すっきり!疲れを癒し、ぐっすり眠るための朝の過ごし方

2021/03/01 00:10

■PSS会報誌 2021年 春号(2021.03.01発行)に掲載された記事です■

 

あなたは、ぐっすり眠れていらっしゃいますか?

『春眠暁(しゅんみんあかつき)を覚えず』とは、「春はぐっすり眠るものだから、夜が明けたのに気づかず寝坊してしまう」という意味です。

厚生労働省の調査では、多くの方が睡眠時間が短く、「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」という結果が出ています。
睡眠不足が続くと、慢性的な疲れ、日中に眠い、集中力や注意力の低下、肥満や老化促進など、仕事や健康状態に大きく影響してしまいます。
質の良い睡眠をとるためには、寝る直前だけでなく、朝の過ごし方も重要なのをご存知ですか?
今回は、夜ぐっすり眠るための朝の過ごし方をご紹介します。

■起床後、太陽に向かって伸びをする


背筋を伸ばすと自律神経が整います。また、目の奥に光が届くと、およそ15時間後に眠くなるように体内時計がリセットされます。

 

■朝一番の水分補給は白湯


白湯をゆっくり飲むと、からだの内側から温まり、からだに不要なものの排出も促します。

■質の良い睡眠のために自律神経を整えておくことが大切です


自律神経を乱す朝一のNG行動
・大音量の目覚ましで起きる。
・暗い部屋のまま過ごす。
・起き抜けの喫煙・コーヒーやエナジードリンクを飲むこともからだの負担になります。

良い眠りのための栄養のポイント

1.体温を上げる糖質とたんぱく質を摂る

朝に糖質を摂ることで、体温が上昇しやすくなります。睡眠を促すホルモンのメラトニンは、トリプトファンというアミノ酸から作られます。この栄養素は、体内で合成できないので、魚・肉・卵・豆類・乳製品などから補いましょう。その際にビタミンB6も必要となります。このビタミンは腸内細菌が作ってくれるので、腸内環境を整えておくことも大事です。

2.腸内環境を整える

腸内環境を整えると、精神的な安定につながります。便秘の方は腹筋を鍛えたり、おなかを冷やさないようにしましょう。また、甘いものを食べすぎると腸が緩むので便秘になりやすくなります。発酵食品を適度に摂ったり、よく噛んで食べましょう。

この記事の執筆者

鳴嶋 廣美(なるしま ひろみ)

パナケアヘルス
管理栄養士・食生活アドバイザー・カウンセラー

日本の“食”で健幸を全力応援!
発酵食や野菜を中心とした食事を通して、自然治癒力を高める食べ方や暮らし方を提案しています。
【執筆者HP】パナケアヘルス なるしまひろみ