具体的な指標の例 |
|---|---|
| 定量的指標 | 離職率、採用コスト、残業時間、有給休暇取得率、休職者数、健康診断の有所見率、ストレスチェックの集団分析結果 |
| 定性的指標 | 従業員エンゲージメントサーベイのスコア、職場の人間関係やコミュニケーションに関するアンケート結果、1on1ミーティングでのヒアリング内容 |
これらの指標を施策の実施前後で比較・分析することで、経営層や従業員に対して取り組みの成果を具体的に示すことができます。
経営層や人事部が主導して制度を導入しても、その目的や重要性が現場の従業員に十分に伝わらず、「やらされ感」が生まれてしまったり、一部の従業員しか利用しない「形骸化」した状態に陥ったりするリスクがあります。とくに、管理職の理解や協力が得られない場合、部署によって取り組みに温度差が生じ、全社的な文化として根付かせることが困難になります。
施策の形骸化を防ぎ、全社に浸透させるためには、まず経営トップがウェルビーイング経営の重要性を自らの言葉で繰り返し発信し、本気で取り組む姿勢(コミットメント)を示すことが不可欠です。そのうえで、施策の企画段階からワークショップなどを通じて従業員の意見を積極的に取り入れたり、各部署に推進役となるアンバサダーを設置したりするなど、現場を巻き込むしくみを構築することが効果的です。また、管理職に対してウェルビーイング経営における自身の役割の重要性を理解してもらうための研修を実施することも、全社的な推進力を高めるうえで欠かせません。

ウェルビーイング経営を成功させるためには、理念を掲げるだけでなく、具体的なステップに沿って計画的に進めることが重要です。ここでは、どの企業でも応用可能な基本的な3つの導入ステップを解説します。
最初のステップは、自社の「現在地」を客観的に把握することです。思い込みや感覚に頼るのではなく、データに基づいて従業員と組織の状態を正確に理解することが、効果的な施策立案の第一歩となります。
主な方法として、従業員サーベイの実施が挙げられます。ストレスチェックやエンゲージメントサーベイ、より簡易的なパルスサーベイなどを活用し、従業員の心身の健康状態、人間関係、労働環境、キャリアへの満足度といった多角的な情報を収集します。その際、匿名性を確保し、調査の目的を事前に丁寧に説明することで、従業員が安心して本音で回答できる環境を整えることが不可欠です。
また、アンケートのような定量的なデータだけでなく、1 on 1ミーティングを通じて従業員一人ひとりの定性的な「生の声」を拾い上げることや、勤怠データ、健康診断結果といった客観的な指標を分析することも、課題を多角的に可視化するうえで有効です。
次に、ステップ1で可視化された課題に基づき、会社としてウェルビーイング経営をどのように推進していくか、具体的な方針と目標を定めます。この段階では、経営層が強いリーダーシップを発揮し、明確なコミットメントを示すことが成功のカギとなります。
まずは、自社の経営理念やパーパスと結びつけ、「従業員の挑戦と成長を支援する文化を醸成する」「心身の健康を最優先し、誰もが安心して働ける職場を創る」といった方針を言語化します。そして、その方針に沿って、具体的で測定可能な目標(KPI)を設定します。
以下にKPIの設定例を示します。
| 領域 | KPIの例 | 目標値の例 |
|---|---|---|
| 心身の健康 | ストレスチェックの高ストレス者率 | 前年度比5%削減 |
| 働きがい | エンゲージメントサーベイのスコア | 10ポイント向上 |
| 人材定着 | 新入社員の3年後定着率 | 90%以上を維持 |
| 労働環境 | 月平均残業時間 | 20時間未満に削減 |
最後は、策定した方針と目標を達成するための具体的な施策を実行し、その効果を定期的に測定して改善を繰り返す、PDCAサイクルを回していく段階です。施策は一度で完璧なものを目指すのではなく、小さな成功を積み重ねていく姿勢が大切です。
たとえば、「労働環境の改善」という目標に対してフレックスタイム制を導入したり、「心身の健康支援」として健康セミナーを開催したり、「コミュニケーション活性化」のために1 on 1ミーティングを定例化する、といった施策が考えられます。
施策を実行した後は、「やりっぱなし」にせず、必ず効果測定を行います。ステップ2で設定したKPIの推移を観測するほか、パルスサーベイなどで従業員の反応をこまめに確認することも有効です。その結果を分析し、効果の薄い施策は見直したり、より効果的な新しい施策を試したりと、継続的に改善していくことがウェルビーイング経営を組織文化として根付かせることにつながります。

ウェルビーイング経営を実践し、成果を上げている企業の具体的な取り組みを施策の目的別に紹介します。自社で施策を検討する際の参考にしてください。
ある企業では、従業員一人ひとりの幸福と成長を重視し、「ウェルビーイング」を重要な経営戦略の一つと位置づけています。とくに、従業員の働きがい(エンゲージメント)を高めるため、企業理念の浸透を図るとともに、自律的なキャリア形成を支援する多様なしくみを構築しています。
具体的には、従業員が自身のキャリアについて考えるワークショップの開催や、社内公募制度を通じた異動機会の提供などを行っています。また、定期的に組織状態や意識を測るサーベイを実施し、従業員の状態を可視化することで、各種施策の改善やPDCAサイクルにつなげています。
また、別の企業では、従業員の心身の健康を支援する先進的な取り組みにより、外部機関から高い評価を受けています。「働くことを通じて、自然と健康になれる状態」を目指すべき姿として掲げ、健康増進に関する知見を活かした施策を展開しています。
中でも特徴的なのが、定期健康診断後に実施される産業保健スタッフによる「全社員面談」です。これにより、個々の健康課題へ早期にアプローチを行うとともに、従業員のセルフケアを強力に支援しています。
| 施策カテゴリ | 具体的な取り組み内容 |
|---|---|
| 食生活改善 | 社員食堂での健康メニュー提供、栄養教育の実施 |
| データ活用 | 個人の健康データを可視化するポータルサイトの提供 |
| メンタルヘルス | ストレスチェックと連携した職場環境改善、全員面談 |
これらの多角的な取り組みは、従業員の健康リテラシー向上と、生活習慣病リスク者の減少に貢献しています。
役職や年次に関わらず、従業員が自らの意思で新しい職務やプロジェクトへの参画を希望できる「主体的な挑戦を推奨する文化」を醸成した事例もあります。こうした風土は、従業員の当事者意識を引き出し、部署横断的なコラボレーションを促進することで、組織内のコミュニケーションを活性化させる重要な要素となっています。
また、産業医などの専門家をウェルビーイング担当の役員として登用し、経営層がコミットメントを示すことで、単なる「働きやすさ」の追求に留まらず、挑戦を奨励し、従業員の活力と創造性を高める「攻めのウェルビーイング経営」を推進しています。

本記事では、ウェルビーイング経営の定義から、企業と従業員にもたらす7つのメリット、導入のステップ、具体的な企業事例までを網羅的に解説しました。
働き方や価値観が多様化し、人的資本経営が重視される現代において、従業員の幸福を追求するウェルビーイング経営は、もはや単なる福利厚生ではなく、企業の持続的な成長を実現するための重要な経営戦略です。生産性の向上や優秀な人材の確保・定着といったメリットは、最終的に企業の競争力強化に直結します。
導入には短期的なコストや効果測定の難しさといった課題も伴いますが、まずは現状把握のサーベイから始めるなど、自社に合った形でスモールスタートすることが成功の鍵となります。従業員一人ひとりが心身ともに満たされ、いきいきと働ける環境を整えることは、企業と従業員の双方にとって計り知れない価値を生み出すでしょう。