更新日:2019/04/26
BCPという言葉について、既にご承知の方もいらっしゃると思いますが、インターネットの障害が発生した際に備えて対策を講じておくということは、今や必須とも言えます。
検討するシステムが決まったら、そのメーカーはBCPやDRの面でどのようなサービスを提供しているか、是非確認してみてください。
■BCP(=Business continuity planning 事業継続計画)
企業が自然災害や事故、テロ等の予期せぬ緊急事態に遭遇した場合に、重要業務に対する被害を最小限にとどめ、最低限の事業活動の継続や早期復旧を行うために事前に策定する行動計画のことを指します。
■DR(=Disaster Recovery 災害復旧)
地震や津波などの天災や、テロ、不正侵入などによりシステムが壊滅的な状況になった際に復旧・修復に備えたシステムや体制を指します。
こういった意味なのです。
・・・ということで、選定時に重要視すべきポイントはこちらです。
業務データの保全はクラウド化した場合の大きな恩恵となります。障害が発生した際に、事業が継続できるかどうかという面で非常に大事なことですね。
近年は自然災害も増えてきていることもあり、データの保全性=BCPに最大のメリットと感じて導入に踏み切るという方も増えました。災害などで業務が停止してしまうと、短期の業務停止でも取引先に影響を及ぼしかねないことから、対策に取り組む企業が増えています。対策を講じていれば、すぐに操業(稼働)率を戻せるので、市場での信頼を得やすいという事にもつながります。
災害等で出社困難な場合でもネット環境さえあれば、事業継続が可能です。また、回線自体に障害があった場合でもメーカーによっては緊急時用のプログラムを提供しているケースがあります。一時的にバックアップをリストアして業務遅延を防いだり、障害復旧の際にはデータセンターに差分のデータを戻すといった運用が可能です。そのため、バックアップの取り扱いがユーザーにとって簡単で解り易いことも重要ですね。
DRの面では複数拠点にデータセンターを持っていて毎日交互に複製してバックアップをとっていたり、強固なデータセンターや冗長化されたシステムなど災害対策がされているなど、さらなる保全対策をしているケースもあります。メーカーごとにそれぞれの特徴がありますのでよく確認してみてください。
より保全性の高いデータセンターであれば、万が一の時に備えて『より安全』ですね!