導入事例
辻・本郷税理士法人
辻・本郷ITコンサルティング株式会社 様

約100の公益法人と『PCAクラウド』による確実な会計支援を実現。顧問先がスムーズにクラウド利用できる組織的な導入支援システムも確立
日本有数の大手税理士法人として知られる辻・本郷 税理士法人。200名を超える公認会計士・税理士が、各分野に特化した専門チームに編成され、全国各地に広がるクライアントの税務支援・会計支援を行っている。IT面からの支援にも積極的で、辻・本郷 ITコンサルティング株式会社を設立。『PCAクラウド BPOプラン』によって、100を超える法人が『PCA公益法人会計V.12』を導入している。クラウドだからこそ実現できた会計支援の形、さらに大規模導入におけるアドバイスなども伺った。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
-
- 全国各地の遠隔地に広がる顧問先。その訪問に費やす時間的な負担を軽減したい。
- 多くの顧問先が抱える、「データ保管」「クラウド導入費用」「問い合わせしやすい環境」の問題を解消したい。
- 導入の効果
-
- 『PCAクラウド』によって、遠隔地の顧問先とデータを共有。訪問しなくても、電話を利用しながら顧問先の疑問に対応。リアルタイムに最新データを確認。
- 『PCAクラウド BPOプラン』で、「導入」「データの自動バックアップ」「複数の問い合わせ窓口対応」を低価格で実現。
導入システム
- PCAクラウド BPOプラン※
※1: 【BPOプラン】 会計事務所・社会保険労務士事務所・アウトソーシング向けプラン
- PCA公益法人会計V.12 for SaaS
- PCA社会福祉法人会計V.5 クラウド
- PCA医療法人会計 for SaaS
- PCA会計X クラウド
- PCA給与X クラウド
- PCA会計9V.2R7 for SaaS
※ 2012年10月に、『PCA for SaaS』から『PCAクラウド』へ名称を変更いたしました。
導入企業とプロフィール
辻・本郷 税理士法人
辻・本郷 ITコンサルティング株式会社
所在地 | 〒163-0631 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル31階 | ||
---|---|---|---|
設立年月日 | 平成14年4月1日 | ||
主な業務内容 |
税理士・会計士・社会保険労務士 ITビジネスコンサルティング業務 | ||
URL | [辻・本郷 税理士法人] http://www.ht-tax.or.jp/ [辻・本郷 ITコンサルティング(株)] http://www.ht-it.jp/ | ||
会社紹介 | お客様の多様なニーズにお応えするため、各専門分野別に特化した専門チームを編成しております。顧問先企業数6,700社を超える豊富な経験と実績、プロフェッショナル集団としての組織力を活かし、お客様にご満足をいただける最高水準のサービスを提供いたします。 |
導入前の課題と選定ポイント
全国各地に広がるクライアント。距離と時間の問題を解決するには?
6,700社にのぼる顧問先を持ち、全国37カ所の拠点で、200名(2015年1月現在)の公認会計士・税理士が活躍している辻・本郷 税理士法人。日本各地にクライアントが広がっており、その中には交通の便のあまりよくない地方都市のクライアントも多い。『PCAクラウド』の導入も、やはり東北のある公益法人がきっかけとなった。
「当法人は東北から沖縄まで支部があります。公益法人については、地方都市の中でもさらに中心部から離れた場所に構えておられる場合も多く、車で片道2時間、往復4時間かかる場所もあります。これでは移動だけで一日仕事になってしまい、現場の担当者からも『距離と時間』の相談を寄せられていました」(辻・本郷 ITコンサルティング株式会社 営業部 マネージャー 海老原章洋氏)
そこで3年前に導入されたのが『PCAクラウド』だった。『PCAクラウド』の選定については、会計ソフトのクラウドでPCAがパイオニア的存在であったこと。そして他社の場合は、ソフトウェア設定とクラウド環境の導入をそれぞれ別会社で請け負うケースがあるのに対し、PCAではソフトもクラウドもPCA1社で完結して提供していることから、「導入もしやすい」と考えたそうだ。
現在『PCAクラウド BPOプラン』によって、およそ100もの公益法人が『PCA公益法人会計V.12』を導入。『PCA会計X』『PCA社会福祉法人会計V.5』も、まだ数は少ないものの、顧問先への導入が進んでいる。

営業部 マネージャー
海老原 章洋 氏
導入後のメリット
約100の公益法人と『PCAクラウド』で「確実なデータ共有」を実現
およそ100法人という多くの公益法人と『PCAクラウド』によって繋がることで、業務の流れは大きく変わったという辻・本郷 税理士法人。同法人内だけでなく顧問先にも安心感が生まれているそうだ。まずは、もっとも大きなメリットは「データ共有」だと公益法人部 部長 税理士 市川琢也氏は挙げる。
「クラウドによって月次データや決算データを、顧問先様とリアルタイムで同じ画面を見ながらご説明できます。データも最新のものを共有できるため、タイムラグによる不一致はありません。またバックアップデータのやり取りは、顧問先様にとっても負担になっていました。私どもから送ったデータをうまく開くことができない・・・そのようなかつて頻繁に起きていた問題も、クラウドによって解消できたわけです」(市川氏)
他にも顧問先からの問い合わせにスピーディーに対応できる点もクラウドの良さだという。「スタンドアロンの場合は、導入ソフトによってパソコンや席を変える必要がありますが、『PCAクラウド』なら自分の席からわざわざ移動する必要もなく、目の前のパソコンですぐに顧問先様のデータを確認し迅速に対応できます」(市川氏)
一方、多くの顧問先が導入していることで、次のような課題も見えてきたという。「『PCA公益法人会計』をお使いの顧問先様において、消費税率改正に伴う対応版のダウンロードを一人一人のアプリケーションで行わなければならないのが、ちょっと大変でしたね。あらかじめ顧問先様にはメールでご連絡しましたが、それでもうっかりダウンロードをし忘れる顧問先様は出てきます。ですので次回の10%のときには自動アップデート機能があると便利ですね」(市川氏)
2社の組織的な導入支援によって、安心してクラウド導入できる仕組みを確立
辻・本郷 税理士法人では、IT面からの会計支援にも力を入れており、辻・本郷 ITコンサルティング株式会社を設立。IT活用による会計業務・税務業務の向上から経営戦略の改善まで幅広く対応している。『PCAクラウド』の導入においても、2社がそれぞれ機能的に動くことで、顧問先がスムーズに導入できる手順が見事に確立されている。
まずは市川氏をはじめとする辻・本郷 税理士法人のスタッフが『PCAクラウド BPOプラン』のメリットを顧問先に紹介。導入を決めた顧問先には辻・本郷 ITコンサルティングの海老原氏が訪問し、インストールの手順から仕訳入力の方法まで基本的な使い方を説明している。顧問先へ訪問する前には、ユーザーIDをあらかじめ海老原氏が設定し、勘定科目の設定も前もって行っている。現地でインストールすれば、直ぐに使用できる環境になっているため、現地作業も短縮でき、双方のメリットにもなっている。顧問先の立場から見ても、2社の組織的な導入支援はとても心強いだろう。なお市川氏からは次のようなアドバイスもいただいた。
「現在、遠方の顧問先様にもすべて海老原が訪問しインストール作業から行っています。このインストールをwebからダウンロードできると、遠隔地へ出向く負担が軽減でき、公益法人様にとってもクラウドをより導入しやすくなるのではないでしょうか」(市川氏)
『PCAクラウド』で顧問先に与えられるメリットは、便利さと大きな安心感
現在、新規の顧問先には『PCAクラウド BPOプラン』の導入を勧めている同法人だが、以前からの顧問先にも、積極的にクラウドの良さを伝えているそうだ。そしてその反応もよいという。
「やはり皆様が気にされるのはデータがいかに安全に守られるかの点です。そこでPCAのデータ通信の安全性やデータセンターでのバックアップ体制をご説明すると、多くの方がご理解されます。震災もあったため、『このパソコンが壊れたら、データはどうなる?』という不安をお持ちの顧問先様は非常に多いです。そのため仮にパソコンに何かがあってもデータが復旧できるという点に、大きな安心感を持っておられます」(海老原氏)
なおPCAではデータセンターのバックアップデータの管理をさらに強化している。2013年9月からは関西・関東のそれぞれのデータセンターのデータを、バックアップ専用通信回線経由でクロスし複製して保管しており、つまり1社のデータが2つのデータセンターで保管されている。
他にも、ユーザーIDを使い分けることで、何台のパソコンにでもダウンロードできる点も喜ばれるという。「このパソコンでもあのパソコンでも使えるんですよとご説明すると、よく驚かれます。特に上役の立場にあたる方に好評で、自分の席から移動せずにデータを入力・確認できる点は大きいと思います」(市川氏)
顧問先の公益法人はほとんどが中小規模のため、会計に詳しい人が複数名で常駐しているケースばかりではない。そのため顧問先にとっては、辻・本郷 税理士法人とPCAの2つの問い合わせ窓口を持てる点も、安心感の一つだろうと語る。また以前は「税理士さんの確認を待ってから」と入力を途中で止めていた顧問先の場合でも、現在はデータが一元管理で共有でき、電話でも気軽に問い合わせながら入力できることで、顧問先の担当者のペースに沿って入力を止めなくてもよい環境も生み出すことができたという。
「中小規模の公益法人様にとって、『PCAクラウド』は導入したくてもなかなか費用面で手を出しにくいと思います。しかし『PCAクラウド BPOプラン』によって、費用を大きく抑えながらもスタンドアロン版と変わらない利用ができます。当法人でも導入しやすくわかりやすい価格に設定しております。ただし顧問先様としては、クラウドの料金で選ぶのではなく、やはり当法人のコンサルティング力の高さを重視された上でのご検討をされています」(海老原氏)

今後の展望と課題
顧問先のニーズに沿った、新しい形のITサポートも
大手税理士法人としてその規模感に注目が集まる辻・本郷 税理士法人だが、歴史と経験値の深さも伝えたいと広報営業部 主任 佐脇ゆかり氏は語る。「弊社は全国に37カ所の拠点を持ち、時代に即した総合的なサービスを行っておりますが、創業90余年の歴史も持つ税理士法人です。その経験値の深さがお客様の信頼に結びついていると思います。そういった中、IT面からのニーズに対してもより強化できるサポート体制ができました」(佐脇氏)
「以前は辻・本郷 税理士法人の事業の1つだったITサポートですが、新会社になったことで、これまでのサービスに加えて新しい形で顧問先様を支援していけるサービスも考えています。今後も顧問先様のニーズを伺い、ご希望に沿ったサービスを提供していきます」(海老原氏)
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ピー・シー・エーから一言
『PCAクラウド』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
公益法人様だけで約100法人ものサポートをされているとのこと、そのツールに『PCAクラウド』を選定いただき、弊社も大変多くのお客様のお役に立つことができて嬉しく思っております。
また、全7契約で90CAL以上の大規模なご利用で、公益法人様以外にも多くの一般法人様もサポートしていただいていることを考えますと、これからも「安全で、安心してご利用いただけるサービス」を提供してまいりたいと改めて実感しております。
ご要望でもいただいております『PCA公益法人会計』シリーズの自動アップデート機能対応を検討しております。
次回、10%対応時にはご訪問いただいてのインストール作業は軽減して頂けるのではと思います。
初回インストールに関しては、ファイル転送や遠隔操作のできるリモートコントロールソフトを利用して導入作業を軽減しているパートナー様もおられますので一度ご確認いただければと思います。
これからも辻・本郷 税理士法人様、辻・本郷 ITコンサルティング株式会社様、並びに御社顧問先様のご期待を裏切らないよう、安全・安心のサービスを提供してまいりますので、引き続き『PCAクラウド』をご愛顧のほど宜しくお願いいたします。
クライアントインストールの効率化については検討させていただきます。
『PCA公益法人会計』シリーズの自動アップデートについても対応できるよう検討させていただきます。