商品の登録(個別式)

入力する項目

項目の相互関係

他の項目の入力内容によっては、別の項目が意味を持たなくなることがあります。

たとえば、「マスター区分」が[記事]の場合、「入数」や「売価」は不要になります。

これらの項目は、入力することはできますが、登録時には初期値にクリアされますのでご留意ください。

下表は、マスター区分とシステム区分による有効項目を表したものです。

「○」印のついた項目が有効項目となります。

マスター区分

一般商品

雑商品

諸雑費

値引

記事

システム区分

共用

売上

仕入

共用

売上

仕入

共用

売上

仕入

商品名

商品名2

商品コード2、3

使用区分

有効期間

商品区分1~5

 

単位

 

 

 

 

 

 

 

 

入数

 

 

 

 

 

 

 

 

規格・型番、色、サイズ

 

 

 

 

 

 

 

 

実績管理

 

税区分、売上税込区分、

仕入税込区分、売上税種別、

仕入税種別、税種別切替 *1

 

単価小数桁、入数小数桁、

箱数小数桁、数量端数

 

 

 

 

 

 

 

 

数量小数桁

 

 

 

 

 

 

 

単位区分2~5

(入数、単位、単位コメント) *3

 

 

 

 

 

 

 

 

売上単位区分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕入単位区分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

標準価格、売価1~5

 

 

 

 

 

原価

 

 

 

 

 

仕入単価

 

 

 

 

 

 

 

在庫管理 *2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

在庫単価、倉庫、主仕入先

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商品項目1~3

 

 

 

 

 

 

 

 

売上計算式 *3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕入計算式 *3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

*1:税区分を[0:非課税]とした場合、売上税込区分~税種別切替は意味を持ちません。

*2:在庫管理を[1:しない]とした場合、在庫単価/倉庫/主仕入先は意味を持ちません。

*3:計算式を使う商品は、単位区分を使うことはできません。

 

  • 商品マスターは、『商魂』と『商管』で共有します。

    『商魂』だけを使用される場合、[主仕入先]などの仕入・在庫情報は入力する必要ありません。ただ、後で『商管』を使用される場合を考えて、『商管』がインストールされていなくても仕入・在庫情報を入力可能にしています。片方のソフトを先行使用される場合、「システム区分」を[0:共用]にしてください。

項目説明

項目

項目の説明

商品コード

半角4~13桁で入力します。桁数は「会社基本情報の登録」で設定した桁数となります。

数字コードの場合、前ゼロ編集されます。

商品名

全角18(半角36)文字以内で入力します。

納品書や請求書に載せる商品名を登録します。

商品名は、伝票入力時に訂正もできます。

商品名2

全角128(半角256)文字以内で入力します。

「商品名2」という項目名称は、「会社基本情報の登録」で変更可能です。

入出力できる処理・機能は「商品名」とほぼ同様ですが、以下の制限事項があります。

・出力場所がないため専用帳票(納品書や請求書など)には出力しません。『フリーフォーマット』での出力をご検討ください。

・伝票入力において“前回伝票”の「商品名2」を適用することはできません。

商品コード2

商品コード3

半角20桁以内で入力します。

入力したコードは、商品参照の検索条件に使います。また、『フリーフォーマット』帳票で出力可能です。

「商品コード2、3」という項目名称は、「会社基本情報の登録」で変更可能です。

使用区分

マスターの使用許可と禁止を設定します。

[0:許可]

[1:禁止]

削除したいが伝票が残っているため削除できない商品や、旧型の商品を取り扱いできないようにする際に[禁止]に設定します。

使用禁止にしたマスターは各機能において以下のように扱われます。

・伝票入力でその商品を入力できません。

・商品参照画面に表示されません。

・セット商品の構成商品、部品展開の構成部品に追加できません。

 

【参照】「システムの基本仕様」-「マスターの管理」-使用区分

有効期間

商品の有効期間を開始日と終了日で入力します。片方だけの入力も可能です。伝票入力処理では、伝票日付と比較されて有効期間内の商品しか入力ができなくなります。

「使用区分」が[禁止]となった商品は「有効期間」を設定できません。

 

【参照】「システムの基本仕様」-「マスターの管理」-商品の有効期間

以下は「基本」タブで入力する項目です。

商品区分

(5種類)

商品区分の登録」で商品区分マスターに登録した商品区分コードを入力します。

商品別資料の分類/集計用に使います。

5区分別々に品目/メーカーなど実績管理・商品分類用に利用します。

5種類のうち、使用しない区分は入力不要です。

単位

全角2(半角4)文字以内で入力します。

数量の単位名で、納品書/請求書などに載ります。

例)個、箱、台、本、ケース、ダース、リットルなど。

入数

整数5~整数5小数4桁以内で入力します。

小数以下の桁数は「入数小数桁」で指定された桁数になります。

 

【参照】「システムの基本仕様」-入数、箱数、数量

規格・型番

統一伝票用の項目です。

規格・型番:全角18(半角36)文字

色:半角7文字(全角も入力可能)

サイズ:半角5文字(全角も入力可能)

『フリーフォーマット』で帳票設計を行えば印刷することができます。

伝票入力時に訂正も可能です。

サイズ

倉庫

倉庫の登録」で倉庫マスターに登録した倉庫コードを入力します。

倉庫入力を簡易化するために商品に倉庫を関連付けします。伝票入力時、商品コードが入力されたら倉庫コードを表示します(倉庫コードは訂正も可能)。

『商管』を使用する場合でかつ、「会社基本情報の登録」で「倉庫別在庫管理」を[する]とした場合に入力します。

主仕入先

『商管』を使用する場合に入力します。

商品の発注先/仕入先を入力します。仕入先が何件もあれば、代表的な仕入先を登録します。

半角4~13桁で入力します。桁数は「会社基本情報の登録」で設定した桁数となります。

商品マスターに登録した主仕入先は以下の操作で使われます。

①「在庫の登録」で入力簡略化のために主仕入先入力欄で初期表示します。

②入出荷伝票を登録するとき、在庫マスターの在庫情報を更新します。その際に、在庫マスターが登録されていなければ自動登録してから在庫情報を更新します。このときに商品マスターの主仕入先を在庫マスターに転送して自動登録します。

 

【重要】

主仕入先は「在庫の登録」処理で「在庫マスター」にも登録します。「在庫マスター」に登録した主仕入先が“自動発注”で使われます。

標準価格

「単価小数桁」によって次の桁数で入力します(以降の単価も入力桁数は同じ考え方です)。

単価小数桁

入力可能桁数

0

整数9

1

整数7小数1

2

整数6小数2

3

整数5小数3

4

整数4小数4

『商魂』用の定価(上代)を登録します。納品書の「備考」欄に印字できます(任意)。

「マスター区分」が[雑商品]か[諸雑費]なら、単価ではなく売上金額を登録します。

「売上税込区分」に合わせて値を入力します。入力欄の上に“税抜”か“税込”を表示しています。

売価1~5

『商魂』において、適用売価を求める目的で登録します。

◎適用売価=基となる売価×掛率

※「基となる売価」は、標準価格/売価1~5/原価の中から1つ選んで得意先マスターに登録します。

※「掛率」は得意先マスターに登録します。

 

「売上税込区分」に合わせて値を入力します。入力欄の上に“税抜”か“税込”を表示しています。

原価

粗利益を計算するときの原価です。

◎粗利益=(売価-原価)×数量

「マスター区分」が[雑商品]なら、原単価ではなく原価を登録します。

◎粗利益=売上金額-原価

「会社基本情報の登録」で設定した「原価税込区分」に合わせて値を入力します。入力欄の項目名称に“税抜”か“税込”を表示しています。

仕入単価

仕入単価を登録します。不明なら未登録(0円)でも構いません。

仕入単価がまだ入力されていない状態で(0の時)、[Enter]キーを押せば「原価」が代入されます。

「マスター区分」が[雑商品]なら、単価ではなく仕入金額を登録します。

「仕入税込区分」に合わせて値を入力します。入力欄の項目名称に“税抜”か“税込”を表示しています。

在庫単価

(税抜)

『商管』の在庫金額計算用に使います。在庫単価は常に税抜単価で登録します。

導入時、繰越在庫金額計算用の単価を登録します(繰越在庫数は在庫マスターに倉庫別に登録します)。

在庫単価がまだ入力されていない状態で(0の時)、[Enter]キーを押せば「原価」が代入されます(原価が税抜で入力されている場合)。

システム区分

『商魂』『商管』で使用する商品を区別するために登録します。

0:共用

仕入れて販売する通常の商品

1:売上専用

製品、加工売上など

2:仕入専用

原材料など

 

マスター区分

伝票入力時の入力項目、集計時の売上区分/仕入区分などに使用します。

0:一般商品

数量と単価が必要な通常の商品

1:雑商品

数量と単価を使わない売上高/仕入高だけの取引 (工事代、加工代)

2:諸雑費

売上損益が発生しない取引(立替金)。

3:値引

税抜、税込ごとや品目別に登録します

4:記事

メモとして納品書や請求書の明細に載せる内容

 

在庫管理

『商管』を使用する場合に入力します。在庫管理が必要な商品とそうでない商品を区別します。

0:管理する

入出庫する商品

1:管理しない

仕入しないで売上するもの(契約料、加工代)

出荷しないで仕入するもの(外注加工項目)

「マスター区分」が[0:一般商品]の商品は入力が必要です。

実績管理

以下の帳票に、個別実績を表示するか合算で表示するかの区別をします。

『商魂』:売上集計表、売上行列表、月次売上表、比較売上表、月次売上集計表

『商管』:仕入集計表、仕入行列表、月次仕入表、比較仕入表、月次仕入集計表

0:管理する

個別実績を表示します。

1:管理しない

実績を他の商品と合算して表示します。

合算実績は“管理外”として表示します。

“管理しない”商品でも売上順位表/仕入順位表には個別に表示されますので個別管理への移管が検討できます。

税区分

税区分によって商品の消費税率が決まります。

「会社基本情報の登録」で登録した消費税率から選択します。 選択肢には、本日日付で適用できる税率が表示されます。

課税商品は通常[2:10.0%/8.0%]を選択してください。

売上税込区分

売上単価が税抜か税込かを指定します。課税商品だけ指定します。

[0:税抜価格]

[1:税込価格]

「標準価格」と「売価1~5」は、ここで指定した税込区分で値を入力します。「会社基本情報の登録」の「原価税込区分」を[売上税込区分]としていれば、「原価」もここで指定した税込区分で値を入力します。

得意先マスターの「税換算」により、税抜を税込、税込を税抜に換算して伝票入力できます。

仕入税込区分

仕入単価が税抜か税込かを指定します。課税商品だけ指定します。

[0:税抜価格]

[1:税込価格]

「会社基本情報の登録」の「原価税込区分」を[仕入税込区分]としていれば、「原価」もここで指定した税込区分で値を入力します。

仕入先マスターの「税換算」により、税抜を税込、税込を税抜に換算して伝票入力できます。

売上税種別

売上単価の税種別を指定します。

[0:標準税率]

[1:軽減税率]

伝票入力における売上単価の税率は、「税区分」と「売上税種別」で「会社基本情報の登録」処理で登録した税率表を参照して決定します。

原価の税種別は「仕入税種別」を用います。

仕入税種別

仕入単価・原価の税種別を指定します。

[0:標準税率]

[1:軽減税率]

伝票入力における仕入単価・原価の税率は、「税区分」と「仕入税種別」で「会社基本情報の登録」処理で登録した税率表を参照して決定します。

税種別切替

伝票入力において、入力中に商品の税種別を切り替えることができます。その操作の対象にするかしないかを指示します。

[0:可能]

[1:不可]

標準税率・軽減税率の両方で販売・仕入をすることがある商品は[0:可能]を選択しておきます。

※伝票入力の「税種別の切り替え」「税種別の一括切り替え」機能ではこの設定を見て制御しますが、「税区分の変更」機能では設定に関係なく税種別を変更できます。

単価小数桁

すべての単価に共通する小数以下の桁数です。

[0:整数のみ]

[1:小数1桁]

[2:小数2桁]

[3:小数3桁]

[4:小数4桁]

小数桁がある場合、入力/出力結果は次のようになります。

例)[小数2桁]の場合

入力値

表示結果

1000 Enter

1,000.00

1000.5 Enter

1,000.50

1000.55 Enter

1,000.55

 

入数小数桁

箱数小数桁

数量小数桁

入数・箱数・数量の小数以下桁数です。考え方は単価小数桁と同様です。

[0:整数のみ]

[1:小数1桁]

[2:小数2桁]

[3:小数3桁]

[4:小数4桁]

値引商品の場合、数量小数桁で値引率の小数以下桁数を指定します。

数量端数

「入数×箱数」で計算される数量の端数処理方法を選択します。

[0:切捨て]

[1:切上げ]

[2:四捨五入]

数量小数桁未満を端数処理します。

以下は「計算式と単位区分」タブで入力する項目です。

「単位区分2」~「仕入単位区分」は単位区分機能を使う商品で登録します。

「単位区分」の詳細は「システムの基本仕様」-単位別単価をご覧ください。

売上計算式

仕入計算式

計算式機能で使う項目です。

 

【参照】「システムの基本仕様」-「計算式機能

商品項目1~3

計算式機能で使う項目です。

 

【参照】「システムの基本仕様」-「計算式機能

単位区分2~5

入数

整数5~整数5小数4桁以内で入力します。小数以下の桁数は「入数小数桁」で指定された桁数になります。

入数を入力しないと、次の「単位」「単位コメント」は入力できません。

単位

全角2(半角4)文字以内で入力します。

単位コメント

全角18(半角36)文字以内で入力します。

『フリーフォーマット』で帳票設計を行えば納品書等に印刷することができます。

売上単位区分

仕入単位区分

伝票入力時に適用する単位区分を、「売上」と「仕入」のそれぞれで選択します。

伝票入力時に商品コードを入力したとき、ここで指定した単位区分の単価が最初に適用されます。入力中に別の単位区分に変更することもできます。

以下は「コメント」タブで入力する項目です。

コメント内容

商品情報として記録しておきたい事柄を入力します。

全角・半角関係なく2048文字以内で入力します。改行は[Ctrl]+[Enter]キーで行います。