更新日:2025/01/28
以下は、『PCA hyper 会計シリーズ』『PCA 会計/医療法人会計シリーズ』の機能についての説明です。
※ 『PCA 会計システムA』『経理じまん(jiman含む)』ではご使用になれません。
PCA会計では、複数のデータ領域を統合する方法についてお問い合わせいただくことがあります。
今回は、ご使用中のデータ領域をもとに合算領域を作成し、別会社のデータを一つの会社の部門として取り込み、集計する方法についてご案内いたします。
合算領域では、合計残高試算表で各社の合計金額を出力したり、部門別一覧表で各社を一覧表示したりすることができ、複数のデータを統合し確認することが容易にできます。
なお、合算領域には元となるデータ領域の会社基本情報(または法人基本情報)、科目マスター、科目別月別残高が転送され、「ファイル」-「データ領域の選択」では、会社名の先頭に「*」が付いていますので、元となるデータ領域と区別しやすくなっています。
合算処理以外にも複数のデータ領域を統合する方法として、「汎用データの受入」「分散処理」といった機能があり、それぞれの特徴についてはFAQ「Q.複数のデータ領域を統合する方法はありますか。」を参考にしてください。
[本社(親)]のデータ領域をもとに合算領域を作成し、2つの支社(子)の合算データを取り込みます。
本社と2つの支社は2024年4月1日~2025年3月31日の会計期間で、どの領域も12月末まで仕訳が入力されています。
※画面例は、『PCA hyper 会計シリーズ』を使用しています。
①「ファイル」-「データ領域の選択」で[本社(親)]を選択します。
②「グループ企業管理(会計/医療法人会計シリーズは合算処理)」-「合算領域の作成」を起動し、実行ボタンをクリックします。
③「ファイル」-「データ領域の選択」で[*本社(親)]が作成されたことを確認します。
④「ファイル」-「データ領域の選択」で[支社B(子)]を選択します。
⑤「グループ企業管理(会計/医療法人会計シリーズは合算処理)」-「合算データの作成」を起動し、[出力先パス]よりフォルダ名とファイル名を設定します。
[区切り文字][期首残高を出力する][有効]など確認し、出力ボタンをクリックしてください。出力先パスで指定した「支社Bデータ.txt」が作成されます。
⑥[支社C(子)]のデータ領域においても、④、⑤の作業を行い、合算データを作成します。
出力先パスで指定した「支社Cデータ.txt」が作成されます。
⑦「ファイル」-「データ領域の選択」で[*本社(親)]を選択します。
⑧「グループ企業管理(会計/医療法人会計シリーズは合算処理)」-「合算データの受入」を起動し、「支社Bデータ.txt」を指定して[実行]ボタンをクリックします。
⑨ 続けて、支社C(子)分の「支社Cデータ.txt」受け入れるため、⑧の操作を繰り返します。
※[期首残高として受け入れる]を選択、部門は(新規作成)で部門コード:002で受け入れます。
⑩「管理帳票」-「一覧表」-「部門別一覧表」にて、本社(親)と2つの支社(子)の一覧表を出力し、金額など確認します。
※4月~12月で集計しています。
※4月~4月など単月での集計も可能です。
『PCA hyper 会計シリーズ』の「グループ企業管理」の「企業グループの登録」「子会社領域の作成」は利用せず「合算領域の作成」「合算データの作成」「合算データの受入」のみのご利用も可能です。
「グループ企業管理」についてはFAQ「Q.『PCA hyper 会計シリーズ』のグループ企業管理とは何ですか?」を参考にしてください。
また、「合算領域の作成」では、セグメント1~3(セグメントグループ)のいずれか一つを選択して転送することもできます。
合算領域は作成済みのため、本社(親)と2つの支社それぞれで1月分の合算データを作成し、[*本社(合算領域)]に受け入れる作業が必要です。
※本社と2つの支社は2024年4月1日~2025年3月31日の会計期間です。
①「ファイル」-「データ領域の選択」で[本社(親)]を選択します。
②「グループ企業管理(会計/医療法人会計シリーズは合算処理)」-「合算データの作成」を起動し、[出力先パス]よりフォルダ名とファイル名を設定します。
[期首残高を出力する]と合算番号1~9(4月~12月)のチェックを外し、出力ボタンをクリックしてください。出力先パスで指定した「本社データ.txt」が作成されます。
③「ファイル」-「データ領域の選択」で[*本社(親)]を選択します。
④「グループ企業管理(会計/医療法人会計シリーズは合算処理)」-「合算データの受入」を起動し、「本社データ.txt」を指定して[実行]ボタンをクリックします。
⑤ 受入成功後、「日常帳票」-「合計残高試算表」などで部門コード:000本社(親)に1月分が集計されたことを確認してください。
⑥ 支社B(子)、支社C(子)のそれぞれの領域で①~⑤の操作を行い、合算領域に1月分を取り込みます。
⑦「管理帳票」-「一覧表」-「部門別一覧表」にて、本社(親)と2つの支社(子)の一覧表を出力し、金額など確認します。
※1月~1月で集計しています。
「グループ企業管理(会計/医療法人会計シリーズは合算処理)」-「合算データの受入」の取り込み後、取り込んだ部門を削除することもできます。【例1】の部門コード:002支社C(子)を削除する手順をご案内します。
なお、操作を行う前に、必ずバックアップを実行してください。
①「ファイル」-「データの保守」を起動し、[マスター]の[期首残高の一括削除]を選択します。
[勘定科目期首残高]を選択し、取り消したい部門コードを指定して[実行]ボタンをクリックしてください。
②「前準備」-「部門の登録」を起動し、取り消したい部門コードを選択し、[削除]ボタンをクリックします。
また、「日常帳票」-「合計残高試算表」などで該当部門が削除されたことを確認してください。