更新日:2026/09/15
前回の記事では、Webhookの基本的な仕組みやAPIとの違いについて解説しました。
Webhookは、イベントの発生を別のシステムへ自動的に通知できるため、さまざまなシステム連携に利用できます。
この記事では、Webhookで送られるデータの例や具体的な利用シーン、APIとWebhookを組み合わせた連携方法について解説します。
Webhookでは、HTTP POSTを利用してJSON形式のデータを送信する方式が一般的です。
例えば、注文が登録されたことを通知する場合、次のようなデータが送信されることがあります。
例
この例では
event :発生したイベントの種類orderNo :注文番号customer :顧客名amount :金額などの情報が含まれています。
実際に送信されるデータの項目や形式は、Webhookを提供するサービスによって異なります。
Webhookは、さまざまなサービスや業務システムで利用されています。
ECサイトで注文が入ったことをWebhookで通知し、在庫管理システムや出荷システムで処理します。
システムで何らかのイベントが発生したときに、チャットツールへ通知することもできます。例えば、「新しい注文が登録されました」「問い合わせが登録されました」といった情報を担当者へ自動的に知らせることができます。
売上や顧客情報などが登録されたことをWebhookで通知し、別の業務システムへ連携することもできます。
問い合わせフォームへの登録をWebhookで通知し、担当者への連絡やCRMへの登録などを自動化できます。
WebhookとAPIは、それぞれ異なる役割を持っています。
そのため、両方を組み合わせて利用することで、効率的なシステム連携を実現できます。
例えば、次のような連携を考えてみましょう。
例えば、次のような連携を考えてみましょう。
この場合、Webhookは「イベントが発生したことを知らせる役割」を担当し、APIは「必要なデータを取得する役割」を担当しています。
Webhookですべてのデータを送るのではなく、Webhookではイベントの発生を知らせ、必要な詳細情報をAPIから取得するという構成もよく利用されます。
Webhookは便利な仕組みですが、利用する際にはいくつか注意が必要です。
Webhookを利用するには、送信されたHTTPリクエストを受け取るURLが必要です。
受信したデータを解析し、必要な処理を行えるようにしておく必要があります。
ネットワーク障害などによってWebhookの送信に失敗する可能性があります。
そのため、必要に応じて、
などを検討する必要があります。
Webhookの受信URLは外部からアクセスされるため、適切なセキュリティ対策が必要です。
例えば、
などの対策が考えられます。
具体的な方法は、Webhookを提供するサービスの仕様に従って実装します。
WebhookとAPIは、どちらか一方を選択するものとは限りません。
例えば、「イベントが発生したことを知りたい」のであればWebhook、「必要なデータを取得したい」のであればAPI、というように、それぞれの特徴を活かして使い分けることができます。
さらに、WebhookとAPIを組み合わせることで、イベント発生をWebhookで検知 → APIで詳細情報を取得 → 必要な業務処理を実行という連携も可能になります。
Webhookは、イベントが発生したことを別のシステムへ自動的に通知する仕組みです。
実際のシステム連携では、Webhook単体ではなく、APIと組み合わせて利用するケースもあります。
Webhookでイベントの発生を通知し、APIで必要な詳細情報を取得することで、リアルタイム性と柔軟なデータ連携を両立できます。
Webhookを利用したシステム連携を検討する際は、「何をきっかけに通知するのか」「どのようなデータを送るのか」「受信したデータをどのように処理するのか」を整理することが重要です。