回収処理の概要

請求代金を回収したら、入金伝票を入力して請求残高(売掛残高)を消し込みます。

○入金伝票は“掛売”の代金に限ります。“現収”などの代金は入力しません。

○前受金や仮受金を入力して管理することもできます。

○代金回収日が「入金日」になり、「入金日」は「領収証」日付になります。

○得意先1件で月に何回でも入金伝票は入力できます。

○実際に回収した金額を入力しますので、請求残高に対して過不足が有っても構いません。

○入力した入金伝票は次のようなことに利用できます。

①請求書や得意先元帳、売掛金残高表において、請求残高、売掛残高の消し込みを行います。

②手形や電子記録債権の回収分は、期日が到来するまで除去されずに保存されますので、期日別明細が作成できます。

入金の考え方

科目

売掛金

売掛金に対する入金があったときに入力します。

前受金

前受金として内金や手付金を受け取ったときに入力します。あとで売掛金に振り替えることができます。振り替え後の伝票は別伝票として保存します。

仮受金

目的不明の入金があった場合に仮受金として入力します。あとで前受金や売掛金に振り替えることができます。振り替え後の伝票は別伝票として保存します。

科目の振替と売掛残高・請求残高との関係

科目と振替前の科目により、売掛残高・請求残高への反映が異なります。その関係を下表に示します。要点としては次のようになります。

(1)  売掛残高の更新は売掛金だけで行う。

(2)  請求残高の更新は前受金と売掛金(ただし前受金からの振替を除く)で行う。

(3)  仮受金はどちらの残高にも反映しない。

科目

振替前の科目

売掛残高

請求残高

伝票の内容

売掛金

売掛金として入力した伝票

前受金

×

前受金から売掛金に振り替えた伝票

仮受金

仮受金から売掛金に振り替えた伝票

前受金

×

前受金として入力した伝票

仮受金

×

仮受金から前受金に振り替えた伝票

仮受金

×

×

仮受金として入力した伝票

返金

返品や過入金に伴って代金を返す場合には、返金日を「入金日」にし、マイナス符号(-)付きの金額で入力します。

売掛金の場合は新規に返金伝票を登録します。前受金・仮受金の場合は基となる伝票を呼び出してから「返金」作業を行い、返金伝票を別伝票として登録します。

入金種別

入金額を入力する際、その内訳として次の8種別が使用できます。用途に合った種別で入金伝票を入力してください。

現金

小切手

振込

手形

相殺

値引

その他

電債

  • 振込手数料が引かれて振り込まれた場合は、振込手数料を「その他」に入力して請求残高を消し込みます。

    小切手や手形の取立手数料も同様です。

  • 「値引」と「その他」は請求書の「調整額」欄にその合計を出力します。

  • 手形回収

    期日別管理を行うなら、入金伝票に「手形期日」を必ず入力してください。

    期日の異なる手形を何枚も回収した場合、期日別管理を行うなら、手形1枚で入金伝票1件を入力しますが、期日別管理が必要なければ、総額で入金伝票1件を入力しても構いません。

処理構成

 

処理名

処理概要

1

入金伝票入力(伝票式)

入金伝票の入力・変更を行います。

入力時に領収証が発行できます。

伝票式伝票式と一覧式の2通りの入力方法が有ります。

一覧式は、同一の入金種別による入金を連続して入力する場合に便利です。

2

入金伝票入力(一覧式)

3

領収証の一括発行

入金伝票を先に入力しておき、後からまとめて領収証を発行します。

4

入金明細表

特定期間内の入金伝票の明細を出力します。

5

回収実績表

特定期間内の得意先別入金状況を出力します。

6

債権明細表(手形・電債)

入金伝票の内、手形回収と電子記録債権回収を期日別に出力します。

7

債権明細表(クレジット)

クレジット売上の回収額を決済日や決済会社で分類して出力します。

8

入金伝票の受入

金融機関から送られてくる「振込データ」から、入金伝票を自動作成します。

9

入金伝票の受入(EB連携)

EBソフトが受信した銀行データ(入出金データ)から入金伝票を自動作成します。

10

入金伝票の受入(電債)

EBソフトが受信した電子記録債権データから入金伝票を自動作成します。

11

銀行口座の連携設定

「PCA FinTechサービス」を使って取引金融機関から取引明細データを取り込み、入金伝票を自動作成します。

12

取引明細の受入

13

入金消込

入金済みの売上伝票に消し込み印を付けます。

入金伝票も同時に作成することができます。

14

未入金売上明細表

消し込みがされていない売上伝票を出力します。

「入金伝票の受入」処理の相違点

回収処理の中には、金融機関データを読み込んで入金伝票を作成する処理がいくつかあります。ここでは、その処理ごとの相違点を説明します。

○入金伝票の受入

金融機関の「照合口座サービス」を利用して提供されるデータから入金伝票を自動作成します。

振込依頼人コードに格納される「照合口座(仮想口座)」を使い得意先を判定します。照合口座は「照合口座の登録」処理で登録しておきます。

また、『PCA 商魂シリーズ コンビニ収納代行オプション』を併用した際に、料金収納データから入金伝票を作成する処理にもなります。

○入金伝票の受入(EB連携)

金融機関のEBサービスで提供される入出金データを基にして入金伝票を自動作成します。

振込依頼人コード・振込依頼人名・EDI情報で得意先を判定できます。転送前の確認画面が表示でき、振込手数料も登録できます。全銀協データのほかにANSERデータも扱えます。

  • パソコンバンキングソフト「EBNext2DX」とは、専用フォルダを経由した連携が行えます。

○入金伝票の受入(電債)

金融機関のEBサービスで提供される電子記録債権データを基にして入金伝票を自動作成します。

電子記録債権データの「義務者名称」で得意先を判定します。転送前の確認画面も表示します。

○取引明細の受入

「PCA FinTechサービス」を使って取引金融機関から取り込んだ取引明細データを基にして、入金伝票を自動作成します。

取引明細データの取引内容・備考・取引先支店名の3項目で得意先を判定します。転送前の確認画面も表示します。

○入金消込

入金消込を行うときに、金融機関の入出金データを読み込み、入金伝票を自動作成することができます。振込依頼人コードと振込依頼人名で得意先を判定します。

 

  • 次回照合のために保存される振込依頼人コードと振込依頼人名は、「入金伝票の受入(EB連携)」と「入金消込」で同じものが使われます。

    「入金伝票の受入(電債)」の義務者名称も次回照合のために保存されますが、前述の二処理とは別に保存しています。