帳票の印刷とファイル出力

帳票の印刷

ここでは、各種帳票を印刷する際の操作手順について説明しています。

印刷の他に、PDF出力・Excel出力・汎用データ出力も行えます。これらの説明は、後述の「帳票のファアイル出力」で説明しています。

1. 印刷の開始

印刷の開始は、条件指示画面または照会画面から行います。

  • 照会画面が無い処理や伝票入力処理は、操作が異なります。

条件指示画面

「出力の種類」で[印刷等]を選択し、[印刷指示]ボタンをクリックして「印刷等の条件指示」画面を表示します。

照会画面

画面にデータを照会したあと、[印刷等]ボタンをクリックして「印刷等の条件指示」画面を表示します。

照会画面の無い処理

「出力先の選択」で[印刷]を選択し、[出力]ボタンをクリックして開始します。

「印刷等の条件指示」画面は出ずにすぐに印刷処理が始まります。

  • 「印刷等の条件指示」画面で設定する内容はメイン画面(条件指示画面)で行います。

    また、「印刷設定」などはメニューバーの「ファイル」の中にあります。

伝票入力(「売上伝票入力」を例にとり説明します)

「納品書の発行方法」設定画面の「入力都度の発行」にチェックマークを付けると、新規登録した伝票の納品書を印刷します。伝票の修正時は“納品書を発行しますか?”という確認画面を表示します。チェックマークを付けないと新規・修正とも納品書を印刷しません。

「印刷前に印刷指示を表示」にチェックマークを付けると、印刷前に「印刷等の条件指示」画面を表示します。チェックマークを付けないとすぐに印刷が始まります。

登録済みの伝票を印刷するには、伝票を呼び出して[納品書]ボタンをクリックします。

2. 印刷等の条件指示画面

印刷の前に表示される「印刷等の条件指示」画面の設定内容を説明します。

帳票によっては指示できなくなる項目もあります。また、専用帳票では「出力詳細設定」の全項目を指示できません(元帳は一部の項目を指示できます)。

〇出力先の選択

項目

項目の説明

印刷

プリンタに出力します。

プレビュー

印刷イメージを画面に表示します。

PDF

PDFファイルとして出力します。

PDF(ファイル名指定)

一部の処理で選択できます。

選択した項目をファイル名に付加してPDFを出力します。

PDF(分割)

「納品書の一括発行」、「請求書」、「支払明細書」で選択できます。

取引先ごとにPDFを分割して出力します。

Excel

Excelファイルを出力します。

  • 出力できない帳票もあります。

汎用データ

テキストデータを出力します。

  • 一部の帳票で出力できます。

PCA Hub 取引明細

「売上伝票入力」、「納品書の一括発行」、「請求書」、「支払明細書」で選択できます。

取引先ごとにPDFを分割して出力し、そのファイルを『PCA Hub 取引明細』にアップロードします。

 

〇カラーモード

[白黒]と[カラー]が選択できます。

「色設定」した帳票をカラープリンタで印刷する際に[カラー]を選択します。

 

〇出力先パス、出力先フォルダ

・PDF・Excel・汎用データを選択したとき

出力先となるフォルダ名・ファイル名を指定します。

・PDF(ファイル名指定)とPDF(分割)を選択したとき

出力先となるフォルダ名を指定します。ファイル名は自動で付加されます。

 

〇ファイル名に付加する項目

PDF(ファイル名指定)とPDF(分割)を選択したときに指示できます。

 

〇出力詳細設定

項目

項目の説明

会社名を出力する

会社名を出力する場合にチェックマークを付けます。

ページ番号を出力する

ページ番号を出力する場合にチェックマークを付けます。

印刷日付を出力する

印刷日付を出力する場合にチェックマークを付けます。

印刷者情報を出力する

印刷を実行したユーザー名、コンピュータ名、プリンタ名を出力する場合にチェックマークを付けます。

罫線付きで出力する

チェックマークを付けると、汎用帳票を表形式で出力します。

  • 罫線付き印刷ができない帳票もあります(明細表、チェックリストなど)。

項目名を出力する

「汎用データ」を選択時に指示できます。汎用データに項目見出し行を出力する場合にチェックマークを付けます。

  • 「請求一覧表」と「精算一覧表」では、Excel出力のときにも指示できます。

合計行を出力する

「請求一覧表」と「精算一覧表」のExcel出力と汎用データ出力のときに指示できます。

チェックマークを外すと、毎計行・別計行・期間合計行を出力しません。

3. 印刷設定

「印刷等の条件指示」画面の[印刷設定]ボタンをクリックすると、プリンタの設定を行うことができます。

項目

項目の説明

プリンタ名

ボタンをクリックして、印刷を実行するプリンタを選択します。

[ネットワーク]ボタンをクリックすると、ネットワーク上のプリンタを選択することができます。

[プロパティ]ボタンをクリックすると、プリンタドライバの設定画面が表示されます。

種類、場所、コメント

選択したプリンタの種類、場所、コメントが表示されます。

用紙-サイズ

ボタンをクリックして用紙サイズを選択します。

-給紙方法

ボタンをクリックして給紙方法を選択します。

印刷の向き

印刷の向きを「縦」「横」から選択します。

印刷範囲

印刷するページの範囲を「すべて」「ページ指定」から選択します。

「ページ指定」を選択した場合は、印刷開始ページと印刷終了ページを入力します。

フォント設定

印刷するフォントの種類を指定します。

ボタンをクリックして「自動設定」「MSゴシック」「MS明朝」から選択します。

レイアウト調整

(位置調整)

汎用帳票の場合は、[レイアウト調整]ボタンをクリックして余白の調整ができます。

専用帳票の場合は、ボタンの表示が[位置調整]となり、上と左の印字開始位置を調整できます。

4. 印刷調整

汎用帳票の印刷調整

印刷設定画面の[レイアウト調整]ボタンをクリックすると「レイアウト調整」画面が開きます。「余白の調整」で上下左右の余白を0.1mm単位で指定します。

専用帳票の印刷調整

印刷設定画面の[位置調整]ボタンをクリックすると「位置調整」画面が開きます。

「印刷時にこの画面を表示する」にチェックマークを付けると印刷を実行するたびにこの画面が表示されます。位置合わせの必要がなくなればチェックマークを外してください。

専用帳票を印刷する伝票入力処理では、この設定項目はなく、印刷実行時にこの調整画面を表示することはありません。

  • 実行時に表示する「位置調整」画面では、[設定]ボタンが[印刷]ボタンに変わります。

テスト印刷]ボタンをクリックすることで、専用用紙にテスト印刷が行えます。各内容には、“XXX”などが印字されます。実際の内容は印字されません。調整数値は、0.1mm単位の-300~300の範囲で入力します。

項目

項目の説明

入力した値の分だけ印字位置を右へずらします。マイナスの値を入力すると、入力した値の分だけ印字位置を左へずらします。

入力した値の分だけ印字位置を下へずらします。マイナスの値を入力すると、入力した値の分だけ印字位置を上へずらします。

2段目、3段目、4段目

多面式用紙(納品書3連単票など)の段(面)ごとに位置を調整できます。数値の意味は上記の「左」「上」と同様です。

5. プレビュー機能

プレビュー機能を使用すると、印刷を実行したイメージで内容を確認することができます。

画面上部のボタンをクリックすることで印刷を実行したり、表示を切り替えたりすることができます。

機能名称

機能概要

閉じる

プレビュー画面を閉じます。

印刷

印刷を実行します。

印刷設定

「印刷設定」画面が表示され、プリンタや用紙サイズの設定を行うことができます。

ズーム

マウスをドラッグすることで表示を拡大・縮小することができます。

自動調整

「100%表示」「ウィンドウの高さにあわせる」「ウィンドウの幅にあわせる」から選択した内容で自動調整されます。

縮小

表示を一段階縮小します。

表示倍率を「50%」「75%」「100%」「150%」「200%」「300%」から選択するか、数字を直接入力します。

拡大

表示を一段階拡大します。

前ページ

前のページを表示します。

次ページ

次のページを表示します。

ページ数

現在表示中のページと総ページ数が表示されます。ページを入力すると、該当のページを表示します。

分割

「1ページ表示」「2ページ表示」「3ページ表示」「4ページ表示」「6ページ表示」から選択したページ数で表示します。

帳票のファイル出力

各種帳票を、PDF、Excel、汎用データのファイルに出力することができます。

  • ファイルを以下の場所には作成しないでください。ファイルを参照することができません。

    Program Filesフォルダ

    Windowsフォルダ

    ProgramDataフォルダ

    Cドライブなど各ドライブの直下

1. PDFファイルの出力

  • PDFファイルの出力について

    「印刷等の条件指示」画面で、[PDF]を選択したときは「1-1. PDF」を、[PDF(ファイル名指定)]または[PDF(分割)]を選択したときは「1-2. PDF(ファイル名指定)、PDF(分割)」をご覧ください。

  • 作成したPDFファイルを「Adobe Acrobat」で開き、編集せずにファイルを閉じようとしても、「変更を保存しますか」のように保存を確認する画面が表示されます。

    これは、ファイルが開かれた時点で最適化されるためです。[はい]ボタンをクリックしてファイルを閉じてください。

1-1. PDF

ファイル名を手入力してPDFファイルを出力する手順です。ほとんどの帳票はこちらの手順になります。

(1)  「印刷等の条件指示」画面(または「条件指示」画面)の「出力先の選択」で「PDF」を選択します。

〇カラーモード

「1:白黒」「2:カラー」から選択します。

〇出力先パス

出力先フォルダとPDFのファイル名を指定します。ボタンをクリックして、出力先を参照することもできます。

(2)  [印刷設定]ボタンをクリックすると、「PDF設定」画面が表示されます。

項目

項目の説明

用紙サイズ

ボタンをクリックして「A3」「A4」「A5」「B4」「B5」から選択します。

用紙の向き

「縦」「横」から選択します。

余白

上下左右のそれぞれについて、余白の数値を0.1mm単位で入力します。

PDFにフォントを埋め込む

フリーフォーマット帳票を出力するときに指示できる項目です。チェックマークを付けると、フォントを埋め込んだPDFファイルが作成され、作成に使われたフォントがインストールされていないパソコンでも、そのフォントを表示することができます。

  • 「PDFにフォントを埋め込む」機能をご利用の場合は、ご利用になるフォントが当機能での利用を許諾されていることをご確認ください。

(3)  設定した内容でPDFファイルを出力する場合は、「印刷等の条件指示」画面の[実行]ボタンをクリックします。

 

1-2. PDF(ファイル名指定)、PDF(分割)

選択した項目をファイル名に付加してPDFファイルを出力する手順です。

○PDF(ファイル名指定)は以下の処理で実行できます。

・見積伝票入力(見積書の発行)

・受注伝票入力(受注伝票の発行)

・売上伝票入力(納品書の発行)

・個別発注伝票入力(注文書の発行)

・一括発注伝票入力(注文書の発行)

  • 一括発注伝票入力では、単一の注文書を再発行するときにこの機能を使えます。

○PDF(分割)は以下の処理で実行できます。

・納品書の一括発行

・請求書

・支払明細書

  • それぞれの処理のページでも説明していますので合わせてご覧ください。

 

(1)  「印刷等の条件指示」画面の「出力先の選択」で「PDF(ファイル名指定)」または「PDF(分割)」を選択します。

〇カラーモード

「1:白黒」「2:カラー」から選択します。

〇出力先フォルダ

出力先フォルダを指定します。ボタンをクリックして、出力先を参照することもできます。

〇ファイル名に付加する項目

・「固定文字」には帳票名称を初期値として入れています(変更可能です)。

・「取引先コード」は必ず付加されます。このため、選択欄には表示していません。

・「取引先名」「日付」「番号」については、処理によって表現が異なります。

見積書:得意先名、見積日、見積No

受注伝票:得意先名、受注日、受注No

納品書:得意先名、売上日、伝票No

請求書:得意先名、請求日、ページ番号

注文書:発注先名、発注日、注文No

支払明細書:支払先名、精算日、ページ番号

・「合計金額」

見積書、受注伝票、注文書:

伝票の合計金額(消費税を含む)になります。

フリーフォーマット用紙で「税込合計」を配置していれば、そこに出力された金額と同じ数値になります。

納品書:

納品書に出力した合計金額になります。

フリーフォーマット用紙で「税込合計」を配置していれば、そこに出力された金額と同じ数値になります。

合計金額は得意先に設定した「消費税通知」や他の条件により、必ずしも消費税を含んだ金額になりません。詳細は-「システムの基本仕様」-「消費税」-「専用帳票の消費税表示」-「納品書の消費税」-消費税通知による出力制御をご覧ください。

【参考】デジタルインボイスでは、消費税を確定した請求書となりますので、納品書の合計金額は税込合計になります。

請求書、支払明細書:

フリーフォーマット用紙で出力したときは「印刷等の条件指示」画面の「合計金額の選択」で指示した金額になります。請求書は「今回請求額」か「買上額」、支払明細書は「当月残高」か「仕入高」になります。

専用用紙で出力したときは「条件指示」画面の指示項目に従います。請求書は「今回請求額欄」で指示し「差引請求残高」か「御買上額」になります。支払明細書は「当月残高欄」で指示し「差引支払残高」か「当月仕入」になります。

【参考】デジタルインボイスでは「期間売上額」になります。

・「区切り文字」の「あり・なし」で編集内容が異なる項目があります。表に例を記載して説明しています。

・表の順番どおりにファイル名を編集します。順番を入れ替えることはできません。

・コードや名称にファイル名に使用できない文字(\/:*?"<>|)が有る場合は、全角文字に置き換えます。これらは「固定文字」には入力できません。

付加する項目

編集内容

区切り文字

なし

区切り文字

あり

固定文字

全角14(半角28)文字以内で入力します。

入力した文字がファイル名の先頭に付加されます。

入力した文字

入力した文字

(取引先コード)

必ず付加されます。

設定されているコード桁数に合わせて編集します。

「区切り文字なし」では前後に半角カッコを付けます。

「区切り文字あり」のときで、固定文字を付加したときは先頭にアンダーバーを入れます。

(1234)

1234

_1234

取引先名

取引先名称と会社敬称を付けます。

名称1名称2会社敬称

_名称1名称2会社敬称

日付

西暦です。

「区切り文字なし」では、年月日を付け、月と日が1桁はそのまま1桁とします。

「区切り文字あり」では、数字8桁で、月と日が1桁なら前にゼロを付け2桁にします。

2024年12月3日

_20241203

番号

有効桁数分とします。伝票番号の桁数に合わせることはしません。

「区切り文字なし」では全角の“【】”で囲みます。

【1234】

_1234

合計金額

3桁ごとにカンマで区切ります。

「区切り文字なし」では、最後に「円」を付けます。

1,234,567円

_1,234,567

会社名

「会社基本情報の登録」の「会社名」を付けます。

会社名

_会社名

区切り文字

各項目の先頭に「_」(アンダーバー)を先頭に付けます。

 

 

(2)  [印刷設定]ボタンをクリックすると、「PDF設定」画面が表示されます。

設定手順は「1-1. PDF」と同様ですのでそちらをご覧ください。

(3)  設定した内容でPDFファイルを出力する場合は、「印刷等の条件指示」画面の[実行]ボタンをクリックします。

 

2. Excelファイルの出力

データをExcelファイルに出力します。

印刷イメージとは異なり、データ加工しやすいように成形して出力します。

出力されるのは、明細行・合計行になります。毎・別で分類した場合の、分類行は出力しません。明細行に毎・別のコードを含めて出力します。

 

  • ご使用の環境、データ件数等により、出力に時間がかかる場合があります。その際は、集計期間等の範囲を分けて出力することをお勧めします。

 

(1)  「印刷等の条件指示」画面(または「条件指示」画面)の「出力先の選択」で「Excel」を選択します。

〇出力先パス

出力先フォルダとExcelデータのファイル名を指定します。ボタンをクリックして、出力先を参照することもできます。

〇出力詳細設定

  • 「請求一覧表」と「精算一覧表」のときに指示できます。

    他の処理では指示ができず、項目見出し行と合計行は必ず出力します。

項目

項目の説明

項目名を出力する

チェックマークを外すと、1行目の項目見出し行を出力しません。

合計行を出力する

チェックマークを外すと、毎計行・別計行・期間合計行を出力しません。

(2)  設定した内容でExcelファイルを出力する場合は、「印刷等の条件指示」画面の[実行]ボタンをクリックします。

(3)  終了するとExcelが起動し、作成されたデータのシートが表示されます。

3. 汎用データの出力

一部の印刷処理では、印刷するデータを汎用データ(テキストファイル)に出力できます。

以下の処理で出力できます。

『商魂』:売上集計表、請求一覧表、売掛金残高表、仮受金残高表、前受金残高表

『商管』:仕入集計表、精算一覧表、買掛金・未払金残高表、前払金残高表、在庫集計表、在庫一覧表

共通:システムユーザー確認リスト

 

出力されるのは、明細行・合計行になります。毎・別で分類した場合の、分類行は出力しません。明細行に毎・別のコードを含めて出力します。

 

  • 上記以外の帳票を汎用データに出力したい場合、一度「Excelデータ出力」でExcelに出力した後、Excel側でテキストデータに出力してください。

(1)  「印刷等の条件指示」画面(または「条件指示」画面)の「出力先の選択」で「汎用データ」を選択します。

〇区切り文字

項目ごとの区切り文字を「1:カンマ区切り(CSV形式)」「2:タブ区切り」から選択します。

〇出力先パス

出力先フォルダと汎用データのファイル名を指定します。ボタンをクリックして、出力先を参照することもできます。

〇出力詳細設定

項目

項目の説明

項目名を出力する

チェックマークを付けると、テキストファイルの1行目に項目見出し行を出力します。

合計行を出力する

「請求一覧表」と「精算一覧表」のときに指示できます。

チェックマークを外すと、毎計行・別計行・期間合計行を出力しません。

(2)  設定した内容で汎用データを出力する場合は、「印刷等の条件指示」画面の[実行]ボタンをクリックします。