気になる症状の解決のカギは!?

2021/09/01 00:20

■PSS会報誌 2021年 秋号(2021.09.01発行)に掲載された記事です■


突然ですが、こちらに当てはまるものは、いくつありますか?

□花粉症   □骨粗しょう症  □夜中に足がつる   
□不整脈   □偏頭痛もち   □便秘・下痢
□心臓病   □高血圧     □糖尿病
□PMS(月経症候群)や生理痛がある
□筋肉痛になりやすく、なかなか治らない
□チョコレートが大好きでやめられない
□目の筋肉がピクピクと痙攣しやすい

もし、このような症状や病気に悩んでいたら、ある栄養素が不足しているサインかもしれません。

それは「マグネシウム」というミネラルです。

マグネシウムは、カラダの機能を保つためには欠かせない超重要な栄養素で、これが不足することで、筋肉が硬直したり、神経の働きが乱れたり、免疫機能が低下しますので、前記のようないろいろな症状を引き起こします。
マグネシウムは、昔の日本人には不足がなかったと言われていますが、現代は慢性的な不足が深刻です。
その理由は、以下のようなことが考えられます。

マグネシウムの摂取が少ない

○精白した穀物や砂糖などを食べることが増えた
○マグネシウムの多い食材を食べる機会が減った(海藻・胡麻・葉物野菜・分づき米や雑穀)

吸収が少ない・体外に排出されやすい

○胃腸の調子が悪い(胃酸分泌が少ないと吸収が減少する)
○ストレスが多い(ストレスにより胃の調子も悪くなる上に、マグネシウムの必要量も増えてしまう)
○乳製品をたくさん摂る(牛乳やヨーグルトをコップ1杯以上、また、チーズ料理をよく食べると排出が促される)
○アルコールを毎日飲む(深酒するほどマグネシウムは消耗が激しくなる)
○コーヒーをよく飲む
○脂っこい料理をよく食べる(揚げ物を週1回以上食べる、洋食・中華が多い)

なにかしら当てはまるものがあるのではないでしょうか。私もマグネシウムの摂取は、意識していますが、足がつることや、目がピクピクなどは起こります。現代人は、マグネシウム不足に陥りやすいと心得ておき、積極的に摂っていきたいですね。

マグネシウムは、植物性の食物繊維が多い食物に含まれている傾向があります。最初のチェックで、当てはまる項目が多かった方は、素朴な和定食のような食事を心がけて、吸収を減らしてしまう要因を少しずつ減らしていきましょう。マグネシウムの不足が解消されれば、カラダの症状が和らいでいくことが期待できますよ。
チェックが当てはまらなかった方も、感染症対策として、免疫機能に大きくかかわっているマグネシウムをぜひ意識的に摂取してみてくださいね。

 

この記事の執筆者

鳴嶋 廣美(なるしま ひろみ)

パナケアヘルス
管理栄養士・食生活アドバイザー・カウンセラー

日本の“食”で健幸を全力応援!
発酵食や野菜を中心とした食事を通して、自然治癒力を高める食べ方や暮らし方を提案しています。
【執筆者HP】パナケアヘルス なるしまひろみ