更新日:2025/05/28
以下は、『PCA hyper 給与シリーズ』『PCA 給与シリーズ(システムA・じまん(jiman)を除く)』についての説明です。
算定基礎届は、6月1日以降に社会保険の資格を取得した方などの一部を除き、7月1日時点の被保険者や70歳以上被用者が提出の対象となります。
そのため、多くの社員が提出の対象となる一方、算定基礎届の提出期間は短く、例年7月1日~7月10日までとされています。
今回は、PCA給与シリーズを利用して算定基礎届の電子申請を行う場合の事前準備についてご案内します。
提出期間内にゆとりをもって電子申請が行えるよう、今からでも可能な準備を進めてみてください。
定時決定(算定基礎届)の特設サイトもご用意しております。
動画やFAQも交えて解説しておりますので、制度の概要や操作についてご不明点があれば、ぜひご参照ください。
「定時決定(算定基礎届)のよくあるご質問」
※操作の前に必ずバックアップを実行してください。
e-Govやマイナポータルに算定基礎届のデータを送信するため、gBizID等を取得しておきます。
年金事務所に提出する場合は、e-Gov申請とマイナポータル申請、いずれも可能です。
健康保険組合に提出する場合は、マイナポータル申請となります。
提出先に応じてどちらの電子申請を行うか決めていただき、以下を参考に必要となるものを準備してください。
日本年金機構のホームページから最新の届書作成プログラムをダウンロードし、インストールしておきます。
届書作成プログラム内の機能として仕様チェックプログラムがあり、算定基礎届のデータを作成した後のチェックに利用するためです。
届書作成プログラムのダウンロードページにインストール手順の資料等も掲載されていますので、あわせてご参照ください。
「前準備」-「社会保険の登録」を起動し、[社会保険情報]タブや[電子申請]タブ等の内容が正しいかを確認します。ここでは電子申請に関する項目の一部をご紹介します。
[社会保険情報]タブの[電子用事業所整理記号]は、社会保険料の納入告知書の事業所整理記号欄などをご参照のうえ、左枠には郡市区符号、右枠には事業所記号を入力します。
都道府県コード(北海道「01」~沖縄県「82」)にあたる数字の入力は不要です。
[社会保険情報]タブの[保険者]は、算定基礎届のデータの[70歳以上被用者届のみ提出]の項目の判定に利用します。70歳以上被用者がいれば、健康保険の届出の提出先に応じて[協会けんぽ]または[健康保険組合]のいずれかを選択してください。
[電子申請]-[社労士・連絡先情報]タブの[連絡先情報]は、社会保険労務士による代理申請ではない場合も入力が必要です。入力漏れがないようご注意ください。
なお、[電子媒体管理項目名称]タブの[名称]には、健康保険組合から固有項目について指示があれば入力を行います。入力した内容は、健康保険組合に提出するデータにおいて健保固有項目の名称として表示されます。
※社会保険マスターの上記以外の項目や、その他のマスターについては、「定時決定(算定基礎届)のよくあるご質問」の「4.『PCA 給与シリーズ』での定時決定(算定基礎届)の計算の仕方」-「Ⅰ.事前準備」をご参照ください。
「前準備」-「社会保険の登録」で[社会保険情報]タブの[保険者]に[協会けんぽ]を設定している場合、年金事務所に提出するデータの作成時に以下の画面が表示されることがあります。
上記画面が表示された場合、75歳以上の社員がいれば、該当者にチェックを付けてから[OK]をクリックします。75歳以上の社員がいなければ、チェックを付けずに[OK]をクリックします。
チェックを付けた社員については、「75歳以上のため健康保険の被保険者にあたらず、厚生年金保険の70歳以上被用者届のみを提出する社員」としてデータが作成されます。
説明は以上です。