Point 次年度の予算入力

2020/03/01 01:00

■PSS会報誌 2020年 春号(2020.03.01発行)に掲載された記事です■

以下は、『PCA公益法人会計DX/V.12』シリーズについての説明です。画面例は、『PCA公益法人会計DX』を使用しています。


決算時に「収支予算書」を作成するため、正味財産増減計算書科目及び収支計算書科目の次年度の予算データを入力します。
『PCA公益法人会計』シリーズでは、損益ベースの「収支予算書」と資金収支ベースの「収支予算書(収支)」を作成することができます。

Ⅰ.次年度予算データの入力

操作方法

次年度の予算データは、メニューの「予算入力」-「次年度予算入力」にて入力します。

①予算データを入力する[会計区分/事業]を選択します。

②最下位の科目(中科目・小科目等)に予算データを入力してください。入力可能な科目には( )が付いています。下位の科目に入力した予算データが上位の科目に集計されます。
「期末更新処理」を実行すると、「次年度予算入力」で入力した予算データが翌年度の領域の当初予算データになります。

③「次年度予算入力」画面における[前年度予算額]は、最終予算額を表示しています。
※最終予算額=当初予算額+補正予算額+予算流用額

 

便利な機能

次年度の予算データを入力するにあたって便利な機能を紹介します。

予算の自動反映

正味・収支のどちらか一方に予算データを入力し、その予算データをもう一方に反映させることができます。メニューの「前準備」-「科目の登録」の各科目の[資金収支科目設定]-[読替先科目](『PCA公益法人会計V.12』シリーズは「前準備」-「収支・キャッシュ・フロー科目の設定」の[収支科目])の設定に応じて予算データが反映されます。正味・収支のどちらに反映させるかによって操作が異なります。

「正味→収支に反映」させる場合、以下のメッセージが表示されます。

「正味科目の読替先として設定されていない収支科目」とは、例えば[832:基本財産取得支出]のように貸借対照表科目の読替先として設定されている収支科目のことをいいます。[はい]を押すと収支科目に登録されている予算額が消去されますが、正味科目からは反映されませんのでご注意ください。

「収支→正味に反映」させる場合、以下のメッセージが表示されます。

「収支科目の読替先が設定されていない正味科目」とは、例えば[626:基本財産評価損益等]のように読替先の収支科目が設定されていない正味科目をいいます。[はい]を押すと正味科目に登録されている予算額が消去されますが、収支科目からは反映されませんのでご注意ください。
さらに以下のメッセージが表示される場合があります。

「複数科目に設定されている収支科目」とは、例えば[725:補助金等収入]のように[525:受取補助金等(一般)]と[661:受取補助金等(指定)]の読替先として設定されている収支科目のことをいいます。
反映方法を「均一に配分する」「先頭科目にのみ反映する」から選択し、反映後、適切な予算額に変更してください。


操作は以上です。