マスターの管理

マスターの登録順序

各マスターには相互関係があります。

たとえば、請求先マスターに請求先区分を設定するには、先に「前準備」-「区分マスターの登録」で請求先区分を登録しておく必要があります。

 

【ご注意】

前提条件として、連動先の『PCA hyper 会計シリーズ』のマスター設定が済んでいる必要があります。

 

 

マスター

債権

債務

先に登録しておくマスター

A

使用科目 ※

なし

B

金融機関 ※

なし

C

担当者

なし

D

締日グループ ※

なし

E

休日カレンダー

なし

F

区分マスター ※

なし

G

請求先

A.使用科目、B.金融機関、C.担当者、D:締日グループ、E:休日カレンダー、F:区分マスター、R:社名欄

H

得意先

G.請求先

I

照合口座

G.請求先

J

支払先

A.使用科目、B.金融機関、C.担当者、D:締日グループ、E:休日カレンダー、F:区分マスター

K

仕入先

J.支払先

L

債権仕訳パターン

A.使用科目

M

債務仕訳パターン

A.使用科目

N

債権予約伝票

A.使用科目、B.金融機関、C.担当者、G.請求先、H.得意先

O

商品

A.使用科目

P

債権予約伝票(請求書明細)

A.使用科目、B.金融機関、C.担当者、G.請求先、H.得意先、O.商品

Q

債務予約伝票

A.使用科目、B.金融機関、C.担当者、J.支払先、K.仕入先

R

社名欄

なし

S

配信先

G.請求先

  • がついているマスターは『債権管理オプション』『債務管理オプション』のいずれかのみ使用する場合は、設定できる項目に制限があります。

マスター削除時の制限

以下のいずれかの条件を満たすマスターは削除できません。

  • 他のマスターや伝票で使用されているマスター
    伝票削除がされていても二重線付データとして存在している伝票で使用されているマスターについては削除できません。
    二重線付データの削除は「ファイル」-「データの保守」-「伝票」-「二重線付データの削除」で実行することができます。

    • 担当者、区分マスターは共通コード「0000」(コード桁数4桁の場合)以外のマスターについては、他のマスターで使用されていても削除することができます。
      仕訳パターン、予約伝票については、伝票で使用されていても削除することができます。

  • 他のユーザーが編集中のマスター

  • 共通コード「0000」(コード桁数4桁の場合)が設定されている担当者、区分マスター

使用区分

以下のマスターについては「使用区分」という設定項目があります。

 請求先、得意先、支払先、仕入先、担当者、商品

この区分を「禁止」に設定することでマスターの使用を防ぐことができます。

マスターを削除したいが、伝票等で使っているので削除できない場合や、以下のようなケースに該当するときに「禁止」にして運用してください。

  • 取引先:売掛残が多くて新規取引を制限したいケース

  • 担当者:退職担当者だが履歴としては退職者を残しておく必要があるケース

 

≪仕様における基本的な考え方≫

  • 禁止マスターを使用した伝票は登録できません。
    ただし、一部処理において、一定の制限下で禁止マスターを使用した伝票の登録が可能です。
    後記の「処理別仕様」を参照してください。

  • マスター登録においても、禁止マスターの関連付けはできません。

  • 「使用区分」のチェックはコード入力時に行い、エラーの場合、「このxxxxは使用が禁止されています。」のようなメッセージが表示されます。

  • マスター索引では、場面によって使用禁止のマスターを表示しません。
    表示しない場面は、コード入力時に使用区分のチェックをする箇所です。

 

≪マスターの参照画面≫

「使用区分」に対応しているマスターでは、「使用禁止マスターを表示しない」のチェックマークの表示が処理ごとに変わることがあります。

 

≪マスター登録≫

「使用区分」を「禁止」に設定しているマスターが多くなると、索引などで禁止マスターが多く表示され、選択しにくくなりますので、マスター登録も使用区分の制御を行います。

  • 関連付けのチェック(以下のような箇所では使用禁止マスターを入力できません)

    例1)得意先の請求先設定で禁止請求先は設定できません。

    例2)請求先の担当者設定で禁止担当者は設定できません。

    • ただし、修正時に該当箇所を変更せず、禁止マスターを設定したままで登録することは可能です。

  • マスターの複写展開時
    マスターの複写展開時に関連付けのチェックを行い、使用禁止のマスターであれば、確認画面が表示され、共通マスターを持つ場合、共通マスターを設定し、その他の場合は項目をクリアします。

 

≪伝票入力≫

前記の≪仕様における基本的な考え方≫に記載のとおりです。

「使用区分」のチェックはコード入力時に行い、エラーの場合、メッセージが表示されます。

データ登録時の制約には含めませんので、禁止マスターがある伝票でも伝票自体の編集は可能です。

 

機能

仕様

得意先、仕入先設定時

請求先、支払先が使用禁止の場合には請求先、支払先は展開しません。

請求先、支払先設定時

請求先(支払先)の担当者が使用禁止の場合には共通担当者で展開します。

伝票複写

使用禁止マスターをチェックし、続行するか確認画面が表示されます。

「続行」の場合、そのまま処理を続けることが可能で、使用禁止マスターも複写して新規状態に移行します。登録も可能です。

「キャンセル」の場合、複写はせず、伝票検索状態のままとなります。

得意先と請求先が同じ場合のみ「得意先・請求先」と一つにまとめて表示します(債務の仕入先と支払先も同様)。

決済・顛末入力

チェックしません。基の伝票に使用禁止マスターがあれば、登録可能ですが、制限事項となります。

 

≪チェックリスト≫

特に制限はありません。使用禁止のマスターが存在する伝票の承認に対しても特別なチェックは行いません。

 

≪汎用データの受入≫

マスターの関連付けで「使用区分」が禁止になっている場合は、エラーとなります。

伝票では使用区分禁止のマスターの受入はエラーとなります。

担当者と主担当者

担当者は詳しく分類すると以下の3種類に分類されます。

各担当者についての説明を記載します。

  • 担当者:担当者マスターの担当者や伝票入力処理で担当者コードに指定された担当者を指します。

    伝票ごとに集計を行える処理(債権一覧表など)では、毎別や絞り込みについては担当者を利用します。

  • 主担当者:請求先、支払先に設定された担当者マスターのことを指します。

    残高を扱う帳票(債権残高表など)や伝票上に担当者が入力されない帳票では、毎別や絞り込みについては主担当者を利用します。

  • 入力担当者:領域ユーザーを指します。主にチェックリストの条件等で利用されます。

『PCA hyper 会計シリーズ』と連動するマスター

「システムの基本仕様」-「『PCA hyper 会計シリーズ』との連動」をご覧ください。