導入事例
株式会社 山下家具店 様

基幹システムを将来も安定的に維持
できるようPCA製品へリプレース。
決算の早期化、迅速な経営判断、
働きやすい職場環境を実現
自社の業務に合わせて、基幹システムをイチから開発し運用している企業は多い。株式会社 山下家具店も、以前は大手総合IT企業のシステムで会計処理を行っていたが、最新のニーズに対応できない場面が増えていた。そこで業務効率を改善するために導入したのがPCA製品。その結果、業務効率の向上にとどまらず、経営判断の迅速化や働きやすい環境づくりにも効果が表れている。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
-
- 毎日のデータ更新に大きな負担がかかっていた。会計業務全般を効率化できるシステムに切り替えたい。
- 頻繁で複雑な法改正が続く中、確実にこれらの改正に則った会計処理を行いたい。
- 従業員の負担を軽減し、働きやすい職場環境も実現できるシステムにしたい。
- 導入の効果
-
- 自社開発システムからPCA製品へと大幅なリプレースを実行。日々のデータ更新作業の負担は削減され、迅速な会計処理を実現。
- 『PCAクラウド』によって改正に対応した最新バージョンへのアップデートが可能。
- 基幹システムをPCA製品に切り替え、勤怠管理なども大幅に効率化。決算の迅速化だけでなく、働きやすい職場環境も支援できるシステムに。
導入システム
- PCAクラウド 会計
- PCAクラウド 給与
- PCAクラウド 法人税
- PCAクラウド 商魂 ☆
- PCAクラウド 商管 ☆
- クロノス Performance ※1
☆:グループ会社にて導入
※1︓『クロノスPerformance』は、クロノス株式会社の製品です。
導入企業とプロフィール

株式会社 山下家具店
住所 | 〒951-8063 新潟県新潟市中央区古町通り五番町615番地 |
---|---|
創立年月日 | 昭和21年5月15日 |
会社設立 | 昭和23年8月27日 |
資本金 | 5,000万円 |
従業員数 | 90名 |
事業内容 | 一般家具・インテリア・住生活関連商品の販売、住宅・商業・公共施設等の内装・施工、企画設計、木製家具・木製製品の製造、住宅・家具のリフォーム |
URL | https://www.yamashitakagu.co.jp/ |
ヤマシタの信頼 | 1946年頃まさに何も無い時代、一般大衆(庶民)向きの家具を提供しようと、一念発起したのが、『山下の家具』の原点です。新潟の中心地古町で、只ひたすらお客様への奉仕を何よりの喜びとして、地域の皆様に親しまれ育まれてきた歴史と伝統があります。このヤマシタの経営理念は今も尚『ヤマシタの気風』として脈々と受け継がれ、今日に至っています。 ヤマシタは、常にお客様の立場に立ち、何よりも社会的使命を第一義に考えております。 そしてヤマシタは、今日も明日も明後日もずーっと、お客様へのご奉仕を追い求めていく企業です。 |
導入前の運用と課題
単なる業務効率化にとどまらず、働き方の改善、経営判断の迅速化もできるシステムに
新潟に暮らす人なら、誰もが知っている「ヤマシタ」の家具。地元の人々から長年愛されているインテリアショップを経営するのが株式会社 山下家具店だ。1946年の創立以来、上質な家具を販売し、家具の専門店ならではの優れた提案力に定評がある。新潟市・燕市・長岡市に展開する4つの店舗はいずれも大型店舗で、パート従業員も含めた総従業員数は90名以上にのぼる。
同社では以前は社内に電算室を設け、自社用に開発された基幹システムで一連の会計業務を行っていた。電算室には社内エンジニアも常駐し、当時としてはかなり進んだデジタル環境を構築していた。しかし徐々に、最新のニーズに対応できない課題が出てきたという。
「以前は、各店舗・各部署から膨大な会計データが、毎日本社の電算室に送られてきました。その数字を毎日更新するわけですが、その更新処理中にミスや訂正事項を発見した場合、いったん更新処理を終えないと訂正できない仕組みでした。そのため会計データの締め時間を17時に設定していましたが、どんなに注意しても数字の訂正は発生します。そのたびに更新終了を待ち、訂正を行い、さらに更新という作業の繰り返しで、月末はやはり負担がありました」(総務部 財務グループ課長 加藤健一氏)
自社開発システムの場合、導入当初は業務にフィットした運用が魅力だが、ビジネス環境は年々変化している。そのため運用期間が長いほど、生産性に影響を与える課題が生まれやすい。
「電算室を置いていた頃は、システム関連に従事する社員が多くいました。しかし当社に限らず、多くの地方都市は人口減少にともない、働く人の数が減っています。今後も間違いなく人が減る社会構造の中で、基幹システムを確実に運用していける方法が必要でした。業務の効率化だけでなく事務社員の働き方改革、経営判断の迅速化なども含め、新しいシステムへの変更を決めました」(取締役 総務部長 斎藤和昭氏)


総務部 財務グループ課長
加藤 健一 氏

取締役 総務部長
斎藤 和昭 氏
選定のポイント
自動仕訳機能とわかりやすさ。専門的な会計知識がない社員でも使いやすい『PCA会計』
同社は家具を製造する子会社を持っているが、その会社で使用されていたのが『PCA会計』だった。子会社の会計担当者は「画面の見やすさを含めた使いやすさ」を評価していたという。しかし本社側ではPCAを含め複数のメーカーのシステムやソフトウェアを比較検討し、その結果、『PCA会計』の自動仕訳機能に注目した。
「当時、自動仕訳機能が充実していたのがPCAでした。会計業務に携わるすべての社員が高度な会計知識を持っているわけではありません。仕訳一つをとっても、やはり会計や経営の知識は必要です。そこを自動仕訳機能によってカバーできる点は選定理由の一つでした」(加藤氏)
導入のメリット
『PCAクラウド』のアップデートによって、頻繁で複雑な法改正に対応
まずはオンプレミス環境で『PCA会計』を導入。現在は、『PCAクラウド 会計』『PCAクラウド 法人税』に加えて、『PCAクラウド 給与』と『クロノスPerformance』を連携させ、勤怠管理と給与計算においても大幅な業務プロセスの軽減に成功している。同社は『PCAクラウド』をいち早く導入した企業でもあり、その導入メリットを以下のように評価している。
「様々な法改正が続いた中で、『PCA会計』『PCA給与』『PCA法人税』を、『PCAクラウド』によって常に最新バージョンにアップデートできます。このアップデートによって私自身も新しい税制などを勉強しやすくなっています」(加藤氏)
『PCAクラウド 会計』の充実した機能が、決算の早期化を促進
『PCAクラウド 会計』の導入で、会計業務は大きく変わった。導入効果のなかでも、『PCAクラウド 会計』の機能にしぼった主なメリットは次のようになる。
①以前のように各店舗からの会計データの締め時間にとらわれることなく、入力内容の検証作業時間を大きく短縮化。②勘定科目や補助科目の追加がスムーズに実行できるようになり、集計を出すスピードも大幅に向上。③法人税・消費税などの法改正に、確実に対応できるため集計管理がしやすい。ズーム機能によって該当項目の仕訳内容を、画面を戻す必要なく確認できるため入力ミスを防げる。④決算整理仕訳の入力前後の試算表を確認できることで、数値の管理がしやすい。
このような『PCAクラウド 会計』の特長を同社は巧みに活用しており、その結果、決算を早く出すという当初の目的も実現している。
「月次試算表などは、以前のシステムと比較すると3、4日は速く確定させることができています。予算対比・前年対比はもちろんですが、数値分析においても十分な時間を取ることができ、経営陣に経営判断のための資料を迅速に提出できるようになりました。仮に資料の数字のミスに気付いた場合でも、修正をすぐに行うことができるため、精度の高い数字を共有することができます」(加藤氏)

役員側から見た『PCAクラウド 会計』のメリット
決算資料を受け取る側の斎藤氏は、資料提出の迅速化がもたらす効果を次のように語る。
「決算資料を作成する時間は、もちろん早いに越したことはありません。大事なのは経営陣が会議に臨むのにあたって、どれだけ有意義に今後の対策を具体的に打てるかという会議の質です。数字が早く出ることで、役員たちは考える時間を持てます。他のソフトウェアメーカーでは、果たしてどこまでできたのかは正確にはわかりませんが、現在の決算資料の迅速化についてはやはりPCA製品だからできたのではないかと考えています」(斎藤氏)
斉藤氏などの役員側が確認する資料は、『PCAクラウド 会計』のデータを、加藤氏が同社独自の分析を加えて加工した資料になる。
「データをExcelに簡単に落として処理できます。EUC(End User Computing:利用者主体のシステム構築)の観点で見ても、最適なデータ加工ができており、これも大きなメリットだと思います」(加藤氏)
また、『PCA会計』では、利用者からの意見を製品に反映し、前年度の仕訳データを確認する際、領域を変える必要がなくなっている。この機能搭載について、斎藤氏からも高評価をいただいている。




総務部 総務システムグループ 係長
大澤 秀一 氏
サポートセンターの利用で、現場をとめる時間を短縮化
勤怠管理についても業務の流れは大きく変わっている。紙のタイムカードから『クロノスPerformance』へ切り替え、抜けや漏れを削減。『PCAクラウド 給与』との連携で、給与の振り込みまでほぼ自動化できている。
このように、基幹システムをPCA製品へと大きく入れ替えた同社だが、そのリプレースも非常にスムーズに移行できている。従前のシステムと『PCA会計』の並行稼働期間を3カ月間で設定し、1カ月目、2カ月目と段階的に『PCA会計』の利用範囲を広げていった。
「売上などの各数字や1円単位での税額の確認など、電算室を設けていた時代から精度の高い会計処理を行っていました。その点がシステムのスムーズな入れ替えにも影響したのかもしれません」(加藤氏)
なお、サポートセンターもよく利用しているという。
「メールだけでなく、電話によるサポートがあり大変助かります。こちらの質問の背景まで汲み取って対応している、サポートセンターの担当者の理解力がすばらしいです。現場をとめる時間を短縮化でき、いつも聞いてよかったと思っています」(総務部 総務システムグループ 係長 大澤秀一氏)

https://www.yamashitakagu.co.jp/
今後の展望と課題
新しいものを積極的に取り入れ、働きやすい職場環境を実現
電算室にエンジニアを常駐させ、時代に先駆けデジタル化に対応。その後は、まだ認知度が低かったクラウドサービスへと大規模なリプレース。このように株式会社 山下家具店は、積極的に新しいものを取り入れてきた。
「システムに限らず時代が求める新しいものを、柔軟に取り入れる社風です。PCAを導入することで業務改善が進み、その結果、事務社員たちの働きやすい環境にも役立てることができました。今後もより一層、若い人が働きやすい職場環境に力を入れていきたいと思います。すでにワークライフバランスを重視した数々の制度や多様なキャリアパスを用意しています。ぜひ一緒に働ける人を待っています」(斎藤氏)
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様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
日頃より弊社製品をご愛顧いただきありがとうございます。
自社開発システムからの弊社製品へのリプレースをご決断いただき、
日々のデータ更新作業の負担も削減され、業務効率向上だけではなく、御社の経営判断の迅速化のご支援ができていることを大変嬉しく思います。
『PCAクラウド』を更に使いこなしていただくためにも、これまで以上に弊社サポートセンターを有効活用いただければと思います。
引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
『PCAクラウド 会計』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
自動仕訳機能については、ご評価いただいている通り会計実務に詳しくない方でも入力作業ができるように、また定型の仕訳入力の手間を減らして作業を簡単にするための機能となっております。
その点が評価されPCAを選んでいただけたこと大変うれしく思います。
開発としましては今後もサポートと連携し、迅速なサポートやお客様のニーズに沿った製品・機能づくりを心がけてまいります。
引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。