導入事例

アイシス 株式会社 様

アイシス 株式会社 様

基幹業務ソフトを『PCAクラウド』で統一し、大幅な業務の効率化に成功。働きやすいホワイト企業の環境を、さらに向上させた導入効果とは。

『PCAクラウド』によって業務を様変わりさせたのがアイシス株式会社だ。勤怠管理・給与計算・販売管理・財務会計などの基幹業務をPCAと連携ソリューションで統一。月額変更届・算定基礎届も電子での申請に。以前から、社員の働きやすい環境整備に力を入れてきた同社だが、『PCAクラウド』の導入によって、さらにストレスの少ない環境づくりに成功したと語る。その導入成果を伺った。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • 基幹業務ソフトのメーカーが違うことによって発生する入力作業にかかる時間と工程を減らしたい。
  • 客先常駐している社員の勤怠管理にかかる時間や手間を減らし、ミスの不安も解消したい。
  • 管理部の社員がテレワークでもスムーズに基幹業務を遂行できる環境にしたい。
導入の効果
  • 業務ソフトを『PCAクラウド』で統一。ソフト同士の連携によって時間も工程も大幅に軽減できた。
  • 『PCAクラウド 給与』と『クロノスPerformanceクラウド』の連携によって正確な勤務時間を把握。脱Excelで集計ミスの不安も解消できた。
  • 『PCAクラウド』によってテレワークでも遜色なしに基幹業務を遂行できる環境に。『PCAクラウド 給与』の機能を使って自宅から算定基礎届や月額変更届などの電子申請も可能になった。
  • 『PCAクラウド 商魂』『PCAクラウド 商管』『PCAクラウド 会計』の連携で、決算処理の精査も前年に比べ約10日間短縮することができた。

導入システム

  • PCAクラウド(3CAL)
    • PCAクラウド 会計
    • PCAクラウド 給与
    • PCAクラウド 商魂
    • PCAクラウド 商管
    • PCAクラウド 人事管理
  • クロノスPerformanceクラウド ※1
  • X’sion ※2

※1:※2:『クロノスPerformanceクラウド』『X’sion』は、クロノス株式会社の製品です。

導入企業とプロフィール

アイシス 株式会社 様

アイシス 株式会社

住所 〒215-0004 川崎市麻生区万福寺1-1-1
設立 1988年9月13日
資本金 2,000万円
従業員数 24名
URL http://www.isis.co.jp/
業務内容 業務系パッケージソフトウェア導入・指導・サポート
コンピュータシステムの開発・技術支援
会社概要 夢をかなえる 未来へ
"ISIS"とは?
社名の「isis」とは、「上へ上へ」という意味を持つ音楽用語「ダブルシャープ」をドイツ語音名にしたものです。
ピアノの教師であった創業者が、会社もそうであって欲しいという願いを込めて名づけられました。

導入前の運用と課題

エンジニアは客先に常駐。勤怠管理・給与など基幹業務をスムーズに行う方法は?

アイシス株式会社は導入支援などのシステムサポートや、業務アプリケーション開発などを中心に事業を展開している。同社のユーザーは約7000社以上にものぼり、わかりやすく丁寧な導入支援や、システム開発に携わるエンジニアの質の高さが評価されてきた。同時に社員の働きやすい環境づくりや、ライフイベントによってキャリアを途中であきらめなくてもよい体制をいち早く整えてきたホワイト企業でもある。

同社は以前、勤怠管理や給与、販売管理、会計などの基幹業務をそれぞれ別のメーカーのソフトで処理していた。これには同社の事業が影響している。

「当社は導入支援を専門的に行っており、社員がさまざまなソフトに触れ、その特徴や操作性を学ぶという方針がありました」(代表取締役 髙木紗綾香氏)

「一方でメーカーが違うためデータ連携ができないことから入力作業が度々発生し、時間もかかりケアレスミスの不安も抱えた状況でした」(経営管理部 部長 島崎恵利子氏)

同社はシステム開発も行っており、エンジニアが客先に常駐して仕事を行うケースがある。以前、もっとも手間がかかっていたのがこのケースの勤怠管理だった。

「約20名の社員がお客様先で開発業務を行うのですが、お客様それぞれに勤怠管理のフォーマットや締め日が異なります。締め日になるとフォーマットを私に提出してもらい、そのデータを社内のフォーマットにまた打ち込んでいました。エンジニアが社内にいないため不明点はメールで確認することになり、その返事を待つのにも時間が必要でした。そのため勤怠時間の集計のために、以前は5日間ほど時間を見ていました」(島崎氏)

「会計については私と島崎さんの2名体制で行っていましたが、販売管理ソフトで集計した売上をまた1件1件会計ソフトに入力していました。やはり勤怠管理・給与・販売管理・会計を連携させることで、ボタン一つで自動的に他のソフトにも連携できる運用がよいだろうと、業務システムを見直すことにしました」(髙木氏)

アイシス株式会社
代表取締役
髙木 紗綾香 氏
アイシス株式会社
経営管理部 部長
島崎 恵利子 氏

選定のポイント

世の中のDX推進に対応できるのが『PCAクラウド』と関連ソリューション

基幹業務を見直すうえで、まず注目したのがクラウドだった。「システムの統合化を図るとともに、作業効率や働き方改革も推進でき、データの安全性が守られることが重要でした。また世の中のDX推進の流れを鑑みると、やはり『PCAクラウド』の導入メリットが大きいのだろうと考えました」(髙木氏)

大きな懸念材料だった勤怠管理については、分単位の細かな集計ができ、管理する側としては脱Excel管理ができることも重要だった。そこで最初は『クロノスPerformanceクラウド』を導入し就業管理を行い、その後は経営管理部での手入力を完全に省略できるよう『 X’sion(クロッシオン)』を導入している。

導入のメリット

『PCAクラウド 給与』の機能を積極的に業務に取り入れる

現在、当社は、勤怠管理・給与について次のような運用を行っている。常駐先のエンジニアやテレワークの社員はスマホやPCから『X’sion』に打刻。そのデータが自動的に『クロノスPerformanceクラウド』に連携される。『クロノスPerformanceクラウド』で集計された勤怠情報は、『PCAクラウド 給与』に連携できるため、以前のように経営管理部が勤怠時間を1件1件入力していく必要はない。

「正確な打刻時間や位置情報の取得もできます。また『X’sion』のワークフロー機能を使うことで、残業届の提出などの失念もなくなりました。『PCAクラウド』によって代表の髙木も勤怠・給与データを迅速に確認・承認できるようになっています」(島崎氏)

同社は算定基礎届や月額変更届の電子申請も行っている。『PCAクラウド 給与』はe-Gov/マイナポータルを利用した電子申請に対応しており、クリック一つで直接送信できる。データの持ち運びが不要なため紛失の心配はなく、直接役所に出向く必要もない。

「導入後に初めて電子申請を行ったのですが、本当に楽になったと実感しました。算定基礎届や月額変更届も『PCAクラウド 給与』から電子申請を行っています」(髙木氏)

また、利用している銀行のネットバンキングシステムが新しくなり『PCAクラウド 給与』の給与振込データを取込みできるようになったので、この機能を使用することにした。『PCAクラウド 給与』で作成した振込データをネットバンキングシステムに取り込むと、あとは指定した日に社員の銀行口座に自動的に振り込まれる。以前は社員名・銀行口座・金額を慎重に確認してネットバンキングシステムに打ち込む作業に3時間を見ていたが、今はその時間も労力も必要ない。

決算の精査を約10日も早く終了。『PCA会計』を経営戦略にも応用

『PCAクラウド 商魂』『PCAクラウド 商管』と『PCAクラウド 会計』との連携も業務時間短縮に役立っている。以前は売上データを会計に手入力するのに丸1日時間が必要だった。しかし仕訳の連携により、売上データをボタン一つで連携させることができるようになった。決算作業においては、連携していることで数字の正確さが確保できていることもあり、以前と比べて約10日も早く精査を終わらすことができたという。

これまで仕訳の手入力に使っていた時間が大幅に短縮されたことで生まれた時間は、『PCAクラウド 会計』の集計機能を利用した数字の分析に回すことができるようになった。

「部門配賦機能を使うことで、部門別一覧表で月次の部門ごとの売上や利益も確認でき、経営戦略にも役立てています」(髙木氏)

システム概況図
PCA認定インストラクションパートナーの認定盾

『PCAクラウド』でテレワークと大幅なペーパーレス化に成功

同社の大幅な業務の効率化を端的に表す数字がある。『PCAクラウド』導入前後を比べると、前年度比でコピー用紙の消費費用が65%も減少している。費用の節約にとどまらず、ペーパーレス化によって印刷やファイリングといった手間が削減できた点もメリットに挙げられる。

そして基幹業務をテレワークで遂行できた点も大きな導入メリットといえるだろう。

「『PCAクラウド』でさまざまなデータを在宅・社内・出先など場所を問わずに社員が確認できるようになりました。手元に紙の資料がなくても同じ数字を見てスムーズにミーティングができることが分かりました。ミーティングの質も向上したと思います」(髙木氏)

同社が『PCAクラウド』を導入したのはコロナ禍が始まる前の2019年10月。当時は時差出勤の促進のためテレワークを徐々に実施していた。しかしその後、緊急事態宣言下で政府から出社率を下げることが求められるようになったとき、前もって『PCAクラウド』を導入しておいたことが功を奏した。

なお、同社は今後もテレワークは働き方の一つの選択肢として継続し、それぞれの社員が適切な働き方を選べるようにしている。

社内にPCA認定インストラクターがいる強み

業務のあり方を大きく変えた同社だが、その成功の裏には、サポート部 部長 小島智紀氏をはじめとするPCAソフトを熟知する社員の存在が大きい。操作で不明点があれば、社内のPCA認定インストラクターにいつでも聞くことができたと髙木氏・島崎氏は語る。PCA製品をよく知る小島氏はその特徴を次のように語る。

「どのメーカーのソフトもそれぞれに良さがありますが、PCAの場合は総じて検索性に優れており、スペックが充実しています。そのため大きな企業はもちろん、中小企業も自社に合った使い方を見つけることができます。充実した機能の中から必要な機能をチョイスして、大きな導入効果を実感できる使い方ができると思います」(小島氏)

PCAでは同社のように導入支援をサポートするパートナーが全国におり、導入企業それぞれに適切なサポートを行っている。自社にフィットした使い方を見つけることで、同社のように業務を大きく効率化させることが可能だ。

アイシス株式会社
サポート部 部長
小島 智紀 氏

今後の課題と展望

今回の『PCAクラウド』導入で、業務の負荷を体感的には以前の50%にまで下げられたと語る同社。「家でも会社でも、自分のタイミングですぐに開いて仕事ができる」ためストレスも減らせたそうだ。実際に業務の負荷が下がったことで、安心して休暇を取りやすくなったとも語る。

「少し前までは、総務・経理などの管理職はテレワークは不可能だという考えが一般的でした。しかし『PCAクラウド』によって当社は可能にしました。女性が働きやすい環境を実現することで、男性も働きやすい職場ができます。当社も代表は女性で、家族に料理をふるまう時間も持てています。今後も多くの企業のシステムをサポートすることで、楽しく仕事ができる人を増やすことに貢献していきたいです」(髙木氏・島崎氏・小島氏)

アイシス 株式会社 HP
http://www.isis.co.jp/

ピー・シー・エーから一言

  • 営業部からのコメント

    『PCAクラウド』をご利用いただき、誠にありがとうございます。
    各業務ソフトメーカーの導入支援を専門的に行われている中、弊社製品を中心に揃えていただき大変嬉しく思います。
    データ連携による業務効率化、クラウド活用による働きやすさの向上と弊社としても理想的な事例になったと存じます。
    引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

  • 会計プロダクト部からのコメント

    『PCAクラウド』の多くの製品をご利用いただきありがとうございます。
    業務時間の短縮に貢献し、さらに『PCAクラウド 会計』の機能を、経営戦略にも役立てていただいていることを非常に嬉しく思います。
    今後も業務効率化や経営戦略への応用にもお役に立つような製品の開発に努めてまいります。
    末永くご愛顧賜りますよう、よろしくお願いいたします。

  • 人事給与プロダクト部からのコメント

    『PCAクラウド 給与』をご利用いただきありがとうございます。
    『クロノスPerformanceクラウド』との勤怠データ連携、社会保険の電子申請、振込データ作成等、幅広く機能をご活用いただき、それが業務効率化に貢献できていることを非常に嬉しく思います。
    業務効率化、ペーパーレス化促進のため、『PCA Hub 給与明細』の利用もご検討いただけますと幸いです。
    引き続きPCA製品および連携製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。