【解説】PCAクラウドWeb-APIのためのWeb技術の基礎 XML編

更新日:2026/08/20

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はじめに

システム間でデータを連携するとき、「XML」という形式を目にすることがあります。

現在ではJSON形式のデータも多く利用されていますが、XMLは長年にわたり企業間のデータ交換や業務システム連携で利用されてきた重要なデータ形式です。

この記事では、PCAのAPIを利用するにあたりXMLを初めて扱う人向けに、XMLの基本的な仕組みや特徴、記述方法について解説します。

XMLとは

XML(Extensible Markup Language)は、データの構造を表現するためのマークアップ言語です。
「Extensible」は「拡張可能」という意味で、利用者が自由にタグ(データを囲む目印)を定義できることが特徴です。
HTMLも同じマークアップ言語の一種ですが、HTMLは主にWebページの表示を目的としているのに対し、XMLはデータを保存・交換することを目的としています。
例えば、商品情報をXMLで表現すると以下のようになります。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<product>
    <name>ボールペン</name>
    <price>150</price>
    <quantity>10</quantity>
</product>

この例では、

  • <product>:商品情報全体
  • <name>:商品名
  • <price>:価格
  • <quantity>:数量

を表しています。
タグ名は「name」「price」のように用途に合わせて自由に決めることができます。

CIG_XML編JSON編共通_01

XMLの基本構造

XMLは主に以下の要素で構成されています。

XML宣言

XML文書の先頭には、XMLのバージョンや文字コードを指定するXML宣言を記述できます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

この例では、「XMLのバージョンは1.0、文字コードはUTF-8」であることをあらわしています。

なお、PCAクラウドWeb-API、PCA Client-API ではXML宣言を使用していません。

要素(エレメント)

XMLでは、タグで囲まれたデータの単位を「要素(エレメント)」と呼びます。

<product>
    <name>ボールペン</name>
</product>

この場合、

  • product要素
  • name要素

の2つの要素があります。
XMLでは、要素の中に別の要素を含める「入れ子構造(階層構造)」でデータを表現できます。

例えば、product要素の中にmanufacturer要素を配置し、その中にさらにaddress要素を配置することで、2層、3層…と階層を深くして、複雑なデータも整理して表現できます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<product>
    <name>ボールペン</name>
    <price>150</price>
    <manufacturer>
        <name>ABC文具株式会社</name>
        <address>
            <postalCode>100-0001</postalCode>
            <prefecture>東京都</prefecture>
            <city>千代田区</city>
        </address>
    </manufacturer>
</product>

このXMLの階層は次のようになります。

CIG_XML編JSON編共通_02

階層数で見ると、3階層以上の入れ子構造になっています。

  • 第1階層:product
  • 第2階層:manufacturer
  • 第3階層:address
  • 第4階層:postalCode、 prefecture、 city

属性

XMLでは、タグの中に追加情報を記述することもできます。これを「属性」と呼びます。

例:

<product id="001">
    <name>ボールペン</name>
</product>

この例では、id="001"が属性です。

属性は、データそのものではなく、そのデータを補足する情報を表す場合によく利用されます。

なお、PCAクラウドWeb-API、PCA Client-API では属性を使用していません。

XMLを書くときの基本ルール

XMLには、正しく読み取るためのいくつかのルールがあります。

①開始タグと終了タグを必ずセットにする

正しい例:

<name>ボールペン</name>

誤った例:

<name>ボールペン

開始タグだけではXMLとして成立しません。

② タグの大文字・小文字は区別される

XMLでは

<Name>

と

<name>

は別のタグとして扱われます。

③ タグの入れ子を正しくする

正しい例:

<product>
    <name>ボールペン</name>
</product>

誤った例:

<product>
    <name>ボールペン</product>
</name>

開始したタグは、同じ階層で正しく閉じる必要があります。

④ XMLでエスケープが必要な文字

XMLでは、一部の文字には特別な意味があります。そのため、そのまま記述するとXMLとして正しく解析できません。

代表的なものは次の5つです。

文字 エスケープ
& &amp;
< &lt;
> &gt;
" &quot;
' &apos;

例えば、

PCA & ACP

は、そのままではXMLとして扱えません。

<name> PCA &amp; ACP </name>

と記述します。

⑤ コメント

XMLにはコメントを書くこともできます。
コメントはプログラムでは読み込まれず、人が内容を理解しやすくするために利用されます。

<!-- 商品情報 -->

XMLが利用される場面

XMLは、現在でもさまざまな場面で利用されています。

システム間連携

企業間や業務システム間でデータを受け渡す際に利用されています。
例:

  • 販売管理システムから会計システムへのデータ連携
  • 受発注システム間のデータ交換
  • APIによるデータ取得・登録

設定ファイル

アプリケーションの設定情報を保存する用途でもXMLは利用されています。

例:

  • アプリケーション設定
  • サーバー設定
  • 開発環境設定

XMLはタグ名によってデータの意味が明確になる一方で、JSONより記述量が多くなる傾向があります。

まとめ

今回はXMLの基本について解説しました。

XMLは、

  • データの構造を表現するための形式
  • 自由にタグを定義できる
  • 階層構造でデータを管理できる
  • システム間連携などで現在も利用されている

という特徴があります。

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