TECH CHALLENGE PARTY 2026 参加レポート(第二弾)

更新日:2026/03/02

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2026年2月4日に一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)主催のエンジニアのコミュニティイベント「Tech Challenge Party 2026」が開催されました。
本レポートはその第二弾です。

基調講演:「問われる存在価値。生成AIの世界でエンジニアはどう生きる?」

この基調講演では、生成AI技術の現状とエンジニアの未来について語られました。

2025年までにOpenAIをはじめとする生成AIの企業展開が本格化し、米国のAIデプロイメントに追いついたのではないか。

また、生成AIによるコーディングの現場での雰囲気が大きく変わっており、AIの導入により人間の仕事のあり方そのものが変化していると感じているそうです。

それに伴って一部の職業はAIに代替されるものの、新しい仕事が生まれると主張されていました。

繰り返し作業がAIによって効率化され、人はアウトプットに注力するようになり、今後の働き方の変革が促されている。

しかし、生成AIは「工数削減」を行うのではなく「次世代のOS」として人間の仕事をサポートすることで「新しい価値創造」をもたらす存在になると話されていました。

 

私はAIの可能性は過去に類を見ないものであり、日本の人手不足の解決に寄与し、次世代を切り開く技術革新であると大いに期待しています。

その可能性はいずれ基幹業務を状況の文字入力だけで完了させたり、取引情報の蓄積によって例外的な対応のサポートを可能とするかも知れません。

しかし、多くの場合AIの正しさを前提に話が展開されていて危うさも感じています。

要約された資料には本当に必要な情報が含まれ、正しく解釈されているのでしょうか?

本の要約サイトを読んだだけでその本の本質を理解したとは言えないでしょう。

また、プログラムのコードをAIに書いて貰った際にそれが最初から動作することは多くなく、大抵は修正が必要です。

AIを盲信してその使用を前提にするのではなく、時や場所、得られた結果を人間が適切に判断する必要があると私は考えます。

「世界をひっくり返せるかもしれない日本の技術「IOWN」の可能性」

NTTドコモビジネスによる「IOWN」技術の紹介は既存の情報伝達を一変させる力を感じさせてくれました。

IOWNは電気信号から移行し「光」を中心に据えた完全な光電融合デバイスを次世代インフラとして展開する構想であり、光半導体化により大容量・低遅延・低消費電力を実現するものです。

ハードウェアやネットワークをすべて光ベースで構成するため、現存するPCやAIなどのデータセンターは刷新を余儀なくされるかもしれません。

非常に革新的で今後の日本のテクノロジーの国際競争力を大きく左右する重要技術と言えるでしょう。

「VRで都市を“先につくる”――VRプラットフォーム開発の舞台裏」

地理院が提供する地図データや点群データを用いてリアルな都市空間をVR上に構築し、自動運転検証や合意形成に活用する事例が紹介されました。

関係者間での理解促進や人材育成にも役立ち、更にはAIの組み込みも今後予定されているそうです。

フォーラムエイト様の展示スペースでは本ソフトウェアを利用した体験も行われていました。

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「ローコードでキャリアが180度好転した話」

元々「昭和な事務員」で技術に苦手意識を持っていたところから、コーダー道場で学びRPAやローコード開発を経てMicrosoft MVP(優秀技術者)になったと言う経験談でした。

「日本語として読める」RPAは技術が苦手な人でも理解しやすく、キャリアチェンジの大きなきっかけとなったとのことです。

自分を技術者として捉えてよいのか、忙しさとモチベーション低下などの生々しい経験談もありましたが、プログラム未経験者による職場改善例として多くの人の希望となりえる話でした。

「AIキャラクター人格の実装論 — 口調の模倣から、コンテキスト制御による『思想』と『行動』の創発へ」

AIキャラクター技術の現状は誰でもデータセットを作ることで口調の真似は可能ですが、深い文脈理解や共感、論理的思考が弱くチャットボットの域を超えられていません。

そのため、より人間的な反応形成のために「思想」や「行動」が生まれるよう話を読み込ませて経験を積ませます。

しかし、より後に学習した内容が重視されて発言や思考が簡単に変わってしまう欠点が判明しました。

この対応として経験が前のモノほど強く性格に影響を残す「頑固さ」を変数として与えることでその解消を図りました。

一方でそれだけでは変化が無くなってしまうため、衝撃的な体験はまた強く性格を変えるようにも設計されたそうです。

話を聞いていてAIのキャラクター人格形成は人と同じ様な流れで作られるなと思いました。

「日本におけるPhysical AIの勝ち筋」

日本の人口減少問題に対応する技術としてフィジカルAIは非常に重要です。

しかし、アメリカや中国はAI分野において先行しており、特に情報工学が強く、モーター技術も進化しています。

日本では認識のソフトウェア分野や機械工学力を活かして柔軟な手を持つ人型ロボットといった優位性を持っています。

世界でリードするフィジカルAI分野を持つためにも強みに集中投資が必須です。

高市首相もAI分野への注力を表明され、日本のフィジカルAIへ大規模な投資が望まれます。

「FileMaker というローコードツール」

FileMakerは単なる「昔のツール」ではなく、40年の歴史を持つローコード開発環境として高い柔軟性を持っていると話されていました。

データベース、UI、ロジックを一人で作り込みができ、要件変更にも迅速に対応可能。

一般的なローコードツールよりもプログラム寄りである一方、デバッガーも備わっており、多様なニーズに応えられる様に思えました。

総括:

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(当社PCAもスポンサーとして参加しています)

 

今回のイベントは、生成AIをはじめとした最新テクノロジーの技術的潮流と、実務導入や運用のリアリティを深く知る貴重な場となりました。

また、AIのもたらす変革は確実に進む一方でIOWNの様な新たな次世代技術は日本が国際競争力を高めるでしょう。

通信速度の劇的な改善はクラウド化の流れを一層推し進めることはクラウドを扱うPCAとしてもありがたいことです。

弊社もDX時代に合わせてローコードツールによる連携を非技術者に使っていただけるようアプローチしていけたらと思います。

未来への希望が垣間見える良いイベントでした。