身体の不調は、気づきのチャンス?
2023/05/16 10:00
日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男女ともに2人に1人と言われ(2019年データに基づく)、2021年にがんで死亡した人は約38万人にも上ります。
最新がん統計のまとめ (c) 国立研究開発法人国立がん研究センター
これは、がんは身近な病気だということを示します。これだけ身近な病気なのに、がんのことをどれだけ知っているかと聞かれても、分からないことが多いですよね。
がんはある日突然ポンと出来る?
がんは私たちの敵?
この質問に対してあなたはどのように思うでしょうか…。
今回は、身近となってしまったがんに対する考え方についてお話します。
※今回のお話は医師の先生方が書かれたご著書を基にお伝えしています。
ご自分やご自分の大切な方を守るためにも参考になさってみてくださいね。
がんはなぜできるのか?
その答えの前に、、、
また質問をさせていただきます。
あなたは、がんばりすぎていませんか?
疲れているのに「忙しいから」と、休みや睡眠時間を削っていませんか?
意外かもしれませんが、がんの原因には、がんばり過ぎ、無理しすぎの要因が大きいそうです。
「がんばりすぎているけど今は、何でもないよ」という方、大体10~15年くらい後にその影響が現れやすいと言われています。例えば、30代で寝不足でがんばり過ぎた…という方なら、40代になってあれ?何かおかしいぞ…という違和感が出始めてきます。
もし、今そうかも…とドキッとされた方は、この瞬間から、がんばり過ぎ、無理しすぎをほんの少し緩めてみませんか?
よりご自分を労わる意識することで変化は起こります。疲れたら、ぐーっと背伸びして、気持ちよく深呼吸する。
そんな気を緩め、カラダを緩め、ご自分を労わる時間を一日に数回つくることが、がんを遠ざけることに繋がっていきます。
では、がんがどのように出来るのかをお話していきますね。
がんの要因は、血液の汚れ
東洋医学によると、食べすぎと冷えによる血液の汚れが、がんになる要因とされています。
西洋の医師、ウィリアム・オスラーも、次のような言葉を残しています。
More people are killed by overeating and drinking than by the sword.
多くの人々は、剣によるよりも、飲みすぎ、食べすぎによって殺される。
これらは、一時的な食べ過ぎ、飲み過ぎを言っているのではなく、食べ過ぎの習慣化を指しています。
食べすぎるとなぜいけないのか?
それは、処理しきれない老廃物が体内にダブつき、血液が汚れてしまうからです。
老廃物は、便・汗・尿から排出されます。ですから、便秘・運動不足、いつもカラダが冷えていて汗をかくことはないなどの習慣が続くと、老廃物が体内に溜まり、それが血液の汚れの原因となります。
血液が汚れると、カラダは自分の身を守るために、体内の浄化機能を発動させて老廃物を強制的に体外に出すよう働きます。
その浄化機能とは…?
例えば、発熱によって老廃物を燃やします。発疹をつくり、老廃物を追い出そうとします。
ですから、発熱したときにすぐさま解熱剤を使ったり、発疹が出たからと症状を抑え込むような薬をぬったりすることは、老廃物をカラダから追い出す機会を奪っていることになります。
一見不快なこれらの症状は、血液をきれいに保ち、私たちのカラダを元に戻そうとする働きです。老廃物がどんどんたまり、浄化の機会もなくなると、次にどうするのか…?
老廃物を一カ所に集めて飛び散らないよう固めるようになります。それががんです。
ここで最初の質問を思い出してください。
・がんはある日突然ポンと出来る?
・がんは私たちの敵?
ここまでお読みいただいたあなたなら、答えはNoだと分かりますね。
まとめ:がん予防にはカラダの浄化機能を最大限に活かすことがポイント!
〇カラダを温める:
シャワーより入浴を習慣化。温泉もいいですね。運動も習慣化しましょう。しっかりと体を温めて汗をかくと老廃物も出やすくなります。
〇深呼吸をこまめにする:
マスク生活は呼吸が浅くなります。出来る限り外しましょう。特にストレスを感じる時、緊張するときなど無意識に呼吸が浅くなっています。そのようなときこそ深呼吸をしましょう。
〇ストレスを軽減:
がんばりすぎたな、無理しすぎたなと思ったら、ご自分を労わる時間を作りましょう。
〇甘い物はほどほどに:
がん細胞は砂糖が大好きです。『絶対食べない!』とがまんしすぎるのではなく、『食べすぎない程度にしよう』というおおらかな気持ちでOKです。甘い物を食べすぎてしまうのはたいていストレスが原因です。ストレスの軽減も合わせて行いましょう。
〇便秘は大敵:
腸内環境を整えて排便をしっかり行い老廃物を出しましょう。
〇よく噛んで食べる:
リラックスが高まり食べすぎも防ぎます。生野菜もよく噛むことによって冷えを防ぎます。
熱が出てつらい…けど、ゆっくり体を休めるチャンス!
ボツボツがでてかゆい…けど、食生活改善のチャンス!
動脈硬化のリスクがあると言われた…けど、生活習慣を見直すチャンス!
このような症状は、私たちを守るために起こっていることだと思って、どうぞご自分を大事にお過ごしくださいね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事の執筆者
鳴嶋 廣美(なるしま ひろみ)
パナケアヘルス
管理栄養士・食生活アドバイザー・カウンセラー
日本の食で健康と幸せを全力応援!
発酵食や野菜を中心とした食事を通して、自然治癒力を高める食べ方や暮らし方を提案しています。
【執筆者HP】パナケアヘルス なるしまひろみ
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