入数、箱数、数量

1. 商品の登録

「商品の登録」処理(個別式と一覧式)で以下の項目を登録します。

入数、入数小数桁、箱数小数桁、数量小数桁、数量端数

 

○入数

その商品が“何個入り”かを表すために用います。必要なければ登録しません。

伝票入力時に訂正も可能ですので、入数が数種類有っても代表的なものを登録しておきます。ただし、入数別に在庫管理をする場合は商品コードを分けて登録します。

 

伝票入力の例

商品

入数

箱数

数量

単位

備考

A商品

10

 

50

10個入りで合計50個(5箱)

10

5

50

10個入りを5箱

50

1

50

50個入りを1箱(入数を50に訂正)

 

 

45

バラにして45個(入数なしに訂正)

B商品

50

 

2

セット

 

C商品

200

 

3

セット

 

A商品は“バラ数量”で在庫管理するので一つの商品コードで運用します。

B商品とC商品は同じ商品ですが“セット”で在庫管理したいので商品コードを分けて登録します。

 

○入数小数桁、箱数小数桁、数量小数桁

それぞれの数量が小数以下何桁まで入力可能かを登録します。

登録桁数により伝票入力での入力可能桁数は下表のようになります。数量は小数桁を増やすと整数桁が減ります。

登録桁数

入数、箱数

数量

整数

整数5

整数7

小数1桁

整数5小数1

整数6小数1

小数2桁

整数5小数2

整数5小数2

小数3桁

整数5小数3

整数4小数3

小数4桁

整数5小数4

整数3小数4

 

○数量端数

「入数×箱数」で計算される数量の端数処理方法を登録します。

2. 伝票入力

入出荷伝票入力処理で入数・箱数・数量を入力します。

入数は商品マスターの内容を表示しますが、訂正も可能です。

入数が入力されていると箱数も入力可能になります。箱数を入力すると数量は自動計算されます。

◎数量=入数×箱数

入数や箱数が小数なら数量小数桁未満を数量端数の指定により端数処理します。

自動計算された数量は訂正できなくなります。

3. 留意事項

  1. 入数や箱数を小数で運用される場合

    出力帳票の入数・箱数が縮小される可能性があります。

    桁数の最大(整数5小数4)を考慮した項目幅を用意しますと帳票全体の幅が広がり、帳票全体の縮小率が大きくなります。このため、項目幅を6文字に抑えています(カンマ、ピリオドを含む)。

    したがって、入数・箱数の値によっては帳票全体が縮小されなくても、入数・箱数項目だけが縮小されることがあります。

  2. セット商品入力

    数量は「商品マスターの入数 × 箱数」で再計算します。

    セット商品登録に商品マスターの「入数」を変更すると、「箱数」で登録したセット商品の数量は、セット商品登録時と異なってきますので注意が必要です。

    例)

    (1)  商品マスターの「入数=10」のとき、セット商品を「箱数=3」で登録、このとき数量は入力できず、「数量=30」でセット商品マスターに登録されます。

    (2)  商品マスターを変更して「入数=15」にします。

    (3)  伝票入力でセット商品を入力します。

    「セット数=8」で入力すると、「箱数=3×8=24」、「数量=入数15×箱数24=360」となります。

    セット商品マスターの「数量=30」に「セット数=8」を掛けることはしません。

  3. 伝票入力において、「数量=0」の明細は入力できません。入力中にエラーメッセージを表示します。