資産登録の概要

◇資産区分、固定資産科目、償却方法の関係について

「前準備」-「固定資産科目の登録」と「資産」-「資産の登録」について、「資産区分」、「固定資産科目」、そして「償却方法」の関係について説明します。

◎「前準備」-「固定資産科目の登録」

≪法人≫

資産区分

償却方法

資産区分

償却方法

有形固定資産

未設定

定額法

旧定額法

200%定率法

250%定率法

旧定率法

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

リース期間定額法

対象外

一括償却

無形固定資産

未設定

定額法

旧定額法

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

リース期間定額法

対象外

一括償却

投資その他の資産

未設定

均等償却

対象外

繰延資産

未設定

一時償却

対象外

その他

指定なし

対象外

少額減価償却資産

 

 

 

≪社会福祉法人≫

資産区分

償却方法

資産区分

償却方法

基本財産

有形固定資産

未設定

定額法

旧定額法

200%定率法

250%定率法

旧定率法

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

リース期間定額法

対象外

一括償却

無形固定資産

未設定

定額法

旧定額法

均等償却

一時償却

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

リース期間定額法

対象外

一括償却

その他

未設定

対象外

均等償却

一時償却

少額減価償却資産

 

 

 

≪公益法人≫

資産区分

償却方法

資産区分

償却方法

基本財産

特定資産

未設定

定額法

旧定額法

200%定率法

250%定率法

旧定率法

均等償却

一時償却

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

リース期間定額法

対象外

一括償却

有形固定資産

未設定

定額法

旧定額法

200%定率法

250%定率法

旧定率法

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

リース期間定額法

対象外

一括償却

無形固定資産

未設定

定額法

旧定額法

均等償却

一時償却

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

リース期間定額法

対象外

一括償却

その他

未設定

対象外

均等償却

一時償却

少額減価償却資産

◎「資産」-「資産の登録」

  • 一般資産

≪法人≫

資産区分

償却方法

資産区分

償却方法

有形固定資産

定額法

旧定額法

200%定率法

250%定率法

旧定率法

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

対象外

無形固定資産

定額法

旧定額法

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

対象外

投資その他の資産

均等償却

対象外

繰延資産

一時償却

対象外

 

≪社会福祉法人≫

資産区分

償却方法

資産区分

償却方法

基本財産

有形固定資産

定額法

旧定額法

200%定率法

250%定率法

旧定率法

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

対象外

無形固定資産

定額法

旧定額法

均等償却

一時償却

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

対象外

その他

均等償却

一時償却

対象外

 

 

 

≪公益法人≫

資産区分

償却方法

資産区分

償却方法

基本財産

特定資産

定額法

旧定額法

200%定率法

250%定率法

旧定率法

均等償却

一時償却

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

対象外

有形固定資産

定額法

旧定額法

200%定率法

250%定率法

旧定率法

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

対象外

無形固定資産

定額法

旧定額法

均等償却

一時償却

旧国外リース期間定額法

旧リース期間定額法

対象外

その他

均等償却

一時償却

対象外

 

  • 一括償却資産

資産区分

償却方法

有形固定資産

無形固定資産

基本財産[社][公]

特定資産[公]

 

一括償却 

  • リース資産

資産区分

リース資産区分

償却方法

有形固定資産

無形固定資産

基本財産[社][公]

特定資産[公]

ファイナンス(所有権移転)

定額法

旧定額法

200%定率法

250%定率法

旧定率法

ファイナンス(所有権移転外)売買処理

リース期間定額法

ファイナンス(所有権移転外)賃貸借処理

指定なし

オペレーティング・リース

指定なし

  • 少額資産

資産区分

償却方法

その他 

少額減価償却資産 

対象外

◇資産の登録処理の画面について

「資産」-「資産の登録」「配賦情報の登録」の処理では、処理画面が「一覧表示画面」と「個別表示画面」から構成されています。

◎一覧表示画面

登録済みの資産の内容が一覧表示されます。

  • ツールバーの[最新]ボタンをクリックすると、表示内容を最新のものに更新します。

≪一覧表示画面でできること≫

  • ビューによる絞り込み:「一覧表示画面」は画面左側のビュー部分と画面右側の登録資産一覧部分に分かれています。ビューの選択により、表示する資産を絞り込むことができます。

  • ツリービュー:「一般資産」「一括償却資産」「リース資産」「少額資産」別に絞り込む

  • ビューパターン:「固定資産科目別」「場所別」「部門別」「償却方法別」「登録区分」別に絞り込む

  • 件数の確認:ステータスバーの右端に一覧表示されている資産の件数を確認することができます。

  • 検索:ツールバーの[検索]ボタンをクリックすると、表示する資産の絞込を行うことができます。また、設定した条件内容を保存して、次回以降に保存した条件を使用することができます。操作方法については、「共通操作の説明」-「便利な機能」-「表示するデータを絞り込むには」をご覧ください。

  • 削除:登録されている資産の削除を行うことができます。

  • 複写:登録されている資産の複写を行うことができます。

  • リスト項目の設定:ツールバーの[リスト項目]ボタンをクリックすると表示される「リスト項目の設定」画面で、登録資産一覧部分に表示する項目を設定することができます。

    表示する項目にチェックマークを付けます。

  • 項目ごとのソート:登録資産一覧部分のリスト項目のタイトルをクリックすると、項目ごとにソートすることができます。

  • 一覧の即時表示設定:起動時などにすべてのデータをすぐに表示するか否かを、メニューバーの「表示」-「即時に一覧を表示する」のチェックマークの有無により切り替えることができます。

    チェックマークがないと、処理の起動時間が短縮される場合があります。

  • 新規:資産の新規登録画面を表示することができます。

  • 詳細:選択中の資産の個別表示画面を表示することができます。

  • 分割:選択中の資産の分割画面を表示することができます。

  • 資本的支出:選択中の資産の資本的支出画面を表示することができます。

◎個別表示画面

各登録資産の詳細項目が表示されます。各項目を設定・変更することができます。

ツールバーの「最新」ボタンをクリックすると、表示内容を最新のものに更新します。

≪個別表示画面でできること≫

  • 資産の項目設定・変更:登録資産の内容を設定・変更することができます。

  • 資産の削除:登録資産の削除を行うことができます。

  • 資産の複写:表示している資産の複写を行うことができます。

    「複写」「登録区分の変更複写」から選択できます。

  • 資産の分割:選択中の資産の分割画面を表示することができます。

  • 他資産の表示:ツールバーの[前移動][次移動]ボタンで他の登録資産を表示させることができます。

  • 「一覧表示画面」への切替:ツールバーの[一覧]ボタンで表示画面を切り替えることができます。

  • 資産メモ:資産の状態が表示されます。

    メモ表記文字列

    状態

    判定基準

    取得

    当期取得

    取得年月日(契約年月日)が事業期間内である場合

    償却方法が「均等償却」、「一時償却」の場合は、支出年月日が事業期間内である場合

    本体

    資本的支出を持つ

    自身が本体であり、資本的支出が存在する場合

    支出

    自身が資本的支出

    資本的支出として登録されている場合

    除却

    除却

    除却・売却タブの区分で「除却」が選択されている

    売却

    売却

    除却・売却タブの区分で「売却」が選択されている

    除却(その他)

    その他

    除却・売却タブの区分で「その他」が選択されている

    一部除却

    一部除却

    除却・売却タブの区分で「一部除却」が選択されている

    一部売却

    一部売却

    除却・売却タブの区分で「一部売却」が選択されている

    一部除却(その他)

    一部その他

    除却・売却タブの区分で「一部その他」が選択されている

    有姿除却

    有姿除却

    除却・売却タブの「有姿除却を行う」がチェックされている

    • 有姿除却が表示される時は、除却、売却等の表示はしません。

    貯蔵品の除却

    貯蔵品の除却

    除却・売却タブの「貯蔵品の除却を行う」がチェックされている

    • 貯蔵品の除却が表示される時は、有姿除却、除却、売却等の表示はしません。

    償却済

    償却済

    資産が償却済み*の場合

    除却売却(除却、売却、その他、一部除却、一部売却、一部その他、有姿除却売却)されている資産については償却済として扱いません。

    合算扱いとなっている資本的支出は償却済として扱いません。

    事業期間の申告区分が「中間申告」の場合、取得年月日が中間事業年月日より未来に設定されている資産については償却済として扱いません。

    増加償却

    増加償却

    増加償却額がある場合

    特別償却

    特別償却

    特別償却額がある場合

    圧縮

    圧縮記帳

    圧縮記帳の経理方式が選択されている場合

    減損

    減損

    当期減損損失額がある場合

    リース資産も対象となります。

    合算済

    合算済の資本的支出

    本体に合算されている資本的支出

    移動

    移動

    当期中に部門又は場所が移動された場合

    解約

    解約

    リース解約日が期中になっている場合

    遊休

    遊休

    遊休中の資産の場合

    合併

    合併

    合併資産として登録されている場合

    *償却済み:以下の条件を満たす場合に償却済資産とします(会計基準の場合、償却方法は会計側の値で判定します)。

  • 一般資産、一括償却資産の場合

    償却方法など

    条件

    定額法/旧定額法/ 200%定率法/
    250%定率法/旧定率法(圧縮記帳なし)

    備忘価額 + 残存価額(資産除去債務)≧期末帳簿価額 + 期末帳簿価額(資産除去債務)

    定額法/旧定額法/ 200%定率法/
    250%定率法/旧定率法(圧縮記帳あり)

    備忘価額 + 残存価額(資産除去債務)≧改定帳簿価額 + 期末帳簿価額(資産除去債務)

    旧国外リース期間定額法(圧縮記帳なし)

    償却可能限度額≧期末帳簿価額

    旧国外リース期間定額法(圧縮記帳あり)

    償却可能限度額≧改定帳簿価額

    旧リース期間定額法

    償却可能限度額と備忘価額を比較し大きい方≧期末帳簿価額

    均等償却/一時償却

    期末帳簿価額 = 0

    一括償却

    取得時一括償却資産経理方法 = 決算調整方式

    かつ、期末帳簿価額 = 0

  • リース資産(リース資産区分が「ファイナンス(所有権移転)」「ファイナンス(所有権移転外)」売買処理)の場合

    償却方法など

    条件

    定額法/旧定額法/ 200%定率法/
    250%定率法/旧定率法(圧縮記帳なし)

    備忘価額 + 残存価額(資産除去債務)≧期末帳簿価額 + 期末帳簿価額(資産除去債務)

    定額法/旧定額法/ 200%定率法/
    250%定率法/旧定率法(圧縮記帳あり)

    備忘価額  + 残存価額(資産除去債務)≧改定帳簿価額 + 期末帳簿価額(資産除去債務)

    リース期間定額法

    償却可能限度額 >= 期末帳簿価額

≪自動付番時のコードについて≫

  • クラウド版での登録済資産コードの考慮

  • クラウド版で自動付番を行う際、使用されている資産コードの考慮は、大文字小文字を区別せずに行います。

  • 例えば、自動付番コードが「a-000」で、資産コードが「a-000」「A-001」の資産がそれぞれ登録されている場合、

  • 資産コードには「a-002」が付番されて登録されます。

  • 自動付番コード数字部の桁数と0詰め

  • 自動付番では、自動付番コードの数字部のカウントを進めて付番するコードを作成します。

  • 設定している自動付番コードで付番できるコードが無くなった場合、自動付番コードを修正するか、資産コード桁数を増やしてください。

  • 会社基本情報の資産コード前0詰めが「する」の場合、自動付番コードの数字部が0詰めされます。

  • 0詰めにより意図した自動付番の規則性が崩れる場合があるため、あらかじめ、数字部の桁数は十分な余裕を持って登録してください。

≪入力モードについて≫

「個別表示画面」では、入力状態として、以下のモードがあります。モードにより、操作を行った場合の動作が異なりますのでご注意ください。モードは画面上に表示されます。

  • 新規:新規に資産を登録する状態です。資産登録後、新規モードが継続します。ツールバーの[新規]ボタンをクリックすると、新規モードになります。

  • 参照:登録済みの資産を参照している状態です。各項目にフォーカスを移動すると、修正モードに移行します。

  • 修正:登録済みの資産の内容を修正している状態です。該当する資産にロックがかかります。資産登録後は、設定により動作が異なります。ツールバーの[修正]ボタンをクリックすると、修正モードになります。

≪修正モード時の登録後の動作について≫

  • 連続入力

    チェックマークあり:「逆順」の設定により前(次)の資産が表示されます。

    チェックマークなし:該当資産の修正モードが継続します。

  • 逆順

    チェックマークあり:「連続入力」のチェックマークがある場合、前の資産が表示されます。

    チェックマークなし:「連続入力」のチェックマークがある場合、次の資産が表示されます。

  • 登録確認

    チェックマークあり:登録時に確認の画面が表示されます。

    チェックマークなし:登録時に確認の画面が表示されません。

  • 修正したら閉じる

    チェックマークあり:「個別表示画面」を閉じて「一覧表示画面」に戻ります。

    チェックマークなし:修正モードが継続します。

≪上書きについて≫

「個別表示画面」で自動転記された値を変更することができます。

また、変更の解除(自動転記した値に戻す)もできます。

上書入力ができる項目は、入力欄が黄または茶色く表示されており、編集できません。

以下の手順を行うことにより転記された欄の編集ができます。

  • 自動転記された値を変更する場合

    1. 変更したい上書項目にカーソルをあわせます。

    2. ツールバーの[上書]ボタンまたは、メニューバーの「編集」-「上書」をクリック、または[F3]キーを押します。

    3. 入力欄が水色に変わりますので、金額を変更します。

  • 上書した値をもとに戻す場合

    1. もとに戻したい上書項目(入力欄が水色)にカーソルをあわせます。

    2. ツールバーの[上書]ボタンまたは、メニューバーの「編集」-「上書」をクリック、または[F3]キーを押します。

 

「月次償却」タブなどの場合、[上書]ボタンが、[月次修正]ボタンに変わります。

操作方法、機能は[上書]と同様です。

「当期償却限度額・当期償却額」画面など、ツールバーがない画面の場合でも、[F3]キーで上書き操作ができます。

◇消費税の項目名について

消費税に関する項目名について、消費税計算方法の設定により表示が変わります。

  • 過年度取得の場合のみ、消費税を任意の値に変更できます。

「前準備」-「会社基本情報の登録」-「環境設定」タブの消費税計算方法の設定により表示が変わります。

  • 「税抜」を選択している場合は「(外 消費税)」

  • 「税込」を選択している場合は「(内 消費税)」と表示します。

過年度取得扱いの場合

資産に設定されている消費税計算方法(メニューバーの「設定」-「取得時消費税設定」をクリックすると表示される「取得時消費税設定」画面で確認できます)により、表示が変わります。

  • リース資産の場合は「契約時消費税設定」

  • リース資産の場合、「資産情報:取得価額の消費税」欄、「契約情報(2)」タブの「見積現金購入価額の消費税」欄の表示が変わります。