導入事例
三好化成工業株式会社 様

バージョンアップの便利さから選んだ『PCAクラウド』その選択がコロナ対策における予期せぬメリットも生み出す
自動車や家電製品などあらゆる分野で使用される塗料の原料を製造している三好化成工業株式会社。同社は会計・給与などの管理業務を以前からPCAソフトのオンプレミス版で処理していたが、『PCAクラウド』での運用に切り替え、業務の効率化だけでなく、コロナ禍における予期せぬメリットもあったという。クラウド化がもたらした効果についてお話を伺った。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
-
- オンプレミス版利用に起因するサーバー管理やソフトのバージョンアップ等、入れ替えの手間を減らしたい。
- 有給休暇管理や給与明細の袋詰めなど、勤怠・給与のルーチン作業を減らしたい。
- 少人数でも総務部門の仕事を回せるようにしたい。
- 導入の効果
-
- 『PCAクラウド』によってサーバーレスに。最新バージョンのソフトのダウンロードも無料で、自動アップデート機能によりもれなく更新できる。
- 『PCA給与DXクラウド』の機能で有給休暇取得後の残日数も自動的に把握できるようになり、また『Web給金帳Cloud』によって給与明細のペーパーレス化が実現できた。
- 『PCAクラウド』によって総務社員もテレワークで業務を遂行。いつでもどこからでも欲しい帳票を得られることで、助成金申請などの資料も集めやすい。
導入システム
- PCAクラウド プリペイドプラン (Type2 2CAL)
- PCA会計 クラウド
- PCA給与 クラウド
- PCA固定資産 クラウド
- PCA人事管理 クラウド
- Web給金帳Cloud※1
- クロノスPerformance for SQL※2
- クロノス テレタイムZ-F※3
※1:『Web給金帳Cloud』は、株式会社インターコムの提供するサービスです。
※2:『クロノスPerformance for SQL』、※3:『テレタイムZ-F』は、クロノス株式会社の製品です。
導入企業とプロフィール
三好化成工業株式会社
資本金 | 1億5,000万円 | 従業員数 | 56人 |
---|---|---|---|
主業種 | 製造業(化学工業) | ||
所在地 | 〒470-0206 愛知県みよし市莇生町郷浦1 | ||
設立年月日 | 昭和43年2月1日 | ||
URL | https://miyoshi-kasei.co.jp | ||
業務内容 |
塗料用合成樹脂の製造 三好化成工業とは 環境への取り組み |
導入前の運用と課題
円滑な工場運営のために、ソフトの保守にかかる手間を減らしたい
三好化成工業株式会社は自動車用塗料や工業用塗料などの原料となる塗料用合成樹脂を製造している。関西ペイントやハリマ化成グループとの関係も深く、同社の製品は国内だけでなく海外にも広く輸出されている。省エネルギー対策に秀でた事業者を表彰する資源エネルギー庁長官表彰も受賞し、整理整頓の行き届いた工場内にはゴーヤのグリーンカーテンや広い中庭など緑も豊富だ。
このような先進的な環境を整えている同社では、以前から『PCA会計X』『PCA給与X』などをオンプレミスで利用していたが、「保守・管理」において非効率さを感じることがあったという。
「オンプレミスのときはソフトを逐一バージョンアップするのが正直言って手間でした。パッチ当て作業もじつは私が行っており、その対応もたびたびで、ソフトの管理や保守だけで工数を要する状態でした」(工場長代理 間瀬文昭氏)
「システム管理は工場長代理の間瀬が担当する多くの業務の中の一つでした。総務全般を担当する私がバージョンアップ情報を得て、ソフトをいつどのタイミングでバージョンアップするかなどの相談を間瀬にするのですが、そのたびに工場運営の手を止めさせてしまうことになります。負担をかけているなぁという気持ちが絶えずあり、間瀬も私もクラウド化を意識するようになりました」(総務グループ課長 山村靖博氏)

三好化成株式会社
工場長代理
間瀬 文昭 氏

三好化成株式会社
総務グループ課長
山村 靖博 氏
選定のポイント
『PCAクラウド』なら任せられる安心感がある
同社の場合はサーバーを定期的に入れ替えていたため、サーバートラブルで悩むことは少なかったという。それでもクラウド化を検討したのは、同社が社員56名で、総務部門を担当する社員が現在2名という状況も影響していた。
「当社は製造に特化した企業で、営業や開発などを特に置かず、親会社から受注して製造し、それが売上になります。そのため社員数はわずか56名ですが、1人当たりの売上は年間1億円を超えています。この56分の2で総務全般を行うわけですから、ルーチン業務の負担をなるべく減らしたいと考えていました」(間瀬氏)
「総務に人員を割ける企業なら複数のソフトを逐一バージョンアップすることは、そんなに大変ではないのかもしれません。しかし当社のように2名という少数の社員では厳しいものがあります。このような少人数の総務の仕事をカバーできるシステムとして、『PCAクラウド』導入を考えました」(山村氏)
2019年4月に『PCAクラウド』体験版をダウンロード。「任せられる安心感」(間瀬氏)を実感し、5月~7月には、並行して勤怠管理システム『クロノス Pe rformancefor SQL』や給与明細書発行の電子化のための『Web給金帳Cloud』なども導入。
会計・給与・人事管理・固定資産など一連の業務をクラウド化するため、導入途中ではインストラクターによる導入指導も数回受けながら、2019年10月より『PCAクラウド』を本格的に稼働。当初の目的であったバージョンアップの際の社内のやり取りなどの手間から解放されている。

第1工場 外観

第2工場 外観

事務棟 外観
導入の効果
自動アップデート機能でもれなく最新ソフトへバージョンアップ
同社では以前『Xシリーズ』で使用していたPCAソフトを、『PCA会計DXクラウド』『PCA給与DXクラウド』など『DXシリーズ』にバージョンアップした。
「当社の場合は消費税が10%になる直前にタイミングよく『PCA会計DXクラウド』へ切り替えていました。導入時にあらかじめ自動アップデート機能を設定しており、もれなく最新ソフトをダウンロードでき消費税対策も万全でした。サーバーのコストもかからず、ソフトのバージョンアップもフリーで行える点は助かります」(間瀬氏)
有給休暇管理やWEB給与明細など、給与処理を大きく効率化
『PCA給与DXクラウド』にバージョンアップしたことで、『Xシリーズ』の際には有効に使えていなかった機能も使うようになっている。「例えば有給休暇について以前はExcel®で管理していました。当時は総務に3名の社員がおりそのような管理方法でも対応できていました。しかし2人体制になったので、有給休暇管理については有給休暇付与入力を使い、勤務年数と照らし合わせながらいつ誰がどの時点で取得したのかを正確に把握できるようにしました。自動的に残日数などが出るためわざわざ有給休暇の計算をする必要はなくなりました」(山村氏)
また同社では『Web給金帳Cloud』も導入し、社員は自分の給与明細をWEB上で確認できるようになった。総務側としては社員全員の給与明細を袋詰めし、各所属部長に渡す業務を丸ごと削減できた。少人数の総務にとってそれまでのルーチン業務を減らし、かつ確実性を高められることは大きな意味があると話す。
「決算時の税制活用の資料にもしている累計支給控除一覧表など、欲しいデータを取り出しやすくなった点も導入メリットの一つです。これらは以前からあった機能だと思いますが、今回のバージョンアップやクラウド化によって使いやすさを増したことで、欲しい帳票をより一層取り出しやすくなったことは大きいです」(間瀬氏・山村氏)
『PCAクラウド』が結果的にコロナ対策にも有効だった
クラウド化やバージョンアップによって「いつでもどこからでも、欲しい帳票や正確なデータを取り出せる」ことは、今回の新型コロナウイルス対策においても、結果的に大きな力になったと同社は語る。
まずは『PCAクラウド』によるテレワークの実現だ。同社の場合、そもそもはソフトの保守・管理をしやすくするための導入だったが、総務社員が自宅からでも『PCA給与DXクラウド』『PCA会計DXクラウド』を操作できるようにし、実際に業務を滞りなく遂行できた。
「正直に話すと、テレワークをする予定や制度は、最初、ありませんでした。しかし社員の一人が熱を出し、総務の私が濃厚接触者に該当してしまったんです。そのため自宅待機せざるを得ず、『PCAクラウド』で在宅勤務を行いました。結局社員は体調不良による熱だったため、私のテレワークも数日間だけでしたが、出社時と変わらず本格的に仕事ができました。強いて言えば家のPC画面が小さいのが気になったぐらいで、『PCAクラウド』を導入しておいて本当によかったです」(山村氏)
『PCAクラウド』は、不意にテレワークをせざるを得ない状況になってもパソコンとインターネット環境があればすぐに業務に取り掛かれるため、コロナ対策としても安心だ。
また雇用調整助成金の申請においてもスムーズに処理できたという。
「売上以外にも賃金台帳の写しや出勤簿など様々な書類を添付するのですが、それらを『PCA会計DXクラウド』『PCA給与DXクラウド』『クロノス Performance for SQL』などから簡単に出力できました。給与の締め日の関係で賃金台帳や出勤簿などは複数月を提出するのですが、それもまったく問題なかったです。リーマンショックや東日本大震災の際にも同様の申請を行ったのですが、当時は時間がかかって大変でした。今回のシステム導入によってテレワーク環境の整備という予期せぬ効果もあったと言えます」(山村氏)

今後の課題と展望
労務手続きの電子申請義務化に伴い、同社では『PCAクラウド』の連携サービスの一つ『オフィスステーション労務』※4の導入も検討しているという。『PCAクラウド』を導入したことで、労務以外にも様々な領域の連携サービスを利用できる環境を同社は手に入れたことになる。一方で勤怠管理についてはかなり複雑でコロナ対策のための一時的なシフトや時差出勤もあり、総務社員の手計算に頼る面もまだある。また取り扱っている製品が液体のため原価管理が非常に難しく、原価管理ソフトは使用しているものの、より具体的な数字が見える原価管理も今後の課題の一つだと語る。
※4:『オフィスステーション労務』は、株式会社エフアンドエムの提供するサービスです。
「社員数は56名ですが、それぞれが大きな売上に貢献しており、また、製品の品質も高く評価いただき、その実績により半世紀の歴史を築いてきました。今後も総務に人員を割くことは難しいと思いますが、だからこそ『PCAクラウド』のような便利なソフトやシステムによって、足りないところを補ってもらえることを期待しています」(間瀬氏)

三好化成株式会社 HP
https://miyoshi-kasei.co.jp
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様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
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ピー・シー・エーから一言
『PCA給与DX クラウド』をご利用いただきありがとうございます。
テレワークでの運用や、ペーパーレス化に貢献でき、非常に嬉しく思います。
ご評価いただいた有給休暇管理や累計支給控除一覧表のように、使いやすい機能を、今後も増やしていきたいと思います。
引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
この度は『PCAクラウド』並びに「PCA連動製品」の提案をご採用いただきありがとうございます。
間瀬様と山村様のお二方で担われてきた作業工数の削減はもちろん、
消費税改正やコロナ禍におけるリモートワーク導入、雇用調整助成金申請等
外部環境の変化へも迅速に対応できたとのことで、
様々な場面で存分に使いこなしていただき大変嬉しく思っております。
70種類以上のソフトやサービスと連動可能という拡張性の高さが、『PCAクラウド』の1つの特徴でもあります。
貴社のご要望にお応えできるよう精進して参ります。
弊社でも「Web給金帳」と「オフィスステーション年末調整」を連携利用しており、ペーパーレス化の実現だけでなく、
コロナ対策としても非常に有効な運用となっております。
まずは電子申請義務化対応に伴う負荷軽減のため
『PCA給与DXクラウド』とシームレスに連携可能な「オフィスステーション労務」を是非、ご検討ください。
今後とも宜しくお願いいたします。