Point 定額減税(月次減税事務)への対応について

2024/05/10 10:00

以下は、『PCA hyper 給与シリーズ』『PCA 給与シリーズ バージョンDX(じまん・jimanを含む)』についての説明です。


定額減税(月次減税事務)に対応するため、『PCA 給与シリーズ』[リビジョン6.40]がリリースされます。

ダウンロード提供は、2024年5月16日(木)の午前10時より開始します。

※アップデートを行う前に必ずバックアップを実行してください。
※サポート&サービス会員「送付あり」のお客様へのDVD-ROM発送や、定額減税の制度概要等につきましては、「定額減税の対応について」をご参照ください。


【はじめに】

[住民税の月次減税事務]
『PCA給与シリーズ』での特別な計算等はありません。
各市区町村から減税後の住民税額が通知されますので、PCA給与の社員マスターに反映してください。
なお、定額減税の対象者の場合、6月分の特別徴収はせず、その他の11か月で徴収することとされています。

[所得税の月次減税事務]
[リビジョン6.40]で追加される「社員」-「定額減税」処理を利用することで、対応できます。
「定額減税」処理での計算は、6月1日以降に支給する給与(賞与)の明細書の登録前までに行います。
この計算を一度行っておくことで、各月の給与明細書や賞与明細書を登録するたびに、自動で減税額を計算するようになります。


【[リビジョン6.40]へのアップデート前にできる事前準備】

①「社員情報の登録」の所定の項目の確認

[リビジョン6.40]で追加される月次減税額の計算機能は、「社員情報の登録」の内容を利用します。
そのため、「扶養控除等(異動)申告書」等を用意のうえ、以下の表内にある「社員情報の登録」の項目をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

 
 

【アップデート後~6月1日以降に支給する給与(賞与)の明細書の登録前までの作業】

②「定額減税」処理での計算

[リビジョン6.40]へのアップデート後、「社員情報の登録」の[入社日]や[税区分]等の確認作業(上記①の作業)がまだ終わっていなければ、引き続き確認作業を行います。
「社員情報の登録」の確認作業が終わっていれば、バックアップを実行のうえ、「社員」-「定額減税」処理で計算を行います。


計算完了後は[確認画面]をクリックすることで、計算結果を確認できます。

定額減税の対象と判定された社員の場合、
・[減税対象人数]=本人+減税計算の対象となる家族の合計人数
・[月次減税額]=[減税対象人数]×30,000円
の計算が行われています。

もし「源泉徴収に係る定額減税のための申告書」で新たに確認した家族が、定額減税の制度上の同一生計配偶者や扶養親族に該当する場合は、確認画面内で[減税対象人数]を修正してください。
([修正]をクリックのうえ、[減税対象人数]を手入力して登録してください。)


③「明細書レイアウトの登録」での項目の配置

また、[リビジョン6.40]へのアップデート後は、定額減税用の項目が新たに追加されています。
「給与体系」-「明細書レイアウトの登録」にて、各給与体系の給与明細書レイアウトに[DC040 定額減税]、賞与明細書レイアウトに[HC040 定額減税]を配置して登録してください。

 
 

【6月1日以降に支給する給与(賞与)の明細書の登録と、その後の作業】

④減税額の確認

6月1日以降に支給する給与(賞与)の明細書入力時、自動的に減税計算を行います。
各支給項目等の金額に誤りがないかをご確認のうえ、明細書の登録を行ってください。


明細書の登録後は、「社員」-「定額減税」の確認画面で、減税額や減税残額を確認することができます。


なお、確認画面では社員を選択して行コピーすることが可能です。
Excel等に貼り付けを行い、「各人別控除事績簿」等の作成にご利用ください。

 
 

【参考】

定額減税の対象となる社員や、減税計算の対象となる家族の判定の条件につきましては、「定額減税(月次減税額)の計算方法.pdf」をご参照ください。

 

説明は以上です。