Point [リビジョン6.14]のFinTechの変更点について

2024/10/30 10:00

以下は、『PCA hyper 会計シリーズ』『PCA 会計/医療法人会計シリーズ バージョン DX』の機能についての説明です。

 

『PCA 会計シリーズ』では、かねてより、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供するアカウントアグリゲーションサービスである「MoneyLook®」を利用して、金融機関やクレジットカードの明細を取得し、仕訳データをして登録する機能を搭載してきました。
『PCA hyper 会計シリーズ』『PCA 会計シリーズ』『PCA 医療法人会計シリーズ』では、[リビジョン6.14]より、以下の2つの機能を強化いたしました。

① 「取引明細の受入」にて複合仕訳の登録が可能になりました。
② 「クイック仕訳作成ルールの登録」メニューが搭載されました。

ここでは、画面が変更になった「取引明細の受入」を使用して入出金明細を仕訳として登録する手順と、「取引明細の受入」に自動で表示される勘定科目・補助科目・摘要についてご案内します。

なお、FinTechサービスについてはこちらをご覧ください。



<「取引明細の受入」の操作手順 >

① 「デジタルデータ処理」-「FinTechサービス」-「取引明細の受入」を起動すると、[条件指示]画面が表示されます。
口座情報や取得対象を設定し、[画面出力]をクリックします。


② 上段に銀行やカード会社から取得した入出金明細が表示されます。
選択した入出金明細の仕訳を下段に設定します。
[リビジョン6.14]より1つの入出金明細に対して、999行までの複合仕訳が登録できるようになりました。

参考【[リビジョン6.13]まで】
左に入出金明細が表示され、右に勘定科目を設定しました。


③ 仕訳として登録したい入出金明細に勘定科目・補助科目・摘要を設定し、[転送]欄にチェックを付けます。
[実行]ボタンをクリックすると以下の画面が表示されます。[伝票集約単位]や[伝票日付]などを設定して[実行]ボタンをクリックします。

 
 

< 「取引明細の受入」で表示される勘定科目・補助科目・摘要について >

「取引明細の受入」に自動で表示される勘定科目・補助科目・摘要は、銀行からの[取引内容]を過去に受け入れたことがあるかによって内容が異なります。

【初回】

銀行から受け入れた[取引内容]が初めての内容の場合、相手科目は空欄、摘要欄は銀行からの[取引内容]がそのまま表示されますので、相手科目や摘要を設定してから仕訳を転送します。
※以下の画面は、過去に「カンリヒ」を受け入れたことがないときの画面になります。

 

【2回目以降・前回の内容を表示する】

銀行から受け入れた[取引内容]を過去に仕訳として転送したことがある場合、前回と同じ勘定科目・補助科目・摘要を表示します。
勘定科目や摘要が設定された状態で表示されますので、金額を修正して転送ができます。
※前回転送した仕訳が複合仕訳の場合、金額は自動で振り分けられませんので修正して転送します。

 

【2回目以降・過去の履歴から選択する】

以前に転送した履歴が複数回ある場合、前回と同じ勘定科目・補助科目・摘要が表示されますが、[仕訳選択]ボタンからどの履歴の内容を表示するかの選択ができます。

 

【2回目以降・予め設定したルールを表示する】

■ルール登録方法
① 「取引内容の受入」にて、ルール登録したい取引を選択し、[ルール登録]ボタンをクリックします。


② 「デジタルデータ処理」-「FinTechサービス」-「取引明細仕訳ルールの登録」を起動します。
左上で[銀行/クレジット・入金/出金/返金]を選択すると、登録したルールが表示されますので、ルール名をダブルクリックします。
ルール名は、[取引内容 日付(YYYYMMDD)]で登録されています。


③ 先ほど登録した仕訳が表示されますので、[取引明細の受入で使用する]にチェックを付けます。
適用する条件は、[取引内容]以外に、[口座情報]や[金額範囲]なども指定することもできます。

例:
[取引内容]が「カンリヒ」の場合、定期的に発生する明細ですが、毎回設定する勘定科目が変わるため、勘定科目を空欄で表示するなどのルールを設定することができます。

勘定科目や摘要を削除して登録します。


④ [取引明細仕訳ルール]を登録後、「取引明細の受入」にて該当の行を選択すると、登録したルールが適用された状態で表示されます。
画面上でどのルールが適用されているかも確認できます。