Point 仕訳汎用データ受入時のエラーについて

2023/07/28 10:00

以下は、『PCA 公益法人会計シリーズ バージョンDX』についての説明です。


『PCA 公益法人会計シリーズ バージョンDX』では、「汎用データの受入」の「仕訳」の受入処理にて、公開している仕訳レイアウトに合わせた汎用データ(テキストデータ)を仕訳として取り込んで登録することができます。
今回は仕訳の汎用データ受入がエラーになる主な原因パターン別に、エラーメッセージと対処方法をご説明します。

【レイアウトが異なる場合】

公益法人会計V.12形式の仕訳汎用データを[標準形式]の指定で読み込んだ場合

エラー:設定された項目’貸方税区分名’(列番号:29)に対してデータ項目が見つかりませんでした。


対処方法:[ファイルの種類]で[公益法人会計V.12(平成20年版)形式]を選択してください。

 

DX形式の仕訳汎用データを[公益法人会計V.12形式]の指定で読み込んだ場合

エラー:
’伝票日付[***]’の日付としての書式が不正です。
’伝票番号[***]’が不正です。


対処方法:[ファイルの種類]で[標準形式]を選択してください。

 

仕訳汎用レイアウトが異なる場合

エラー:設定された項目’***’(列番号#)に対してデータ項目が見つかりません。

対処方法:正しいレイアウトに変更してください。


【レイアウトが正しい場合】

必須項目にデータが記載されていない場合

エラー:’***’は必須です。
以下の画面のメッセージは、必須項目である[会計コード]や[事業コード]が入力されていない仕訳汎用データを取り込んだ時に表示されたメッセージです。

対処方法:受け入れるデータに該当の項目を追加して登録してください。

 

設定されている値以外のデータ、桁数を満たさないデータが記載されていた場合

エラー:’***’の桁数が不正です。
以下の画面のメッセージは、[事業コード]の桁数設定が3桁にも関わらず7桁の数値が入力された汎用データを取り込んだ時に表示されたメッセージです。

対処方法:該当の項目を指定された桁数内の値に修正して登録してください。


エラー:’***’が不正です。
以下の画面のメッセージは、仕訳区分に取り扱うことのできない値[99]が入力された汎用データを取り込んだ時に表示されたメッセージです。
※仕訳区分で取り扱うことのできる値は[11:月初][21:月次][31:決算1][32:決算2][33:決算3]です。

対処方法:該当の項目に取り扱うことのできない値が入力されていますので、指定された値に修正して登録してください。


エラー:’***’に不正な文字が入力されています。
以下の画面のメッセージは、消費税額欄(数値)に取り扱うことのできない値(文字列)が入力された汎用データを取り込んだ時に表示されたメッセージです。

対処方法:該当の項目に取り扱うことのできない型(文字列・数値)が入力されていますので、指定された型に修正して登録してください。

マスターが一致していない場合

エラー:’***’に存在しない***が入力されています。
以下の画面のメッセージ(行番号4)は、中科目に未登録の中科目コードが入力された汎用データを取り込んだ時に表示されたメッセージです。

対処方法:該当の項目に未登録のマスターが入力されていますので、誤っている場合は正しいマスターに修正してください。
また、未登録の場合は、当該マスターを登録してから取り込んでください。


エラー:***が入力されていません。
以下の画面のメッセージ(行番号4)は、中科目マスターが登録済みにも関わらず、中科目コードが未入力の汎用データを取り込んだ時に表示されたメッセージです。

対処方法:該当の項目でマスターの登録があるにも関わらず、汎用データにマスターが入力されていないので、正しいマスターを入力してください。


エラー:’伝票日付’[***]が会計期間外です。
以下の画面のメッセージは、会計期間外の伝票日付の汎用データを取り込んだ時に表示されたメッセージです。

対処方法:会計期間内の正しい伝票日付に修正してください。

税計算モードが一致していない場合

エラー:**税計算モードが「税計算しない」ですが、**消費税額が入力されています。
以下の画面のメッセージは税計算モード「税計算しない」に指定しているにも関わらず、消費税額欄に金額が入力されている汎用データを取り込んだ時に表示されたメッセージです。

対処方法:税計算モードを変更するか、消費税額を0で登録してください。


【それ以外のエラー】

エラー:伝票内にエラー行が存在しています。
以下の画面のメッセージ(行番号3)は、同一伝票内にエラーとなる(行番号4)が存在する汎用データを取り込んだ時に表示されたメッセージです。

対処方法:該当の行のデータは正しいのですが、同一伝票内にエラーデータが存在しているので、エラー行を修正してください。


エラー:貸借が一致していません。
以下の画面のメッセージは、1伝票の貸借が不一致の汎用データを取り込んだ時に表示されたメッセージです。

対処方法:1伝票の貸借金額が不一致となっていますので、貸借が一致するように修正してください。


【参 考】

仕訳汎用データ内で同一伝票かどうかは以下のように判定します。

  • 直前のデータ行と会計コード、伝票日付、伝票番号、仕訳区分、入力プログラム区分を比較し、1つでも異なる項目が存在する場合、別伝票として扱います。

  • 入力プログラム区分が[3:現金出納帳入力][4:預金通帳入力]の場合、常に別伝票とします。

  • 入力プログラム区分が[7:取引合計入力]の場合、「税抜で出力された場合の消費税行」は同一伝票として扱います。
    「税抜で出力された場合の消費税行」については、「摘要」「数字1・2」「備考1・2」が空欄、「借方勘定科目」または「貸方勘定科目」が一方には「仮受消費税」または「仮払消費税」が設定されて、他方には「仮受消費税」または「仮払消費税」または空欄が設定されている行となります。
    また、主科目が指定されている貸借の「事業」が異なる場合は、別伝票として扱います。明細数の制限はありません。

  • 入力プログラム区分が[16:直接配賦入力][17:一括配賦入力]の場合、「一括で登録する複数の伝票」が直前の汎用データ行と1つでも異なる項目がある場合、別伝票として扱います。明細数の制限はありません。

  • 伝票日付の先頭に“*”(半角アスタリスク)が付いていると、その仕訳から別伝票として扱います。