休憩だけじゃもったいない!おもしろ系サービスエリアパーキングエリアの旅
「上信越道・佐久平ハイウェイオアシスPARADA」
2023/09/01 10:00
高速道路のサービスエリアやパーキングエリアに付加価値の高い複合施設を併設したハイウェイオアシスは、町おこしのツールとしても注目されています。そのお手本のような成功例のひとつが、1994年10月に全国で3番目のハイウェイオアシスとしてグランドオープンした、長野県佐久市の「佐久平ハイウェイオアシスPARADA」です。
広大な敷地にアクティビティを散りばめたパラダイス
このハイウェイオアシスは、上信越道の碓氷軽井沢-佐久インターチェンジ間にある佐久平パーキングエリア(スマートインターチェンジも併設)に直結。高速道路利用者は、410台が収容できるパーキングエリアの第二駐車場からジャンボエスカレーターで直接入場することができます。一般道に面した無料駐車場も、合計284台分を確保。抜群のアクセスを誇ります。
ハイウェイオアシスを構成する施設の多くは、佐久市が管理する平尾山公園にあります。そもそもの始まりは、地元の有志と佐久市による、新しい観光スポットを作ろうという構想だったといいます。
26.6ha(ヘクタール)の広大な敷地には、レストランやバーベキュー場、カフェを完備したセンターハウスを中心に、有料・無料のさまざまな施設が設けられています。
13のアイテムを備えたアスレチック施設に、大型犬と小型犬のエリアに分かれた広いドッグラン、自然の状態でカブトムシやオオムラサキ蝶などの昆虫観察ができるカブトムシドーム(夏季のみ営業)などは、誰もが気軽に楽しめる無料施設。
年齢や体力に応じて、標高1155mの平尾山へのトレッキングが楽しめる森林セラピーロードも、それ自体が目的地になる魅力的なコースです。
標本作成などの体験ができる昆虫体験学習館、八ヶ岳を眺めながら、全長420mを滑り降りる絶叫スーパースライダー、さまざまな遊具で身体を動かして遊べるキッズランドと呼ばれる多目的広場など、有料施設も充実しています。
「ファミリーやビギナーにも超優しい」と謳うキャンプ場も完備(北パラダエリア)。センターハウスの隣には、蓼科山や八ヶ岳連峰を眺めながら入れる露天風呂を備えた入浴施設、平尾温泉「みはらしの湯」もあります。
春から秋のシーズンには、高原を吹き抜ける爽やかな風と絶景を楽しめるサマーリフトも人気です。そして冬になればリフトのある斜面が、全国唯一の高速道路に直結したスキー場、「佐久スキーガーデンPARADA」に変身。首都圏から多くのスキーヤー、スノーボーダーがやってくるのです。
コロナ禍の影響はあったものの、「佐久平ハイウェイオアシスPARADA」の開場以来の来場者は150万人にも達するといいます。その人気の秘密は雄大な大自然や充実した施設はもちろん、7月の「夕涼み会」や8月の「肉祭りinパラダ」といった、折々に企画されるイベントにもあります。
カップルもファミリーも老若男女が楽しめる、お出かけの目的地にふさわしいハイウェイオアシスを、ぜひドライブプランに組み入れてみてはいかがでしょうか。
写真提供:佐久平尾山開発株式会社
この記事の執筆者
横田 晃(よこた あきら)
ライター
アニメーション雑誌を皮切りに、自動車雑誌や男性誌の編集者として多くの新雑誌やヒット企画の立ち上げに参画。94 年に独立後も、芸能インタビューから政治経済まで、幅広いジャンルの企画・制作・執筆に携わる。
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