自然との対話は自分との対話
~ココロを解放する小さな一歩
2024/05/15 10:00
こんにちは。 新年度が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
新しい環境になった方も多いと思います。 実は私もそのひとりで、仕事の内容や生活環境など大きく変わりました。
変化は刺激的な発見や出会いをもたらしますが、同時に予期せぬストレスの原因ともなり得ます。
人間は、一定を好みます。 今までの生活を抜け出そうとすると、抵抗が生まれ、それがストレスになります。
日々の疲れが抜けずに溜まっていくとき、眠りのリズムが不安定なとき、私たちのカラダは静かにSOSを送信しています。
わたしの場合は、ヨガをしたときに首を回してガチガチになっていることで、ストレスがかかっていることに気づきました。 自分のカラダに向き合ったとき、静かなSOSに気づきます。
ヨガをやらなくても、自分のSOSに気づく方法は他にもあります。
私のおすすめの方法は、自然と触れ合う時間を作ることです。
例えば、森林や木々が生い茂る公園、静寂な神社を訪れ、木々や土の感触を楽しみ、においを感じ、風の音や鳥の声に耳を傾けます。
自然に身を置くことで、五感を通じて自分と向き合うことが出来ます。
それができると、現在に集中し、未来の不安や過去の後悔から解放されます。
何もしなくてもただ五感に集中するだけで、驚くほどすっきりします。
マインドフルネスとして知られているこの状態は、脳の疲労回復にも効果があるとされています。 カラダは動かさないけど、頭ばかり使っているという方には特におすすめです。
わたしの経験談なのですが、悩みがあるときには、滝を訪れることをお勧めします。
絶え間なく流れる滝の姿は、私たちの悩みを相対化し、ココロの重荷を水と共に流してくれます。
ただそこにいるだけで、ココロが軽くなり、カラダが解放されます。 特に水量の多い滝は、その効果を実感しました。
自然の豊かさを感じると共に、自分の悩みが小さく感じられます。 滝が流れるときに発するマイナスイオンの効果もあると思います。
そしてそれは、脳科学では『Awe(オウ)体験』と言い、日本語では『畏敬(いけい)体験』と訳されます。
大自然の中で、震えるほどの感動、驚きの感情を体験することで、脳が活性化され、身体的にも精神的にも良い効果を得られることが分かっています。
このAwe体験は、私たちの心を開き、視野を広げ、より深い洞察をもたらします。 自然と触れ合うことは、実は自分自身と向き合うことでもあります。
また、以前に森林ボランティアに参加して、下草を大きなカマで刈り取った経験があります。
斜面で行いますので、重労働のはずが、土の香りや木々のささやき、風の音が五感を満たし、ココロを満たす快感を得たことがとても心地よかったのを覚えています。
このように自然との交流は、ストレスを解消し、心をリフレッシュさせる効果があり、それを実感できますし、さらに、自然と共に汗を流すことで、快感と達成感を得ることができます。
とはいっても、近くに自然はないと思う方もいらっしゃるかもしれません。 大自然に行かなくても、通勤路の小さな花、窓外の木々のざわめき、電車から見える広がる空など、日常の中にも自然はあり、その恩恵を感じることが出来ます。
自然との触れ合いを深めるための具体的なアクションプラン
毎日のルーティンに自然を取り入れてみてはいかがでしょう。
- 日常生活の中で自然と触れ合う時間を設ける
- 毎朝の通勤時に公園を通る
- 昼休みには外でランチをとるなど
自然の中での瞑想
週末には、近くの森や海辺で瞑想を行い、ココロを静め、自然のリズムに身を委ねる。
瞑想というと難しそうですが、ただ呼吸に意識を向けて目をつぶっているだけでも大丈夫です。
植物を育ててみる
自宅やオフィスで観葉植物や花などを育て、その成長を見守ることで、生命のサイクルと繋がりを感じることができます。
植物を置くことが難しい場合には、お気に入りの風景写真を飾っておいたり、ディスクトップの画像を自然のものにしておいたりすることも効果的です。
メンタルヘルスと自然の関係に関する最新の研究
自然の中で過ごす時間が増えると、ストレスホルモンのレベルが低下し、リラックスすると、心身の健康を促進することができます。
緑豊かな環境での運動は、都市部での運動よりもメンタルヘルスに良い影響を与えるとされています。
ストレスフルな方は、特に自然を感じるよう心掛けてみましょう。 余裕があれば、自然の中でカラダを動かすことで、より高い満足感とリラクゼーションを得られます。
自然との交流は、私たちの生活にとって非常に重要な役割を果たします。
日々の忙しさに追われる中で、自然の中で過ごすことは、心身のバランスを取り戻し、ストレスを軽減するための素晴らしい方法です。
自然の中で深呼吸をするだけでも、リフレッシュされる感覚を得ることができるでしょう。
私たちが自然とどのように関わるかは、個々人のライフスタイルや好みによって異なりますが、大切なのは自然とのつながりを見つけ、それを大切にすることではないでしょうか。
自然の中で静かに過ごす時間を持つことで、私たちは自分自身と向き合い、内面の声に耳を傾けることができます。
そのような習慣がココロのバランスを保つ大切な時間になるといいですね。
以上、自然との対話が自分自身との対話であること、そしてその対話がココロを解放する小さな一歩であることをお伝えしました。
新しい環境や生活の中で、自然との対話を大切にしてみてください。それがあなた自身との対話につながり、心のバランスを保つ手助けとなることでしょう。
この記事の執筆者
鳴嶋 廣美(なるしま ひろみ)
パナケアヘルス
管理栄養士・食生活アドバイザー・カウンセラー
日本の食で健康と幸せを全力応援!
発酵食や野菜を中心とした食事を通して、自然治癒力を高める食べ方や暮らし方を提案しています。
【執筆者HP】パナケアヘルス なるしまひろみ
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