導入事例
八代製薬株式会社 様
- 公開日:

PCA×kintone『連携』が、新事業へと発展――。現場発の改善が、会社を変え、ビジネスを生み出した
情報系出身ではない体育大卒の担当者が、独学でkintoneアプリを作り込み、PCAとの連携で全社の業務を一元化。日々の入力作業は確認と分析の業務へ置き換わり、さらには新事業へと発展――。「連携」から始まった動きが、このように新たなビジネス創出へと結びついたのが東大阪市に拠点を置く八代製薬株式会社だ。「連携」をテコに起こした同社のDXと効率化の成果。そして新事業創出に至るまでの道のりを伺った。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 三重入力・紙中心の経理業務から脱却したい。
- 請求・会計処理をクラウド化し、テレワークに対応したい。
- 業務データをつなぎ、全社で共有できる仕組みをつくりたい。
- 導入の効果
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- 『PCAクラウド 商魂・商管・会計』とkintoneをAPI連携し、受注から請求・仕訳までを自動化。入力は一度で済み、転記ミスがなくなり、経理は分析中心の業務へ移行した。
- 『PCA Hub 取引明細』『PCA Hub 給与明細』の導入により、請求書や給与明細をWeb配信化。印刷・郵送業務がなくなり、ペーパーレス化と残業ゼロを実現。
- PCA×kintoneで全社の業務データを連携。現場で培った連携ノウハウをもとに、業務改善支援を行う「Hachidai Lab.」も設立。
導入システム
- PCAクラウド 商魂
- PCAクラウド 商管
- PCAクラウド 会計
- PCAクラウド 給与
- PCA Hub eDOC
- PCA Hub給与明細
- PCA Hub取引明細
- kintone(サイボウズ株式会社)
導入企業とプロフィール
八代製薬株式会社様
| 住所 | 大阪府東大阪市吉田下島10番2号 |
|---|---|
| 設立 | 昭和33年2月17日 |
| 業種 | 製造業 |
| URL | https://hachidai-pharma.com/ / https://hachidai-lab.com/ |
| 業務内容 | 医薬品原薬の製造 |
導入前の運用と課題
紙とExcel、三重入力。手作業に縛られていた経理現場を変えたい
三重入力、二重マスター、出社前提の紙業務――そんな旧来型の経理運用の改善が、DXと新事業創出の出発点だった。
大阪府東大阪市に本社を構える八代製薬株式会社は、医薬品原薬の製造・開発を主軸とし、安全・安心な医薬品原料の提供を通じて社会に貢献してきた。同社への大きな信頼は長い歴史にもつながっており、そのため経理業務についても旧来型の仕組みからなかなか脱却できずにいた。
「入荷・出荷・売上・請求・支払という流れが、紙の伝票→Excel®→会計ソフトと、二重三重に入力していました。以前の販売管理ソフトと会計ソフトでマスターが別管理ということもあり、『この取引先、Excelには入ってるけど販売管理ソフトには漏れている』ということもしばしば。そのため月末は遅くまで数字の突合せをしていたこともあります」(総務部 経理課 喜田晃大氏)
受注をノートに手書きし、仕入はExcelで管理、請求書発行は印刷・押印・スキャンの手順。その後、会計システムに入力して仕訳を起こす。このように、出社しないと請求書を発行できない、在庫の状況をリアルタイムで把握できないという状況でもあった。そうした状況を大きく変える転機となったのが、2020年のコロナ禍だった。
「とにかく“会社に来ないと仕事ができない”という環境を変えたかったんです。請求書を発行するためだけに出社するような仕組みはやはり限界だと考えました」(喜田氏)
まず同社が着手したのは、取引データの集約と共有だった。この時に導入したのが、業務アプリ作成ツールkintoneである。
当初はExcelで分散していた受注・発注・勤怠といったデータをkintoneに集約し、社内の誰もがリアルタイムで確認できるようにすることで、属人的な運用から脱却する土台を整えた。
「まずは自分でアプリを作りました。プログラミングの知識なんて全然なかったのですが、『こうなったら便利だろうな』という発想から始めました。最初はちょっとした管理表の延長みたいなものだったんです。でも、入力を一元化するだけでも“こんなに楽になるのか”と実感しました」(喜田氏)
こうして始まった小さな改善が、のちに全社的な業務連携、さらには新規事業につながっていくことになる。
総務部 経理課
喜田晃大氏
https://hachidai-pharma.com/
選定のポイント
操作性と柔軟な契約体系でPCAを選定
業務の一元管理を進めていた同社にとって、次の課題は「経理処理のクラウド化」だった。「請求書を発行するためだけに出社する」という状況をなくすべく、会計システムの見直しを本格的に検討し始めたという。
「kintoneで日々の取引管理や勤怠などをまとめられるようになったので、次は販売や会計とつなげて、請求・入金まで一気通貫で見られるようにしたかったんです」(喜田氏)
検討段階では、複数の製品が比較され、最終的に選ばれたのが『PCAクラウド』だった。
「PCAは“古き良き経理”の操作感が残っていて、現場に馴染みやすいと感じました。加えて、うちは製造と販売の2法人を運営しているのですが、PCAなら1契約で複数法人を領域ごとに管理できます。その料金体系も大きかったですね」(喜田氏)
さらに、kintoneと『PCAクラウド』がAPIで連携できる点も決め手となった。当時はまだ専用プラグインが一部、整備されていなかったものの、APIを使うことで情報の二重入力を防ぎ、kintoneで入力したデータをそのまま『PCAクラウド 商魂』『PCAクラウド 会計』へ反映できるようになった。
導入のメリット
一度の入力で、受注から仕訳・給与まで。全社の業務がつながった
導入後、八代製薬の業務フローは大きく変わった。『PCAクラウド 商魂』『PCAクラウド 商管』『PCAクラウド会計』とkintoneをAPI連携し、受注から売上、請求、入金、仕訳までをワンフローで自動化。取引情報が発生すると、社員はkintoneに入力するのみ。そのままデータが連携され、販売・会計処理、仕訳までが自動的につながる仕組みが整った。
給与関係もCSV連携によって『PCAクラウド給与』へ自動反映され、kintoneで集計した勤怠・残業・手当データを取り込み、給与計算後は仕訳データとして再び会計へ反映するフローが確立された。給与明細の配布も『PCA Hub 給与明細』によって電子化され、支給後の印刷・封入・配布といった作業は完全に不要となった。
「以前はそれぞれのシステムに同じ情報を打ち込んでいたのが、今はkintoneに入力するだけでPCAに反映されます。かつてのように“どこまで入力したっけ?”と確認する必要がなくなりました」(喜田氏)
これにより、販売・経理・総務といった各部門で同じ情報をリアルタイムに共有できるようになり、入力漏れや転記ミスがほぼ解消。経理業務の中心は、“入力”ではなく、本来業務である経営の“確認と分析”へと変化した。

請求書も給与明細もワンクリック。『PCA Hub』で実現した完全ペーパーレス化
もう一つの大きな変化は「働き方」だった。クラウド運用によって、在宅勤務やハイブリッドワークが可能になり、紙の帳票処理も大幅に軽減された。
「請求書や給与明細をすべて電子化したことで、印刷・封入・郵送といった手間がなくなりました。以前は月末になると“紙の束”と格闘していましたが、今はボタンひとつで完結します」(喜田氏)
この電子化を支えたのが、『PCA Hub 取引明細』と『PCA Hub 給与明細』。『PCA Hub 取引明細』では、請求書や納品書をPDFとして自動発行し、取引先へWeb上で配信。発行後に封筒を作って郵送という従来の手順が不要となり、取引先側もすぐに内容を確認できるようになった。
一方の『PCA Hub 給与明細』では、支給データを確定すると同時に各社員へ明細をオンライン配信。従業員はPCやスマートフォンからいつでも確認でき、紙の配布や差し戻しの手間もなくなった。
こうした仕組みにより、ペーパーレス化が一気に進展。残業はほぼゼロとなり、社員一人ひとりが業務改善の意識を持つようになった。クラウド化は単なる効率化ではなく、“働き方の刷新”でもあった。
体育大卒の経理担当が築いた連携の仕組み。現場改善から“Hachidai Lab.”誕生へ
このDXの中心を担ったのは、情報系出身でもSEでもない、体育大学卒の経理担当・喜田晃大氏だった。独学でkintoneアプリを構築し、1年かけて販売・会計・給与をつなぐ仕組みを完成させた。
現場から生まれた改善は、やがて社外にも広がる。自社で得たノウハウが評価され、他社から「うちも連携を手伝ってほしい」と相談を受けるようになったのだ。これをきっかけに、同社はグループ内で株式会社Hachidai Lab.を立ち上げ、kintoneやPCAを活用した業務改善支援を副業的に展開するようになった。
「自分たちの経験が他社の役に立つのは本当にうれしいです。泥臭く始めた改善が、まさか新しい事業になるとは思いませんでした」(喜田氏)
現場発の業務改善が新事業へと進化した“Hachidai Lab.”。それは、DXが単なるシステム導入ではなく、人の発想と行動から生まれる文化であることを示す象徴的な事例といえる。
https://hachidai-lab.com/
今後の課題と展望
八代製薬では、今後も“連携”を軸とした業務改善を進めていく方針だ。現在は社内の販売・会計・給与を中心に自動連携が実現しているが、今後は仕入先や取引先とのデータ共有までを視野に入れている。
「将来的には、仕入先さんもkintoneを使って受発注や納期を共有できるようにしたいと考えています。受注や請求の情報をリアルタイムに連携できれば、請求漏れなどのミスも防げますし、全体の流れがもっと見える化できると思います」(喜田氏)
こうした外部連携の拡大は、すでに相談が舞い込み始めているHachidai Lab.の支援事業にも通じる。取引先から「自社でも同じような仕組みを導入したい」という声が寄せられ、業種を問わず業務改善の提案を行う機会が増えているという。
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- 『PCA Hub 給与明細』は社内業務の効率化とペーパーレス化を実現する給与明細配信サービスです
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本導入事例の導入製品・サービス以外にも
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ピー・シー・エーから一言
この度は、「PCAクラウド」、ならびに「PCAクラウド連携プラグイン for キントーン」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
貴社の業務改善の一助となれましたこと、大変光栄に存じます。kintoneを活用した一連の取り組みは、業務効率化はもとより、クラウド活用による働き方改革を推進する弊社の理想的な成功事例となりました。
さらに、貴社にて構築された貴重なノウハウを、新たなビジネスとして展開されることを心より嬉しく思っております。
今後も、貴社の発展に貢献できるよう、「PCAクラウド連携プラグイン for キントーン」の機能改善に継続して努めてまいります。
引き続き、ご愛顧賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
日頃より弊社製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
この度「Hub 給与明細」「Hub 取引明細」の導入によりペーパーレス化が進み、社員の残業削減を実感されているとお聞きし、大変嬉しく思っております。
今後もお客様の業務効率化と働き方改革を支援できるよう努めてまいりますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
PCAクラウドのご利用いただきありがとうございます。
複数のPCAクラウド製品とkintoneのAPI連携により、受注から給与計算まで一つの流れで自動化が実現し、業務効率が飛躍的に向上したとのこと、大変嬉しく拝見しました。
特に、社員様がkintoneに一度入力するだけで、販売・会計・給与計算までシームレスに連携される仕組みが構築できたことで、入力ミスや確認作業の削減に繋がり、現場の負担軽減と業務の正確性向上に寄与できたことをうれしく感じております。
PCAクラウドでは今後ともお客様の業務課題の解決とさらなる業務改革を支援できるよう、継続的なサービスの改善に努めてまいります。