導入事例

株式会社 市川築炉 様

株式会社 市川築炉 様

『PCA Hub eDOC』を様々な技術の資格管理に。勤怠・給与・人事の一元化された情報を、ユニークで充実した福利厚生に有効活用。

勤怠管理⇒給与管理⇒人事管理を一気通貫で行いたい。その実現のためにPCAのソリューションを導入した株式会社市川築炉。『PCA Hub eDOC』も取り入れ、資格管理も確実に遂行している。これらの勤怠・給与データを様々な福利厚生にも応用。製造業の根幹を支える「築炉」の職人たちが、働きやすさを実感。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • 各ソフトごとにメーカーが異なっていた勤怠・給与・人事をスムーズに自動連携できるようにしたい。
  • 現場で勤怠データをまとめる社員の負荷を軽減したい。
  • 築炉作業には様々な資格・免許が必要。これらの確実な管理がしたい。
導入の効果
  • 勤怠、給与、人事さらにWeb明細まで、PCAと関連ソリューションで自動連携。工程を大幅に削減。
  • 『PCAクラウド』によって管理部門の社員で仕事の進捗を共有でき、負荷も軽減できる環境に。
  • 『PCA Hub eDOC』で免許や研修受講証明書など、今なお紙ベースで出されることの多い資格・免許を『PCAクラウド 人事管理』と紐づけ、確実な資格・免許管理を実行。
  • 勤怠、給与、人事の情報を一元化でき、そのデータをユニークな福利厚生にも応用。

導入システム

  • PCAクラウド (5CAL)
    • PCAクラウド 給与
    • PCAクラウド 人事管理
    • PCAクラウド 法定調書
  • PCA Hub eDOC
  • PCAクラウド Web-API ※1
  • オフィスステーション 給与明細 ※2
  • クロノスPerformanceクラウド ※3
  • X’sion ※4

※1︓『PCAクラウド Web-API』は、『PCAクラウド』と他のクラウドサービス等をシームレスに連携させることが可能なサービスです。

※2︓『オフィスステーション 給与明細』は、株式会社エフアンドエムの製品です。

※3︓※4︓『クロノスPerformanceクラウド』『Xʼsion』は、クロノス株式会社の製品です。

導入企業とプロフィール

株式会社 市川築炉 様

株式会社 市川築炉

住所〒675-0025 兵庫県加古川市尾上町養田1497-3
設立1972年1月5日
資本金3,600万円
従業員数120名
URLhttp://www.ichikawa-chikuro.co.jp
業務内容各種炉の新設・解体・煉瓦積工事を主に事業を展開
会社概要 ”市川築炉の歴史” 継承される伝統と技術
株式会社市川築炉の前身である市川築炉工業所は、昭和41年に九州で創業されました。第2次世界大戦後で大きな経済発展の中、製鉄所建設が進められ、私たち築炉工は全国各地を駆け巡っていました。その歴史も早50年を経過し、伝統ある高い技能や精神を先輩から後輩へと受け継がれ、技能水準の向上を図るとともに、社員ひとりひとりが、誇りと希望を持って精進しております。
職人としての誇りを持ち続け、変わることなくお客様のご要望に応え、先人の技術、知識、精神を継承し、従業員グループ一同一致協力して築炉そのものの火を絶やす事無く、守り続けて参ります。

導入前の運用と課題

勤怠・給与・人事さらにWeb明細へとシームレスに連携したい

半世紀以上にわたり、日本のものづくりを起点から支えているのが株式会社市川築炉だ。産業の基軸となるのが鉄。その鉄を作り出す溶鉱炉や、金属・非金属に熱処理を加える加熱炉、身近な例では可燃ごみを燃焼させる焼却炉など、それぞれの炉は用途に応じて内部に耐火材や断熱材などの耐火物が施工される。その耐火物の施工が「築炉(ちくろ)」であり、その技術を持つ職人は「築炉技能士」という国家資格を持つ。市川築炉にはこの頼れる築炉技能士が多数在籍している。

社員が持つ資格・免許はほかにも様々だ。クレーン運転士や国家資格の築炉1級の免許を持つ社員も多い。「1人で10個以上の資格を持っている人もいます。勉強してせっかく資格を取ったのに、我々管理側の情報が更新できていない。そのような状況も改善したいと思っていました」と語るのは、総務部課長の横山英明氏。

同社の代表取締役社長・市川元郎氏は先進的な考えを持つ人物で、横山氏と共に、社員・職人が働きやすさを実感できる環境づくりに尽力している。「その中で、なんとか改善したいと考えていたのが、当時、別々のシステムとソフトで運用していた勤怠管理・給与管理・人事管理でした」

当時は勤怠・給与・人事それぞれソフトのメーカーが異なり、シームレスなデータ連携ができていなかった。「そのため勤怠データをCSVファイルに一旦落とし、給与ソフトに読み込ませる方法を用いていましたが、これでは二度手間、三度手間になります。さらにWeb給与明細も利用したかったのですが、当時使っていたソフトではできないことがわかり、見直しを検討しました」

横山 英明 氏
株式会社 市川築炉
総務部 課長
横山 英明 氏
社内風景
社内風景

選定のポイント

限られた人員の管理部門。その負荷を軽減できるのが『PCAクラウド』

各ソフトやシステムの見直しで、まず意識したことはコスト面。以前のように業務ごとにそれぞれ異なるシステムを導入している場合、月額・年額の費用はトータルで考えるとコストがかさむ場合が想定される。また料金体系がわかりやすく納得できるものであることも重要なポイントだった。そこに加えてクラウドで利用できる点も検討の材料に入れたという。

「第一にコスト、わかりやすい料金体系。そしてソフト間の連携がスムーズにできること。またクラウドによって運用できることも大切な条件の一つでした。約120名の従業員がいますが、その最前線の現場である工場の勤怠をとりまとめていた社員はたった1名でした。その社員から、もし私に何かあったらどうするんだといわれていたんです。1人の社員に負荷が集中しないようにするという点でも、クラウドで勤怠・給与・人事をスムーズに連携できるPCAと、その関連ソリューションを選びました」

導入のメリット

連携によって給与業務のプロセスはほぼ自動化

現在、同社は次のような運用を行っている。①『クロノスPerformance』で勤怠時間を集計。職人・従業員はタイムレコーダーにICカードをかざすだけ。⇒②勤怠データは『PCAクラウド給与』へ連携され、それに伴い自動で登録された給与明細を目視確認するだけ⇒③各社員の給与データはWeb給与明細と連携することでWeb配信が完了。この一連の連携によって給与業務は大きく効率化できたという。

同社ではこのシステムを導入する前に、社内でアンケートも実施した。若手からベテラン勢まで職人の年齢層は幅広いが、アンケートの結果、スマートフォンの所有率は約9割強。これなら問題ないだろうとWeb明細にし、実際に運用はスムーズに開始できたそうだ。

「勤怠時間集計からWeb明細発行、さらに人事管理までを一気通貫で連携したことで、情報の一元化ができたことになります。例えば住所などの基本情報にミスがあったと仮定すると、『PCAクラウド 給与』『PCAクラウド 人事管理』のどちらかを修正すれば、給与・人事管理のどちらにも即時反映されます」

また同社の場合は、勤務区分が100パターン以上あり、複雑になる。以前の給与、勤怠ソフトでは毎回勤務区分の入力が必要で負担に感じていたという。しかし『クロノスPerformance』では勤務区分を先に設定でき、細かな点にはなるが手間が省略でき、横山氏の肌感覚によると、給与関連の業務量は以前より3日分、4日分の作業を削減できたと感じているそうだ。

株式会社市川築炉 外観1
株式会社市川築炉 外観2
株式会社市川築炉 外観

『PCA Hub eDOC』を確実な資格管理に応用

市川築炉では勤怠・給与・人事の一元化された情報に『PCA Hub eDOC』を加えて、さらに確実な管理を行っている。この『PCA Hub eDOC』は証憑電子保管サービスで、請求書や領収書などのスキャナ保存や電子取引に必要な様々な機能を備えており、電子帳簿保存法にも対応している。同社の場合はこの機能をさらに拡大させ、従業員の様々な技術・技能の資格や免許管理に応用している。

例えば資格証明書や研修の修了証書、あるいは受講証明書など、資格管理については、今なお紙の証明書が多く使用されている。これらをPDF化し、『PCA Hub eDOC』で一元化された人事データと紐づけることで、漏れのない資格管理ができる。

「PCAのソリューションを導入する前は、Excelデータで資格を管理していました。しかしExcelの場合は、最終の更新日はわかっても、その入力を誰がしたのかが簡単にはわかりません。決してあってはならないことなのですが、万が一、事故があった場合に、誰がどのような免許や資格を持ち現場あるいは社内にいたのかを把握しておかなくてはなりません。そのためにも確実な資格・免許の管理は必須で、『PCAクラウド 人事管理』と『PCA Hub eDOC』の連携によって、理想的で安心できる資格管理ができています」

様々な使い方ができる『PCA Hub eDOC』。AI-OCRで仕訳作成まで可能に

ちなみにこの『PCA Hub eDOC』は企業内の重要なデータやファイルを、安全に共有できる特徴も持っており、リモートワークを実施している企業にも便利だ。同社のように『PCAクラウド』の各種ソリューションと連携して使うことができ、今後はAPI連携によって複合機や別のクラウドサービスとの連携も予定している。さらにはAI-OCR(AIによってファイルに電子帳簿保存法で規定されている検索要件の情報を追加するもの)によって、請求書に書かれている年月日や金額などを読み取り、『PCA会計』の仕訳作成まで可能になる。

証憑電子保管サービスというと請求書や領収書などと紐づけるイメージを持つ人がいるかもしれないが、同社での活用のように『PCA Hub eDOC』は人事管理・資格管理などにも大変役立つサービスであり、企業の実情に応じて様々な使い方ができる。

システム概況図

同社独自のユニークで手厚い福利厚生にデータを活用

同社の場合は主な取引先が世界的重工業メーカーのため、請求業務について煩雑な処理に悩むことはなく、もっとも解決したかったのが勤怠給与・人事労務管理だったという。その困りごとを今回のPCA導入によって、理想通りに解決できたと語る。

しかし同社では情報の一元化という成功にとどまらず、今回得られたデータを元にユニークで充実した福利厚生に活用している。「新たに始めようと計画しているのが社内マイレージ制度です。これは『クロノスPerformance』の残数管理が一つのカギになるのですが、労働時間からポイント(マイル)を計算し、貯まったポイントで例えばカップラーメンやジュースに交換できるような制度です。『クロノスPerformance』で計算したポイントを『PCAクラウド給与』の回数項目に流し込むことで、WEB明細上で社員それぞれが自分のポイントを確認できるようにする仕組みを検討中です。

ほかに、すでに実施しているものとしては皆勤賞がありますが、以前はExcelファイルから勤務日のデータを拾っていました。しかし今は『クロノスPerformance』で簡単に勤務日データが出せ、しかもクラウド化しているので、社員側からもWebで確認することができます。13年間皆勤を続けている社員は、皆勤賞として年明けに13万円が支給されるので、勤務データが見えることが皆勤のモチベーションに繋がっている社員も多いです」

今後の課題と展望

同社では職人・従業員から、働き方や福利厚生について改善してほしい要望を毎年アンケートで募っている。どの従業員も記入欄をしっかり埋めて回答してくるそうだ。これは現場の職人・従業員が本社の管理部門を信頼し、正直に自分の意見や声を上げやすい社風を表している。

「従業員満足度調査(ES調査)を実施することで、職人・従業員が長く安心して勤められるように工夫しています。築炉という仕事は、とてもかっこいいのですが大変な力仕事です。それでも当社には若い職人がたくさんいます。彼らを支えていける福利厚生・働きやすい環境のためにも、今後もPCAのソリューションを有効活用していきたいです」

株式会社 市川築炉 HP
http://www.ichikawa-chikuro.co.jp

ピー・シー・エーから一言

  • PCA Hubプロダクト部からのコメント

    『PCA Hub eDOC』をご利用いただきありがとうございます。
    弊社のサービスがペーパーレスな業務運用に貢献できておりますことを誇らしく思います。
    また『PCAクラウド 人事管理』と『PCA Hub eDOC』とのデータ連携が、確実なデータ管理の一助になっておりますことを光栄に思います。
    今後も業務効率化のお役に立つようなサービスの開発に努めてまいります。
    今後も末永くご愛顧賜りますよう、よろしくお願いいたします。

  • 営業部からのコメント

    いつもPCA製品をご利用頂き、誠にありがとうございます。
    ご提案させて頂いたPCA給与・人事・クロノス・オフィスステーションで御社の給与業務スマート化ができ大変うれしく思っています。
    今後も機能的な面でどんどん進化していく予定ですので、引き続き様々なご提案をさせて頂ければと思います。
    また、お困りな点がありましたらお気軽にお電話下さい!御社にあったご提案をさせて頂きます。
    今後ともPCA製品をご愛顧のほど宜しくお願い致します。

  • 人事給与プロダクト部からのコメント

    『PCAクラウド 給与』『PCAクラウド 人事管理』をご利用いただきありがとうございます。
    弊社のサービス導入の結果、管理業務の負担軽減、社員情報の一元管理に貢献でき、大変うれしく思っています。
    また『PCA Hub eDOC』『クロノスPerformance』やWeb給与明細とのデータ連携も、ご評価していただき、とても光栄に思っています。
    引き続きPCA製品および連携製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。