更新日:2025/02/14
面積の約90%が森林という屋久島。自然、特に森と滝が大好きなわたしにとって憧れの場所でした。
今回のコラムはわたしの旅行記と自然がもたらす健康効果についてお話したいと思います。
まずは、「もののけ姫」の舞台になったと言われる白谷雲水峡の「苔むす森」までのトレッキング。
年間を通して雨の多い屋久島ですが、さすがに冬ですから標高が高くなるにつれ、あられ、みぞれ、雪が降る中の登山となりました。
苔むす森に到着すると、そこに広がる幻想的な雰囲気に寒さや疲れなど全く忘れ、ただ感動するばかり。木々に囲まれたこの神秘の空間は、濡れた苔、しっとりとした空気、水の流れる音だけの静けさに包まれていました。冬のピーンと冷たい空気が森林のにおいと混じり合い、心地よく、普段よりも深い呼吸が自然とできることに気づきました。体がリラックスし、心が穏やかになる瞬間を何度も味わいました。
5時間ほどトレッキングを終えた後も、全く疲れを感じませんでした。
都市部を歩くよりも2倍リラックスすることが研究結果でも実証されています。長時間歩いても全く疲れず、翌日以後も筋肉痛にもならなかったのは、リラックス状態で歩けたていたということです。
出典:林野庁「森林の有する多面的機能について」保健・レクリエーション機能より引用、要約
「歩くこと」でストレス軽減の効果が得られます。木の多いところならより効果的です。
例えば、公園や植物園、神社やお寺などを探してみると案外身近にあるかもしれません。いつも通っている道に木が植えられていた…など意識していないと見過ごしていたりするものです。
休日や通勤時間、お昼休み時間を利用して、癒しのオアシス探しをしてみませんか?
翌日は軽い3時間ほどのトレッキングをしました。
何より驚いたのが、水の美しさです。ガイドさんに「この川の水、飲めるんですか?」と訊いたところ、「屋久島で、川の水が飲めるか質問しないでください」と言われたのですが、上流から流れる清らかな水を見て、愚問だったと気づきました。澄み切った水が流れる川の音に自然の中にいるだけで、心も体も軽くなっていくのを感じました。
山から下りて、山のたくさんの木々を眺めながらゆったりとお昼ご飯を食べました。
森林の中でただ座って木々を眺めるだけでリラックス効果が得られ、ストレスも軽減することが研究結果からも分かっています。
2日連続のトレッキングにも関わらず、足取りが軽かったのは、森林による効果が大きいと実感しました。
出典:林野庁「森林の有する多面的機能について」保健・レクリエーション機能より引用、要約
歩くのが苦手な方は、木の多い場所でただ座り、ぼーっと眺めるという時間を作るだけでもOK。シートを敷いてごろりと横になって木々の間から空を見上げるのも良いかもしれません。
もし、それが難しいということでしたら、自宅やオフィス内に観葉植物をたくさん置いたり、大きめのポスターやカレンダーなどで自然を眺めたりするのは手軽に楽しめる方法ですね。
山を満喫したので、次は海へ行き、恒例のアーシングをしました。
アーシングとは、素足や素手で大地や海などの自然に触れることで、体内の電気を放出し、バランスを整える健康法です。さすがに冬ですから、冷たい!それでも気持ち良い!砂浜や水の中に足を入れて、「整う時間」を楽しみました。
砂の感触、潮の香り、波の音―すべてが心地よく、体がリセットされる感覚でした。
アーシングを行うことで次のような効果が期待できます。特に電磁波に多く触れている方にはお勧めされる健康法です。
庭を素足で歩いてみる、公園や海へ行くことはハードルが高いかもしれません。もっと手軽な方法として、木を触る、小さい子とお砂場遊びをする、ガーデニングをするなどが取り入れやすいでしょうか。あるいは、食べる楽しみを一緒に得られる方法として、畑の収穫体験もおすすめです。
私の住む茨城県筑西市でもいろいろな農作物の収穫体験ができますので、ぜひ、お越しください!!雄大な筑波山眺めながら、新鮮な作物を収穫できますよ。
今回の屋久島の旅では、トレッキングに備え、ストレッチやヨガ、なるべく歩くことで体力をつけ、風邪をひかないように気を付けて過ごしました。健康になることが目的ではなく、自分が楽しみたいことのために体調を整えた結果、寒い冬を元気に過ごせています。
元気があれば何でも出来る!と言ってた方がいましたが、やりたいことや好きなことのために元気でいよう!そう思えた旅でした。
パナケアヘルス
管理栄養士・食生活アドバイザー・カウンセラー
日本の“食”で健幸を全力応援!
発酵食や野菜を中心とした食事を通して、自然治癒力を高める食べ方や暮らし方を提案しています。
【執筆者HP】パナケアヘルス なるしまひろみ