残高の管理

残高には、請求残高と自社会計上の売掛残高がありますが、当システムでは1つの「繰越残高」でこの2つを同時に管理しています。“同時に管理する”というのは、請求書発行時や元帳発行時にそれぞれの残高を再計算して求めているということです。

  • 『商管』の買掛残高・未払残高と支払残高も同様です。

1. 『商魂』の売掛残高、請求残高

残高更新の対象となる伝票

残高

対象伝票

売掛残高

売上伝票

伝区=掛売

入金伝票

科目=売掛金

請求残高

売上伝票

伝区=掛売

入金伝票

科目=売掛金(ただし、前受金からの振替伝票は除きます)

科目=前受金

  • 前受金の扱いが売掛残高と請求残高で違うことに注意してください。

  • 入金伝票の科目については、回収処理の概要をご覧ください。

導入時の残高登録

(1)  得意先マスターの「繰越残高」の登録

繰越残高には「売掛残高」を登録します。入金伝票で前受金を使わなければ、請求締日に合わせた「請求残高」を登録しても構いません。前受金を使う場合は、前受金残高の登録はできませんので請求済みの日付で、残高を入金額とした前受入金伝票を入力します。

(2)  売上伝票・入金伝票の入力

例1)「繰越残高」に前月20日締め請求時点の残高を登録した場合、前月21日からの伝票を入力します。

例2)「繰越残高」に前月末時点の売掛残高を登録した場合、当月1日からの伝票を入力します。

残高計算

○請求書発行時の前回請求額の計算

今回請求時に求める「前回請求額」は、次のように求められます。

繰越残高 + Aの期間の売上 - Aの期間の入金

○元帳や残高表の売掛残高計算

請求書と同様の考え方で計算されます。

  • 入金伝票の対象となる伝票は請求書とは異なります。

○残高の締切処理

元帳や請求書の残高(前回請求額)は該当する期間の伝票を積上げて計算します。したがって、伝票枚数が多くなりますと集計速度が遅くなります。

これを回避するために「残高の締切」処理があります。残高締切日を指示してその日時点の残高を確定します。以降の残高計算は、残高締切日からの伝票が対象になりますので集計速度を速めることができます。「残高の締切」処理を実行しますと、得意先マスターの「繰越残高」は計算された残高に書き換わります。その後に登録する得意先マスターの「繰越残高」には“残高締切日”時点の売掛残高を登録することになります。

  • 「残高の締切」処理を行っても締切日以前のデータはそのまま残ります。

  • 残高の締切処理は、メニューの「ファイル」-「データの保守」の1機能となっています。

2. 『商管』の買掛残高・未払残高、支払残高

残高更新の対象となる伝票

残高

対象伝票

買掛残高

仕入伝票

仕入科目=仕入、伝区=掛買

支払伝票

科目=買掛金

未払残高

仕入伝票

仕入科目=仕入以外、伝区=掛買

支払伝票

科目=未払金

支払残高

仕入伝票

仕入科目=仕入と仕入以外、伝区=掛買

支払伝票

 

科目=買掛金(ただし、前払金からの振替伝票は除きます)

科目=前払金

科目=未払金(ただし、前払金からの振替伝票は除きます)

  • 前払金の扱いが買掛残高・未払残高と支払残高で違うことに注意してください。

  • 支払伝票の科目については、支払処理の概要をご覧ください。

導入時の残高登録

(1)  仕入先マスターの「買掛残高」「未払残高」の登録

「買掛残高」と「未払残高」を分けて登録します。支払伝票で前払金を使わなければ、支払締日に合わせた残高を登録しても構いません。前払金を使う場合は、前払金残高の登録はできませんので精算済みの日付で、残高を支払額とした前払支払伝票を入力します。

(2)  仕入伝票・支払伝票の入力

例1)残高に前月20日締め精算時点の残高を登録した場合、前月21日からの伝票を入力します。

例2)残高に前月末時点の残高を登録した場合、当月1日からの伝票を入力します。

残高計算

○支払明細書発行時の前月残高の計算

 

今回精算時に求める「前月残高」は、次のように求められます。

繰越残高 + Aの期間の仕入 - Aの期間の支払

 

○元帳や残高表の残高計算

支払明細書と同様の考え方で計算されます。

  • 支払伝票の対象となる伝票は支払明細書とは異なります。

 

○残高の締切処理

『商魂』の説明と同様になりますので、ここでの説明は省略します。

なお、「残高の締切」処理は『商魂』と『商管』で共通の処理となっています。