導入事例
株式会社 ソルネット 様

「自社の基幹システム+PCA製品」によって、サービスの幅を拡充。「1CALからの導入」「1カ月のお試し期間」で顧客にとっての導入ハードルを下げる。
北九州市を中心に、幅広い業種の企業や医療機関、自治体等に情報ソリューションを提供している株式会社ソルネット。1967年設立という半世紀近い歴史を持ち、この間ソフトウェア開発や基幹システム開発など、日本社会のIT化を先頭に立ってリードしてきた企業の一つだ。そんな同社が始めた『PCAクラウド BPOプラン』。「顧客へのサービスの質をさらに高めたい」という思いで導入した『PCAクラウド BPOプラン』の評価について伺った。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 自社のビジネスに、さらに幅を広げたサービスを展開したい。
- 自社があまり手掛けていない給与、人事などの総務系のソフトウェアがほしい。
- サーバー管理に関する顧客の負担を軽減したい。
- 導入の効果
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- 『PCAクラウド BPOプラン』によって、顧客に新しいサービスを展開できる。
- 総務系のソフトウェアとして、PCAのソフトならサポートセンターの対応がよく、また、長い付き合いでの経験値もあるので顧客にも安心して勧めることができる。
- 『PCAクラウド』ならサーバー管理が不要、また、1CALからの利用も可能なのでサーバー管理面・コスト面ともに顧客の負担を軽減。『PCAクラウド』は安全性にも優れている。
導入システム
- PCAクラウド BPOプラン (2GBモデル 10CAL) ※1
- PCA給与X クラウド
- PCA人事管理X クラウド
- PCA会計X クラウド
※1: 【BPOプラン】 会計事務所・社会保険労務士事務所・アウトソーシング向けプラン
導入企業とプロフィール
株式会社 ソルネット
資本金 | 2億4千万円 | 従業員数 | 194名 |
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主業種 | 情報サービス | ||
業務内容 | ・システムに関するコンサルティングおよびソリューションのご提案・システム設計およびソフトウェア開発・インフラ構築および運用支援サービス | ||
本社所在地 | 〒805-0019 福岡県北九州市八幡東区中央2-8-13 | ||
設立年月 | 1967年(昭和42年)2月3日 | ||
URL | http://www.solnet-dot.com | ||
企業説明 |
ソルネットの “光もの” = フォーカスソリューション ■SOLNET Initiative 7 《環境/公益法人/公共・文教/製造/医療/プラントエンジ/地理情報》 私たちソルネットは、過去の歴史の中で大事に育ててきた、いくつかの事業分野の中から、大切なお客様に貢献できる“光もの”ソリューション分野として、7つの柱(SOLNET Initiative 7)をご提案いたします。 ■ITインフラ Initiative 7 《安全・セキュリティ/仮想化・統合化/クラウド/教育/ライフサイクルマネジメント/エコ/ネットワーク》 今後は、この7つの柱を皆さまと更に成長させていきながら、それを支えるITインフラをご提案させていただき、社員 ひとり一人が、お客様の成功への貢献を目指してまいります。 |
導入前の運用と課題
自社の顧客へさらに良質のサービスを提供したい。『PCAクラウド』ならその契機にできる
製造業やプラントエンジニアリング業、医療機関や自治体など、様々な業種や業務における情報ソリューションを提供している株式会社ソルネット。前身である八幡計算株式会社が設立されたのは1967年で、同社は約50年間にわたって企業の基幹システムの進化や、時代に先駆けた情報ソリューションのあり方を追求してきた。同社が『PCAクラウド BPOプラン』のサービス提供を始めたのは2013年7月。顧客への新しいサービスのあり方を模索していたときに、このクラウドサービスを一つのきっかけにしようと考えた。
「当社は各企業や自治体などのお客様に基幹システムをご提案していますが、会計処理を行うソフトウェアのご紹介も行っています。そのため様々な会計ソフトを見てきましたが、いずれのメーカーも一定基準の効果は得られるように設計されています。ソフトウェアの機能面で大きな差が生まれにくくなったなあと感じていたときに、PCAがクラウドサービスを開始したというニュースを知り、驚きました」(営業統括 お客様センター 髙椋美恵氏)
「当社では幅広いサービスをご用意してお客様にとっての選択肢をさらに増やしたいと考えていました。そのときにPCAのクラウドサービスが登場したのです。私どもはお客様にとって最適な基幹システムをご提案することを得意としていますが、その中で動く総務系のソフトについてはソフトウェアメーカーの力をお借りすることも多いです。『当社の基幹システム+PCAのソフト』、そこに『PCAクラウド BPOプラン』が加わることによって、お客様にはメリットをより実感していただける提案ができると考えました」(営業統括 担当部長 ITアドバイザー 山口正氏)

営業統括 お客様センター
髙椋 美恵 氏

営業統括 担当部長 ITアドバイザー 山口 正 氏
選定のポイント
顧客のためにもこだわった「安心感」と「経験値」
株式会社ソルネットが『PCAクラウド BPOプラン』を導入した理由は他にもある。その理由に共通している点は一言で「安心感」だと髙椋氏は語る。
「まず『サポートセンターの対応がとてもよい』という点です。もちろん時期や時間帯によって差はありますが、全体的に見るとサポートセンターに電話が繋がりやすく、『まずは人が電話に出て対応してもらえる』という安心感はとても大きいです。ときどき折り返しての確認もありますが、疑問はだいたい1回の電話で解決できています」(髙椋氏)
これに加えて「安心して顧客に勧めるための経験値」も一つの理由だった。
「当社とPCAとのお付き合いは長く、十数年前にさかのぼります。以前、PCAのソフトを販売したときに、私もその場に同席させていただき、PCAの導入支援の担当者がお客様に対してどのように導入を支援し、操作方法などを指導しているかを見学させてもらいました。そのような導入時のノウハウなどを実際に自分の目で見て経験値とすることで、当社を通じて購入されるお客様に対して安心して手厚いサポートができると考えました」(髙椋氏)
導入後の効果
「1CALからの導入」「1カ月のお試し期間」で、顧客は『PCAクラウド』をじっくり検討できる
株式会社ソルネットでは、顧客が『PCAクラウド BPOプラン』をより検討しやすいようサービスを工夫している。まず大きな特徴は「1CALからの導入可能」だ。
「クラウドサービスでは2CAL(2台の同時接続)からの利用が多いと思いますが、当社では1CALからでも利用できるようにしています。そのため規模の小さな企業でもクラウド導入を検討しやすいです。現在、このプランを利用している企業は商社や青果市場など、その業種や規模は様々ですが、導入してからトラブルなく安定してご利用いただいております」(山口氏)
さらに同社では「短期間のクラウドサービス提供期間」を設けており、『PCAクラウド』をリアルに体感してもらえるサービスも行っている。
「本稼働の前に1カ月間、試しに導入してもらう期間をご用意しています。この1カ月間は、利用されるお客様が本稼働後に備えた情報を前もって得る場としても有効です。全般的にはスムーズに利用していただいている『PCAクラウド』ですが、お客様のネットワーク環境によっては入力時に少し時間がかかるケースもあります。導入後に知るのではなく、事前に知っていただくことで導入後のトラブルを避けることにも繋がります」(山口氏)
小規模の企業でも負担を押さえて導入できるのが『PCAクラウド』
実際に『PCAクラウド BPOプラン』を利用している顧客の立場から見ると、「小さな会社でもセキュリティのしっかりしたクラウドサービスを利用できる」という点は大きなメリットだと評価されている。
「小さな企業の場合は、社内にサーバー管理者を抱える余裕がないという問題がありますが、『PCAクラウド』ならサーバー管理者がいなくてもまったく問題ありません。お客様からよく相談されることの一つに、サーバーをどう管理してよいのかわからないという声があります。『PCAクラウド』ならサーバー管理自体が不要で、かつ強固なセキュリティのクラウドサービスを利用できる。加えて当社では1CALからの利用が可能です。お客様にとってはいろいろな意味で負担を押さえて導入できます」(取締役常務 執行役員 営業統括 松岡信行氏)
小規模の企業の場合には、やはりコスト面が気になる。その点についても同社で実際に導入した企業ではコストが下がっている。「サーバーを設置した場合の費用と、クラウドサービスを利用した場合の費用を、5年間で比較してみました。するとクラウドサービスの方がコストを大きく下げられることが明確にわかりました。そのお客様は当初、別の会社のソフトを使っておられたため、PCAソフトに切り替えることで最初は操作に戸惑いもあり、オプションで機能も追加しました。しかしサーバーを利用し続ける環境では保守費用なども嵩んできます。オプションによって一手間増えた状況になったのですが、それでもクラウドサービスの良さの方が勝ると導入していただきました」(松岡氏)
『PCAクラウド』の安全性について、保証報告書の取得状況を見て客観的に判断していただく
株式会社ソルネットはじつに幅広い業種の企業を顧客に持っており、多くの個人情報を取り扱う企業も多い。また同社の『PCAクラウド BPOプラン』を導入した企業では『PCA給与X』『PCA人事管理X』など社員情報に直結するソフトを利用するケースが多く、セキュリティ対策についてはしっかりと顧客に説明しているそうだ。ただしセキュリティについては目に見えにくい部分であるだけに、提供する側がその安全性を繰り返し説明しても伝わりにくい。そこで同社では、PCAのホームページに掲載されている保証報告書の取得状況を顧客に見てもらうよう勧めている。
「PCAのホームページには、『PCAクラウド』が『国際保証業務基準3402(ISAE3402)』と『米国保証業務基準書第16号(SSAE16)』(旧SAS70)に準拠した「SOC1 Type2報告書」、および『Trustサービスの原則および規準(米国公認会計士協会:AICPA)』と、『国際保証業務基準 (ISAE)3000』に基づき評価された「SOC2 Type1報告書」を独立監査人より取得したことなどが詳細に書かれています。このようなページをお客様にご覧いただくことで客観的に判断していただいております」(山口氏)
BCP対策としても顧客からの関心は高く、データセンターが2カ所ある点や、自社に万が一のことがあってもデータが残るという点は、大きな反応がある点だとも語る。

今後の課題と展望
自社の基幹システムにPCA製品を加えることで、今まで以上にビジネスの幅を広げていきたいと語る同社。今後、クラウドサービスがさらに広がっていくことは明らかだが、導入支援やその後のサポートなど、サービス面がより重視される時代になるだろうと松岡氏、山口氏、髙椋氏の思いは共通している。
「当社とPCAで協力して、マイナンバー制度のセミナーを一緒に開いたこともあり、お客様にとても好評でした。お客様への丁寧なガイドなど、そのような部分でも今後もPCAと協力しつつ良質なサービスをご提供していきたいです」(松岡氏、山口氏、髙椋氏)
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ピー・シー・エーから一言
『PCAクラウド BPOプラン』をご利用いただきありがとうございます。
エリアや業種にマッチしたサービス形態にアレンジし、自社システム「Initiative7」と併せてご提供いただく良いモデルができていると感じます。
またSOC報告書の取得情報をご活用いただき嬉しく思います。実際の報告書自体もご提供可能ですのでご要望いただければと思います。
サポートセンターをお褒めいただきありがとうございます。現在、サポートの可視化を努めておりまして、ホームページの「電話混雑状況」から業務別曜日時間別の混雑状況を確認してもらえるようにしております。また、来月以降での混雑予測もコメントしておりますので、お問合せの目安としてご利用いただければと思います。
今後も顧客ニーズに対してきめ細やかなサービスを『PCAクラウド』を使ってご提案いただければと思いますので、引き続きご愛顧のほど宜しくお願いいたします。
普段は『PCAクラウド』ユーザー様に、気持ちよくご利用いただけるよう運用作業をおこなっております。
SOC報告書対応はクラウド運用業務の品質向上やグローバルファームと提携している国内大手監査法人の独立した継続的なチェックを受けることで、運用チーム全体が公正で緊張感を持った体制や姿勢で従事できることに結びついております。
引き続き良いサービスの提供を継続して参りますので宜しくお願いいたします。
SOC報告書は、お客様及びお客様の監査人に代わって、弊社のクラウドサービス(受託業務)運用について、国内大手監査法人がシステム監査を実施し、合理的保証を与えるものです。運用上の大事故を防止するには「慢心を避ける」「慣れ合い防止」「継続的改善」が必要で、そのために外部専門家による定期的監査が必須かと考えております。
我々人間社会に例えるなら、細かく設定された検査項目の健康診断を定期的に受診し続け、常に健康状況を把握し、適切なアドバイスを受けながら、自ら対策を考え、実行に移していくことにより、継続的な体質改善活動を行っているようなものと言えます。
当社は業務パッケージクラウド業界に先駆けて「SOC報告書」を取得するとともに、常に安心安全なクラウド品質の向上に磨きを掛け続けております。