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【福利厚生におけるカウンセリング】そのトレンドとは?

更新日:2022/03/08

【福利厚生におけるカウンセリング】そのトレンドとは?

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私たちを取り巻く世界は常に進化を続けており、テクノロジーは私たちの生活の中で不可欠な役割を果たしています。デジタルヘルスケアの普及は加速し、Zoomを使った定期健診、アプリを使った診療予約や処方箋の受け取り、遠隔でのメンタルヘルスケアなどがごく当たり前に行われるようになりました。この記事では、社員の福利厚生において近年増えているカウンセリングの事例をご紹介します。

電話カウンセリングの適用

電話カウンセリングは、携帯電話の普及した昨今、場所を問わず誰でもカウンセリングを受けることができます。遠隔カウンセリングの中でも、早くから普及してきた方法です。携帯電話の普及が一人一台以上というのが当たり前となっているこの社会状況では、社員にとって有用な方法であると考えられます。電話カウンセリングは、実際に足を運ぶ必要がなく、予約のタイミングも柔軟であるため、一般的なカウンセリングルームでの対面カウンセリングよりも利便性が向上します。

オンラインカウンセリングの適用

今日、注目されているのがオンラインカウンセリングです。オンラインカウンセリングとは、自宅にいながら、ビデオやアプリなどオンライン上のコミュニケーションサービスを利用することで、よりスピーディーかつリアルに近い感覚でカウンセリングを受けることができる方法です。オンラインであることから、実際に足を運ぶ必要がなく、予約のタイミングも柔軟で、対面でのカウンセリングに近い状況でカウンセリングを利用することができます。

企業と社員、双方にメリットがある

電話カウンセリングやオンラインカウンセリングを福利厚生として取り入れることには、以下の4つの大きなメリットがあります。

  1. 利便性がある
  2. 記録を残しやすい
  3. 自宅で受けることで緊張がほぐれる
  4. プライバシーを確保

この4つのメリットについて一つずつ見ていきましょう。

1.利便性がある

電話やオンラインを使ったカウンセリングの最大のメリットは、なんといっても利便性です。企業と社員の双方が、場所に縛られることがありません。メンタルクリニックやカウンセリングルームに足を運ぶことなく、専門家によるカウンセリングを受けることができます。

必要なのは、従来の電話カウンセリングであれば電話のみですし、オンラインカウンセリングであればインターネット接続環境、カメラやマイクといったデバイス、タブレットやコンピュータだけです。勤務状況や家庭の事情で時間がない場合、生活スケジュールにカウンセリングを組み込むことは、予定を圧迫し、ストレスになる可能性があります。カウンセリングを受けられる時間や場所がない場合、わざわざ足を運ぶ必要がないオンラインカウンセリングは最適なソリューションとなるでしょう。

オンラインカウンセリングは、夜間や週末の予約が可能なケースも多く、仕事や育児、介護などの日常生活に影響を与えることなくケアを受けることができます。一般的には、精神状態や運動能力などの問題で定期的に外出することが困難な場合、自宅でカウンセリングが受けられる点も評価されています。電話やオンラインにおけるサービスは、言葉の壁や時差の問題がない限り、海外にいる人など、誰とでも話すことができます。つまり、選択肢は無限に広がっています。社内に足を運んでくれるカウンセラーを探さなくても、オンラインであればより優れたカウンセラーに担当してもらえる可能性も高まります。

2.記録を残しやすい

特にオンラインカウンセリングが普及した背景の一つに、記録を残しやすいことがあります。カウンセラーと社員双方が、やりとりを見直すこともできるのです。対面で交わされる会話は形が残らないため忘れやすい一方で、オンラインセッションはカウンセリングを通じて進んだ洞察等が記録として残るので、セッションの進行具合を都度確認することができます。

3.自宅で受けることで緊張がほぐれる

見ず知らずの相手に見ず知らずの場所で話すということはカウンセリングに限らずとても緊張するため、特に初めて利用する場合は自宅の方が精神的に楽だと感じることが多いでしょう。オンラインカウンセリングでは、社員が安心できる場所で、周囲の目を気にすることなく、セッションに集中することができます。これは、カウンセラーとよりオープンに話すことができ、安心感を覚えるということでもあります。もちろん、メンタルヘルスの問題を解決するのは一朝一夕に達成されることではありません。しかし、安心のできる環境の中で行うことができれば、緊張がほぐれ深い洞察へとつながる要素となります。

リビングに座って、お気に入りの温かい飲み物を飲みながら、楽な服装で、毛布やペットをそばに置いて、平和でリラックスできる環境を作ることができるのです。一般的な対面カウンセリングは緊張しやすいものですが、電話カウンセリングやオンラインカウンセリングであれば、交通機関を利用したり、準備が整わないうちに外の世界と対面したりすることもありません。


4.プライバシーを確保

オンラインカウンセリングのもう一つの大きなメリットは、プライバシーが守れるということです。社員の考えや気持ち、現在の精神状態は、当然ながらとても大切なものであり、保護されるべきものです。どこにも行く必要がなければ、待合室やメンタルクリニックの外で誰かに出会うこともなく、仕事中に周囲の目を気にしながらやって来る必要もありません。そのため、オンラインカウンセリングでは、会話をしたくない知り合いや見知らぬ人に会って気まずい思いをしたり、傷つきやすく疲れやすい時に無理に周囲に気遣ったりするリスクを減らすことができます。安全な場所にいながら、静かで邪魔が入らない環境で、自分のためだけにカウンセリングを利用することができます。

対面カウンセリングと同等の信頼性

電話カウンセリングやオンラインカウンセリングで行われるメンタルヘルスの評価は、対面カウンセリングで行われる評価と同等の信頼性があるとされています。対面カウンセリングと同じように、社員の心の健康に多くの効果をもたらすのです。全体として、電話やオンラインでカウンセリングを受けた患者は、その経験に満足しており、多くの人が、オンラインカウンセリングは使いやすく、移動する必要がないことを高評価しています。

すべてのカウンセラーが電話やオンラインカウンセリングに完全に移行するわけではなく、従前のような対面でのカウンセリングも選択肢として残されるでしょう。このような社員の個々の状況に合わせて選択できるカウンセリングは、将来のメンタルヘルスサービスの大きな部分を占めるようになるでしょう。社員にメンタルヘルスの手段をより多く提供することは、企業と社員の双方にとって大きなメリットとなります。


求められるカウンセリングのあり方

社会状況の変化に伴い、労働環境の変化が進む中で、社員が人生の中でぶつかる様々な困難を生き抜き、自社の成功をサポートするには、メンタルヘルスの維持向上は特別なことではない誰にとってもあたりまえのことであると知り、具体的な福利厚生を通じて社員に提供することが重要です。不安、疲労、燃え尽き症候群の高さは、社員のエンゲージメント、生産性、事故などに影響を与える可能性がある他、人材の喪失や社会的な評価にまで広く影響を与える可能性があります。社員のメンタルヘルスの維持向上に努めることは今後も優先事項であり続けるでしょう。時間と場所を選ばずカウンセリングを受けられる環境が、ますます求められているのです。