導入事例
福島コンピューターシステム株式会社 様

連携の効果で入力工程を3分の1まで軽減。ホワイト企業認定のシステム開発会社が評価する『PCAクラウド』の“広がる連携サービス”
『PCAクラウド』の“広がる連携サービス”の理想的な運用を行っている福島コンピューターシステム株式会社。300名以上もの従業員を抱える大きなシステム開発会社だが、その働き方についてはホワイト企業認定を受け、在宅勤務100%を目指している。その働き方改革にPCA製品はどのように貢献できているのか︖連携サービスがもたらした効果を伺った。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 給与、会計など基幹業務ソフトのメーカーがそれぞれ異なりデータ連携ができず、バージョンアップなどの管理もしにくい状況を改善したい。
- テレワーク率100%を目指し、総務部の社員も安心してテレワークができる環境にしたい。
- 雇用保険や支払調書などの公的申請を電子化し、申告業務の負担を軽減したい。
- 導入の効果
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- 『PCAクラウド 会計』『PCAクラウド 給与』×『オフィスステーション』×『Web給金帳Cloud』がデータ連携。『PCAクラウド』を自社のタイミングで、最新版へバージョンアップ可能になった。
- 『PCAクラウド』と連携ソフトによって、自宅から業務を問題なく遂行できるようになり、『PCAクラウド』の優れた災害復旧対策や高度な機密性で、安心してテレワークができる環境になった。
- 『PCAクラウド』と『オフィスステーション』の連携により、自宅から公的書類の電子申請が可能となり、役所やハローワークに出向く必要がなくなった。
導入システム
- PCAクラウド 買取プラン (Type2 2CAL)
- PCAクラウド 会計
- PCAクラウド 給与
- PCAクラウド 法定調書
- PCAクラウド 人事管理
- オフィスステーション労務※1
- オフィスステーション年末調整※2
- Web給金帳Cloud※3
- kintone※4
※1※2)『オフィスステーション労務』『オフィスステーション年末調整』は、株式会社エフアンドエムの製品です。
※3)『Web給金帳Cloud』は、株式会社インターコムの製品です。
※4)『kintone』は、サイボウズ株式会社のサービスです。
導入企業とプロフィール

福島コンピューターシステム株式会社
資本金 | 2,000万円 | 従業員数 | 308名 |
---|---|---|---|
本社 | 〒963-0201 福島県郡山市大槻町字北八耕地13番 | ||
拠点 | 相双営業所/茨城営業所/栃木営業所/東京オフィス/田村開発センター | ||
設立年月日 | 1983年12月 | ||
URL | https://www.fcs.co.jp/ | ||
業務内容 |
受託開発、システムインテグレーション エンジニアリングサービス ソリューション販売 |
||
企業情報 | 持続可能な未来へ向き合う人や企業を、ICTで応援します。 新たな企業価値の創造、未来へ向けたシステム開発はお任せください。 |
導入前の運用と課題
大きなシステム開発会社の基幹業務を支えられるシステムとは
業務系システム開発から制御・組込系システム開発、さらに再生可能エネルギー・医療・ロボット関連の復興関連システムなど、福島コンピューターシステム株式会社は数多くのプロジェクトで質の高い開発・設計、そして実力あるエンジニアを輩出している。
同社が外部から高い評価を受ける理由の一つは、優秀な人材がそろっていることである。これまでIT系の開発会社は、一般的に働く環境がハードだといわれてきた。そんな働く環境を大幅に改善し、ホワイト企業認定も受けているのが同社だ。高い定着率を誇り、実力を持つ従業員が長く勤められる会社になっている。
このような働きやすい環境を、縁の下の力持ちとして構築していったのが総務部だった。以前は会計、給与、給与明細作成ソフトをそれぞれ別のメーカーで、オンプレミス環境で利用していた。
「各ソフトが異なるメーカーのため、バージョンアップも各担当者が管理しなければならず、忘れてしまうこともありました。またソフト間の連携ができないことで、入力作業もソフトごとに打ち直す必要がありました」(総務部 経理課 課長 芳賀勝男氏)
そこで2018年に基幹システムの刷新を決断。クラウドを前提とした基幹業務システムの見直しを開始した。


総務部 経理課 課長
芳賀 勝男 氏

総務部 総務課 課長
夏井 祐子 氏
選定のポイント
災害復旧強化対策など『PCAクラウド』の安全性と信頼が決め手に
同社は当初、試験的に別のメーカーのクラウドを使用してみたが、そのクラウドは個人事業主には適しているものの、法人向けではない印象を持ったという。しかしそこでクラウドをあきらめることはなかった。
「じつはプロジェクト管理用のソフトでクラウドを使っていたんです。その利便性を知ったことで、会計や給与もぜひクラウドで運用したいと考えていました。しかし会計や給与は非常に重要なデータです。会計データは機密事項ですし、給与データについては社員の生活に大きく影響します。本当に信用できるクラウドかどうかを一つひとつ確認していきました」(芳賀氏)
慎重に確認した条件の一つには、震災時への対応も含まれていた。『PCAクラウド』はDR(災害復旧)強化対策をとっており、バックアップデータを関東・関西それぞれのデータセンターで専用回線を経由して複製保管している。このDR対策は追加料金や特別な申込などは不要で利用することができる。
他にも様々なリスク分析を行い、『PCAクラウド』の安全性を確認したうえで、『PCAクラウド 給与』のトライアル導入から開始した。
導入のメリット
様々な拠点にいる約300名の従業員の給与を「広がる連携サービス」で対応
『PCAクラウド 給与』は以前の給与ソフトに比べて細かな設定ができることから、当初は戸惑った部分もあったという。
「しかし最初の設定を終えたあとは、とても業務が楽になりました。なんといっても連携サービスによる便利さによって、入力工程を大幅に減らすことができました」(総務部 総務課 課長 夏井祐子氏)
同社では次のようなフローで給与業務を行っている。
①各拠点・自宅での従業員の勤怠データを自動集計 ⇒②勤怠データを『PCAクラウド 給与』にCSV連携 ⇒③約300名の複雑な給与計算を『PCAクラウド 給与』で自動計算 ⇒④『PCAクラウド 給与』と『Web給金帳Cloud』をAPI連携。各従業員はWeb上にある給与明細確認ページにログインし給与明細をダウンロード。
つまり最初の勤怠時間の集計から最後の給与明細の配布まで、途中で確認は行うものの、ほぼ自動化できている。この連携が今回の最大の導入メリットだったと両氏は語る。
「以前は給与明細を社員のメールアドレスに一斉送信していました。アドレスに間違いがないかの確認だけでなく、送信時のサーバーの負荷も気になっていました。添付した給与明細ファイルを開く際のパスワードも送る必要がありました。しかし現在はそのような手間は一切不要です」(芳賀氏)
「メールの一斉送信を行っていた頃は、従業員数はまだ300名未満でした。しかし従業員が増えるにつれ、この方法では今後は難しくなると心配していました。そこで、いつでも、どこからでも給与明細を確認できる『Web給金帳Cloud』を導入したのですが、従業員もスムーズに新しいシステムに慣れてくれました」(夏井氏)
『PCAクラウド 給与』×『Web給金帳Cloud』×『オフィスステーション』の連携効果
同社は『PCAクラウド 給与』と労務管理の『オフィスステーション』を連携させている。多くのエンジニアが在籍する同社は、各エンジニアがそれぞれの拠点や自宅、クライアント先で仕事をするケースが多く、以前は年末調整の用紙回収そのものが大変だった。
「遅れている人がいれば連絡を取り、ときには上長に催促をお願いしていました。もともと残業はできるだけしない方針ですが、さすがに年末調整の時期は遅くなる日がありました。しかし今は、年末調整の時期でも残業はありません。有休を取ることもできますし、負荷は大きく軽減しました」(夏井氏)
労務管理のフローは次のようになっている。
『オフィスステーション労務』を利用し、①社会保険や雇用保険の申請に必要な情報を、従業員がパソコンやスマートフォンから入力 ⇒②申請書類は自動作成 ⇒③役所やハローワークへは電子申請によって提出。また、年末調整も『オフィスステーション年末調整』を利用して、各従業員がスマホ等から入力してもらい、簡単に収集が可能。さらに『PCAクラウド 法定調書』を利用して、給与所得の源泉徴収票や報酬の支払調書なども国税庁へ電子申告で行うことが可能。わざわざ時間を取って役所やハローワークに出向く必要はなくなった。
給与を担当する夏井氏は、連携のメリットを次のように語る。「『PCAクラウド 給与』『PCAクラウド 法定調書』×『Web給金帳Cloud』×『オフィスステーション』の連携を、ぜひお勧めしたいです。この連携によって社員本人→会社→役所と、すべてシステム上で公的申請を完了させることができ、総務部の社員は自宅からリモートでこれらの業務を遂行できます」(夏井氏)
また人事管理は主に『kintone』を利用しているが、『PCAクラウド 給与』と『kintone』の相性も良いと語る。

総務部の社員もリモート勤務実施。社員が定着する働きやすい会社
現在、福島コンピューターシステムは従業員の在宅勤務率100%を目指している。新型コロナウイルス対策として多くの企業がリモート勤務を始めているが、同社はその前から、時代や環境の変化に合わせた柔軟な働き方への改善を進めていた。
営業や開発の社員がリモート勤務をしている一方で、総務などの管理部門は緊急事態宣言下でも出勤していた企業は多い。しかし同社は総務部社員の出社を当番制にすることで週1~2日の出社に抑え、社員の安全と健康に配慮した勤務体制をとってきた。
「給与だけでなく会計も『PCAクラウド』で自宅から処理でき、不便は感じませんでした。『PCAクラウド 会計』は利用者目線に立ったシンプルな機能で使いやすいと思います。早くからPCAに切り替えていれば、家族サービスの時間をもっと持てたかもしれませんね」(芳賀氏)
コロナ禍が落ち着き、リモートから出社へ戻す企業もみられるが、同社は今後もリモート勤務を継続していく方針だ。
「出社を促す企業の考えも理解できます。しかし育児や介護に直面している人は、リモート勤務なら両立しやすいのも事実です。長く働ける環境を用意したことで、この数年間で当社は中途退職者が劇的に減り、社員の定着率が非常に高くなりました」(夏井氏・芳賀氏)





今後の課題と展望
同社は経済産業省が推進する健康経営優良法人2022にも認定されている。ウェアラブル端末を活用した健康増進など最先端の取り組みを行っているが、リモート勤務が進んだことで健康診断の予約を社員個人でできる仕組みや、診断結果をデータ化することで具体的な健康増進のアクションに活かしたいと考えている。
「健康経営に関するこれらの仕組みづくりも、できればクラウド化していきたいと考えています。今回、『PCAクラウド』を軸とした様々な連携機能を導入し、成功だったと思っています。何より導入コストを抑えることができました。想定よりかなりリーズナブルな費用でした。今後も社員の働きやすさ・健康にさらに配慮した企業を目指していきたいです」(芳賀氏・夏井氏)

HP https://www.fcs.co.jp/
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様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
「以前と比べて何倍も楽になりました!」と晴れやかな表情でご評価頂いたことが忘れられません。
導入の際は他メーカーと比較し、費用面でのご評価も大きなポイントだったと認識しております。
現在では、費用面のメリットに加えて、『PCAクラウド』の特徴である、他システムとの「連携」メリットをご評価頂いております。
複数システムを連携することで、300人もの多岐にわたる給与計算関連業務を、わずか2calの契約で完結できる点は、「リーズナブル」とご評価いただいた最大のポイントかと思います。
在宅ワークや健康経営など、まさに当社が推し進める「これから」のご利用方法かと思いますので、他のお客様にも是非ご紹介させて頂きたいと思います。
私共も「社員皆様の働きやすさ・健康に貢献できる企業になれるよう」マネージメントサポートカンパニーを目指し精進してまいります。
引き続き『PCAクラウド』をご活用いただき、お仕事に役立てて頂ければと思います。
『PCAクラウド 法定調書』をご利用いただきありがとうございます。
お客様の業務負荷の軽減に貢献でき、大変光栄に思います。
報酬等の支払調書については、『PCAクラウド 法定調書』にて支払データを管理することもできますし、『PCAクラウド 会計』と連携してデータを受け入れることもできますので、さらなる業務効率化にお役立ていただけると幸いです。
引き続きPCA製品および連携製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
『PCAクラウド 給与』『PCAクラウド 人事管理』をご利用いただきありがとうございます。連携機能により業務効率化、ペーパーレス化に貢献でき、非常に嬉しく思います。
『PCAクラウド 人事管理』のRev6.01で社員情報に「健康診断結果」管理項目の追加、管理帳票に「定期健康診断結果」集計処理を追加しました。
社員の健康診断結果を登録していただくことで、所轄の労働基準監督署への提出を義務付けられている「定期健康診断結果報告書」に記載する各種人数などを集計できるようになっています。こちらの機能で社員の健康診断結果のデータ化・報告書作成のお役に立てるかと思いますのでご利用いただけたらと思います。
引き続きPCA製品および連携製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。