導入事例
株式会社 アクシス 様
スマートシティ創造企業を目指す
IT企業が選んだ『PCAクラウド 会計 hyper』
中堅企業の経理部門の負担を軽減できる
『PCA hyper』の特長とは
中堅企業の基幹業務を支援する『PCA hyperシリーズ』。同製品の特長をうまく活かし、業務に活用しているのが鳥取市に本社を置くIT企業、株式会社アクシスだ。従業員数は200名を超え、複数の拠点とグループ企業を持つ同社。とりわけ利用頻度の高い『PCAクラウド 会計 hyper』が、どのように業務の効率化を支援できているのかを伺った。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 社内サーバーの管理の負担をなくし、テレワークもできる環境にしたい。
- 中堅企業の経理部門の実情に応じた経理業務の効率化をはかりたい。
- 月末に集中する会計業務を効率化したい。
- 導入の効果
-
- 『PCAクラウド』によってサーバーレスで基幹業務を実行。テレワークでも問題なく業務を遂行できるようになった。
- 『PCAクラウド 会計 hyper』には、取引先マスター、セグメント管理、債権・債務管理オプションなど、中堅企業の経理部門が抱える課題を解決できる機能が充実。業務の効率化に成功。
- 月末の会計業務の効率化の一つとして、『PCA FinTechサービス』を利用。金融機関の口座と『PCAクラウド 会計 hyper』を連携させることで、取引明細の仕訳処理を大幅削減。
導入システム
- PCAクラウド プリペイドプラン (Type24 20CAL)
- PCAクラウド 会計 hyper
- PCAクラウド 会計 hyper 債権管理オプション
- PCAクラウド 会計 hyper 債務管理オプション
- PCAクラウド 給与 hyper
- PCAクラウド 人事管理 hyper
- PCAクラウド 固定資産 hyper
- PCAクラウド 法人税
- PCA FinTechサービス
導入企業とプロフィール
株式会社 アクシス
本社 | 〒680-0846 鳥取市扇町7番地 鳥取フコク生命駅前ビル7F |
---|---|
資本金 | 781,186,000円 (資本準備金を含む) |
設立 | 1993年(平成5年)9月3日 |
従業員数 | 210名 |
業務概要 |
システム開発からアウトソーシングまでワンストップで企業の経営変革を支援します。プラットフォームサービスの開発・運用を通し、エネルギーやネットワークインフラに関わる地域固有の社会課題解決をITで推進します。 |
ビジネス領域 | DX推進コンサルティング、ビジネス・プロセス・アウトソーシング、システム・インテグレーション、ネットワーク・インテグレーション、エネルギーマネジメントシステムの設計・開発、ネットワーク環境の統合管理の設計・構築、超地域密着型プラットフォームの開発・運用 その他これらに関する一切の事業 |
URL | https://www.t-axis.co.jp/ |
導入前の運用と課題
サーバーの負荷を軽減し、テレワークも可能なシステムに
株式会社アクシスは鳥取市に本社を置き、顧客の9割は首都圏というビジネスモデルで事業を拡大してきた。システム開発から運用サポートまで、一連のITソリューションを提案できるIT企業であり、2021年からは超地域密着型生活プラットフォーム「Bird」のサービスを開始。
これはネットスーパーやフードデリバリーサービスなどを1つのプラットフォームに集約し、利用者は1つのアカウントでこれらのサービスを利用できるというもの。このようなスマートシティ創造に向けたサービスも展開している。
そんな同社では2000年から『PCA給与』をオンプレミスのスタンドアロンで、2015年から『PCA会計X』をオンプレミスのネットワーク版で利用してきた。
「以前の『PCA会計X』のネットワーク版で、正直にいうと特に困ったことはなかったんです。使っている中で不便なところは思いつかず、印象としてはとても使いやすかったですよ」(経理担当 石谷氏)
「私は税理士事務所の勤務経験があり、他の会計ソフトも扱ってきました。比較すると『PCA会計』はいろんな機能がありますね。個人的には複数のウィンドウで同時にいろんな帳票を見ることができ、その点は便利だと思いました」(経理担当 田邨氏)
会計を担当する石谷氏・田邨氏からは、おおむね好評をいただいていた『PCA会計X』のネットワーク版だったが、次のような理由からクラウド導入を考えるようになったという。
1つは「社内サーバーの管理の負担を軽減したい」という点。2つめは働き方の変化を考慮し「テレワークができる環境にしたい」という点。そして3つめが「ネットワーク版・オンプレミス版から移行しやすく、かつ品質も維持したシステムにしたい」という点。これらを網羅できるシステムとして『PCAクラウド 会計 hyper』が検討された。
選定のポイント
中堅企業の基幹業務を支援できる『PCA hyperシリーズ』
株式会社アクシスは従業員数が200名以上。本社以外に複数の拠点を持ち、グループ会社も有している。このような中堅企業の基幹業務に適しているのが『PCA hyperシリーズ』だ。
『PCA hyperシリーズ』は、ERPパッケージ『PCA Dream21』(現在は販売終了※1)のサービス提供中に蓄積した、中堅企業が求める基幹業務システムのニーズを、『PCA DXシリーズ』に反映して開発したシリーズ。グループ企業間のデータの合算や横串での集計などが取りやすい特長を持つ。また企業の成長に合わせて、オンプレからクラウド、クラウドからオンプレへのデータ互換性にも優れている。
また『PCAクラウド hyperシリーズ』にすることでテレワークも実施しやすくなり、バージョンアップの管理の手間も軽減できる。これらの点から同社は『PCAクラウド 会計 hyper』の導入を決定。2020年12月から運用を開始した。
※1︓『PCA Dream21』は、2018年3月末販売を終了いたしました。
基幹業務システム
PCAクラウド hyper
(会計/給与/人事管理/固定資産/会計債権・債務管理オプション)
■『PCAクラウド』への対応
企業の成長に合わせてオンプレミスークラウドの運用を柔軟に切り替えることが可能。
■APIによる他システムとのシームレス連携
『Client-API』ならびに『Web-API』を搭載し、オンプレミスでもクラウドでもさまざまなシステムとシームレスな連携を実現。
■グループ企業での利用を考慮した設計
親会社-子会社間でのマスター転送機能などグループ内企業間でのデータ管理を効率化。
■セグメント管理
伝票明細に登録するマスターとして、セグメントマスターを最大3つ登録可能。
導入のメリット
『PCAクラウド』によって、いつでもテレワークができる安心感
現在、株式会社アクシスでは『PCAクラウド 会計 hyper』『PCAクラウド 人事管理 hyper』『PCAクラウド 法人税』『PCAクラウド 会計 hyper 債権管理オプション』『PCAクラウド 会計 hyper 債務管理オプション』『PCAクラウド 給与 hyper』『PCAクラウド 固定資産 hyper』を利用している。
当初の課題にあがっていたテレワークの実施については、『PCAクラウド 会計 hyper』によって可能になった。実際に石谷氏、田邨氏ともにテレワークを行っているそうだ。
「テレワークは頻繫に行っているわけではありません。多くて月に2~3日ほど。現在は月に1日ほどでしょうか。月末の締めの作業が発生するときはやはり出社しています。しかし会計業務が落ち着いている時期などはテレワークをしてますね」(石谷氏)
「会社の方がコミュニケーションを取りやすく、2つのモニターを使えるので仕事がはかどるという理由もあります。しかし『PCAクラウド 会計 hyper』でいつでもテレワークができる環境を整えたことで、急な家族の事情などでも仕事と家庭の両方に対応しやすい環境になりました」(田邨氏)
『PCAクラウド 会計 hyper』には自動アップデートの通知機能があるため、対応し忘れることなく、常に最新バージョンで『PCA 会計』を利用でき、アップデートのタイミングも自社で決めることができる。
「以前は情報システム部に依頼して、バージョンアップ作業を行ってもらっていました。今は情報システム部の担当者にお願いしなくても、通知が届くためこちらでプログラムのアップデートに対応できています」(石谷氏)
「取引先マスター」の登録で、自社に適した補助科目の管理ができる
とりわけ同社では『PCAクラウド 会計 hyper』の「取引先マスター」の登録について、その利便性を実感しているという。『PCA会計DX』にはなかった「取引先マスター」は、どの勘定科目で管理するか設定することができる。
「つまり補助科目と取引先を別に管理することができるんです。これによって補助科目データ、取引先データとそれぞれ別の見方ができるのは、とてもいいと思っています」(田邨氏)
補助科目とは別に取引先のデータがあることで、補助科目については品目や区分など、それぞれの企業・ユーザーが残高管理をしたい用途に応じて自由に使うことができる。科目内訳書についても、内訳として補助科目を出力するか、あるいは取引先を出力するかを設定できる。
『PCA FinTechサービス』で月末の処理を大きく軽減
同社では『PCA会計DX』をネットワーク版で利用していた頃から、『PCA FinTechサービス』を活用してきた。『PCA FinTechサービス』はPCAの会計ソフトや販売管理・仕入在庫管理ソフトと、インターネットバンキングの口座とのデータ連携ができる無償のサービスだ
全国1,300以上の金融機関に対応しており、取得した口座明細から『PCA会計』や『PCA 会計 hyper 債権管理オプション』のデータを簡単に作成できる。この連携によって銀行口座やクレジットカードの取引明細の仕訳処理が大幅に削減できる。
「月末は入金・出金が多いのですが、以前はその1件1件を手入力で処理していました。今はその必要がなく、大変助かっています」(石谷氏)
決算の早期化も可能な債権・債務管理オプション
『PCAクラウド 会計 hyper』には別途有償で債権・債務管理オプションを追加することができる。債権・債務管理オプションでは債権債務の発生から回収支払まで売掛・買掛の一元管理ができるため、回収・支払予定の突き合わせに時間がとられていたり、複数のソフトで売上管理・仕入管理をしている会社におすすめだ。
毎月発生する債権・債務の伝票を予約登録する機能や、売掛の自動消込機能も搭載されている。また債務オプション側で入力した支払伝票をもとに、振込データの作成ができる。
債権、債務、回収、支払の伝票を『PCAクラウド 会計 hyper』の仕訳データへ連携できるので、決算に伴う作業を早めることもできる。請求先(支払先)ごとに、締め管理の有無や回収(支払)条件をきめ細かく設定でき、取引ごとに科目の設定ができるため、伝票入力もスムーズに行うことが可能だ。
「現在は、債権・債務伝票の入力データを『PCAクラウド 会計 hyper』に連携させています。その点は便利に利用しているのですが、じつはまだ使えていない機能がたくさんあるのが現状です。伝票検索を例にとると、債権・債務管理オプションよりも『PCAクラウド 会計 hyper』の方がスピーディーかなと思うこともあり、今後の検討課題の一つです」(石谷氏)
今後の課題と展望
セグメント管理、『PCA Hub eDOC』でさらなる効率化を
今後、同社では『PCAクラウド 会計 hyper』の特長であるセグメント管理や『PCA Hub eDOC』の活用も検討に入れている。セグメント管理は伝票明細にセグメントマスターを登録することで、合計残高試算表などの条件指示でセグメントを指定して集計することができるもの。
会計期間に従って事業別や地域別などの区分管理をするセグメント管理や、会計期間を超えて損益を把握するプロジェクト管理に使用することができる。これにより、これまでにない切り口で帳票を集計することができるようになる。
『PCA Hub eDOC』は領収書などの書類とPCA会計の伝票を紐づけて、伝票画面からすぐに書類を呼び出すことができるクラウド型のドキュメント管理サービスで、ビジネスに関わる書類をクラウド上で共有することができる。電子帳簿保存法(スキャナ保存・電子取引)にも対応でき、2023年には給与明細配信なども予定している。
「当社は来年、設立30周年を迎えます。この30年間で培ってきた技術で『日本のスマートシティ創造企業になる』という目標を目指し、今後もより一層開発に力を入れていきます。そんなエンジニアたちを支えているのが会計部門でとても重要な部門です。管理部門・基幹業務を支えてくれる製品づくりを今後もPCAには期待します」(広報担当 桑原氏)
[取材協力]
株式会社 アクシス 広報担当
桑原 東子 氏
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様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
『PCAクラウド』のご利用ありがとうございます。また日頃は販売パートナーとしてのご協力をありがとうございます。
『PCA FinTechサービス』などをご活用いただき業務効率化を実践いただいている、貴社の活用事例を営業活動にも活かせるようにしていきます。
今後もPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
『PCAクラウド』の多くの製品をご利用いただきありがとうございます。
クラウド製品への移行により、サーバー管理の負担軽減やテレワーク促進に貢献できておりますことを誇らしく思います。
また『PCA FinTechサービス』から『PCAクラウド 会計 hyper』へのデータ連携が、月末の経理処理の負担軽減の一助になっておりますことを光栄に思います。
今後も業務効率化のお役に立つような製品の開発に努めてまいります。今後も末永くご愛顧賜りますよう、よろしくお願いいたします。
『PCAクラウド 会計 hyper 債権管理オプション』『PCAクラウド 会計 hyper 債務管理オプション』をご利用いただきありがとうございます。
御社の経理業務の一助となっていることを嬉しく思います。
この先、債権債務管理オプションを便利にご利用いただけるように、ご指摘頂いた伝票検索機能の強化含めて、より良い機能を提供できるよう努力してまいります。
引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。