導入事例

株式会社ドリームホップ 様

株式会社ドリームホップ 様

『PCAクラウド 商魂』×kintoneで、
効率的かつセキュアな
販売管理体制を構築

企業や官公庁のメンタルヘルス対策を支援している株式会社ドリームホップ。独自のサービス展開が評価され、年々ユーザー数を伸ばすなど、事業は順調に拡大している。その中で課題になっていたのが、売上・請求管理の安全で効率的な運用の確保だった。この課題を解決するために、『PCAクラウド 商魂』とkintoneを連携させ、販売管理の効率化を図った。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • 販売管理においてセキュアな運用体制を実現したい。業務の属人化や担当者変更時のリスクにも備えるため、統制の取れた運用体制を構築する必要があった。
  • 見積と請求が別々のアプリで管理されていたことで、二重入力や転記ミスのリスクが生じていた。見積データをそのまま請求管理に活用できるスムーズな業務フローを実現したかった。
導入の効果
  • 『PCAクラウド 商魂』の多層的な権限設定により、セキュリティと内部統制を強化。細かなアクセス制御が可能となり、担当者変更時もスムーズな引き継ぎができ、属人化リスクが低減された。
  • 『PCAクラウド 商魂』とkintoneの連携で二重入力の課題を解消。API連携プラグインの活用により、見積データを自動で『PCAクラウド 商魂』へ取り込み可能となり、入力作業の手間とエラーが大幅に削減された。

導入システム

  • PCAクラウド 商魂
  • PCAクラウド 会計
  • PCAクラウド 給与
  • PCAクラウド 人事管理
  • kintone(※1)
  • X'sion(※2)

※1:『kintone』は、サイボウズ株式会社の製品です。

※2:『X’sion』は、クロノス株式会社の製品です。

導入企業とプロフィール

株式会社ドリームホップ 様

株式会社ドリームホップ

住所 〒102-0072 東京都千代田区飯田橋1-8-10 クリエイトビル7・8F
設立 2005年(平成17年)6月21日
資本金 1億3150万円
従業員数 20名
業種 人事労務ソリューション
URL https://www.dreamhop.com/
業務内容

メンタルヘルス対策を展開しています。また医療、心理の専門家を有し官公庁、民間企業向けのサービスを展開しています。

ABOUT (私たちについて)
私たちは企業の組織改善を支援している会社です。主にストレスチェックのデータを活用し組織のボトルネックを発見。課題に対して適切な打ち手を打つことで社員の定着化、エンゲージメント向上、採用力の強化につながる支援をしています。
ストレスチェック実施後は1200社を超える官公庁、民間企業と取引をさせていただいており、今後は自社が保有するビッグデータを活用した採用、社員定着、エンゲージメント向上といったアナログで実施していた分野にテクノロジーを導入して効果を上げていく事業を推進していきます。

導入前の運用と課題

サービス成長の裏で見えてきた、見積・請求管理の見直しポイント

人手不足が深刻化する中、企業にとって人材の確保と定着は大きな課題となっている。社員が長く安心して働ける職場を実現するには、社員が抱えるストレスの原因を早期に発見し、適切に対処する必要がある。

株式会社ドリームホップは、まさにこうした課題に応えるべく、ストレスチェックをはじめとする多様なソリューションを開発・提供している企業だ。近年、社会全体で職場のメンタルヘルスに対する関心が高まる中、同社の取り組みに対するニーズは年々大きくなっている。

同社では、以前から業務アプリ構築クラウドサービス「kintone(キントーン)」 を活用し、見積・請求管理や案件管理を行っていた。すでに広く知られているように、kintoneはノーコードで様々な業務アプリケーションを構築・カスタマイズできるツールで、実際に同社は見積・請求アプリを自社内で構築し運用していた。

「当初は、kintoneで十分に対応できていたんです。しかし、おかげさまで当社のソリューションのユーザーが増え、それに伴い、取り扱う情報量も増えたことで、運用を見直す必要が生まれました」(取締役 中村英俊氏)

具体的に見直したかった点は、kintoneの権限管理におけるセキュリティや業務統制の問題だった。もちろんkintoneにも権限管理の機能はあるが、一部に誰でも変更可能な箇所があるなど、要件によっては細かな制御が難しい場合があった。そのため、より一層、安全で確実な運用にしたかったという。

株式会社ドリームホップ
総務部
中村 英俊 氏

選定のポイント

セキュリティと業務効率化を見据えた『PCAクラウド 商魂』の活用。しかし新たな課題も

そこであらたに導入したのが『PCAクラウド 商魂』だった。様々な特長を持つ『PCAクラウド 商魂』だが、売上管理においては、見積、受注、売上、回収管理など、販売管理業務に必要な機能を網羅しており、複雑な取引条件にも対応しやすい特長を持つ。

セキュアな運用という点でも、『PCAクラウド 商魂』は多層的な権限設定が可能で、メニューごとの利用可否や、データ領域ごとのアクセス権限を細かく設定できる。

同社ではすでに『PCAクラウド 会計』や『PCAクラウド 給与』などPCA製品を利用しており、導入のハードルが低かったことも『PCAクラウド 商魂』導入の決め手となった。

セキュリティに配慮した柔軟な権限設定、販売管理における豊富な機能、そしてPCA製品への高い習熟度。このような点から『PCAクラウド 商魂』の導入で、一気に業務負荷を軽減できる体制が整うと期待し導入した。しかし、ここでふたたび、新たな課題が浮かび上がってきた。

導入のメリット

二重入力の課題を解消すべく、『PCAクラウド 商魂』とkintoneを連携

『PCAクラウド 商魂』を導入する前、同社はkintone上に構築した見積アプリと請求書アプリを運用していたが、この見積データを請求書アプリにスムーズに連携できない課題を抱えていた。その後、『PCAクラウド 商魂』を販売管理に加えたことで、見積作成はkintone、売上・請求管理は『PCAクラウド 商魂』、そして案件管理はkintoneというように、複数のツールを使い分ける業務体制となった。

こうした体制の中で、あらためて浮かび上がってきたのが、「kintoneと『PCAクラウド 商魂』の双方に同じ情報を入力する」という二重入力の手間だった。この課題を解決するため、同社は『PCAクラウド』とkintoneの連携を実行した。

同社が利用したAPI連携プラグイン は、両システム間のデータを自動連携できる仕組みを提供するツールで、たとえばkintoneで作成・管理している見積書や受注データを、ボタン操作ひとつで『PCAクラウド 商魂』や『PCAクラウド 会計』へ転送し、売上情報や仕訳データとして自動反映させることが可能になる。

このプラグインの大きな特長は、プログラミングの知識がなくても導入・設定ができる点だ。あらかじめ用意されたインターフェースを使い、kintone側のフィールドとPCA側のデータ項目を対応付けるだけで、スムーズで実用的なシステム連携が実現できる。

見積から請求までをシームレスに。連携による業務フローの最適化

この『PCAクラウド 商魂』とkintoneの連携によって、同社では次のような運用ができている。

まず見積書の作成はこれまで通りkintoneで行い、その後の受注処理や売上計上、請求書の発行といった工程は『PCAクラウド 商魂』で対応。API連携プラグインを活用することで、kintoneに入力された見積データを『PCAクラウド 商魂』に自動で取り込み、そのまま受注・売上・請求へとシームレスにつなげる体制を実現している。

「見積と請求の二重入力がなくなったことで、エラーの確認に費やす時間は減りました。請求書の発行漏れを減らすチェックリストも『PCAクラウド 商魂』で簡単に表示できます。官公庁の案件は依然として指定書式への対応が必要で、それに伴う作業は変わりませんが、それでも全体の業務効率は大きく向上しています」(HRtech事業本部 導入支援グループ 瀬川丈仁氏)

社内風景
株式会社ドリームホップ
HRtech事業本部 導入支援グループ
瀬川 丈仁 氏
構築システム概要

セキュリティと内部統制を担保できる『PCAクラウド 商魂』の柔軟な権限設定

今回の『PCAクラウド 商魂』導入の最大の要因だったセキュリティ強化においても、次のような具体的な効果が生まれている。

kintoneだけで販売管理業務全体を運用していた際には、アプリごとの柔軟な設定はできたものの、「誰がどこまで操作・編集できるのか」を厳密に制御するには限界があり、運用ルールに依存する場面が多かった。特に見積書や請求書といった金額情報のあるデータは、誤って編集・削除されるリスクを伴っていた。

しかし、『PCAクラウド 商魂』を導入したことで、メニュー単位・機能単位での詳細な権限設定が可能になった。たとえば「請求書の作成は管理部門のみ」「売上計上はリーダー以上に限定」など、担当者ごとの役割に応じたアクセス制限を柔軟に設けることができる。結果として、誰が何の作業を行ったかが明確になり、内部統制やセキュリティポリシーの観点でも安心して運用できる体制が整った。

「人事異動や産休などで担当者が変更になった場合でも、システム上で権限を割り当て直すだけで業務を引き継げるのは大きなメリットです。属人化を防ぎ、トラブルのリスクも軽減できます」(中村氏)

働き方を“制限”しない。勤怠管理のクラウド化

同社では、人事・労務管理においてもクラウドサービスを積極的に活用している。具体的には、給与計算は『PCAクラウド 給与』を、勤怠管理にはクラウド型勤怠管理システム「X'sion」を導入している。

コロナ禍が収束し、リモートワークを廃止あるいは減らす企業がある一方で、同社はリモートワークをむしろ増やし、柔軟な働き方の選択肢を整えている。従業員は各自のPCからWeb打刻を行い、打刻データや勤務時間の情報は、X'sion上で集約・管理。これにより、テレワークやフレックスタイム制といった多様な働き方にも柔軟に対応しつつ、労務担当者の業務負担を軽減できている。バックオフィス全体のクラウド化によって、場所にとらわれない効率的な運用体制、そして働き方を実現している。

今後の課題と展望

社会的使命を支える業務基盤へ。さらなる効率化とPCAへの期待

『PCAクラウド 商魂』とkintoneを連携させた販売管理体制は定着しつつある一方で、さらなる業務の効率化や自動化に向けた取り組みも視野に入れている。たとえば、見積書や請求書においては、案件ごとに記載内容や形式が異なることが多く、特に官公庁との取引では提出書類の様式に細かな指定があるケースも少なくない。こうした“個別対応の負荷”を軽減するため、PCA側への要望としては、AIを活用した帳票テンプレートの自動生成や、請求漏れを防ぐアラート機能など、さらなる機能強化を期待したいと同社は語っている。

同社の提供するサービスは、まさに今の時代に求められる“働く人を支えるインフラ”として、社会的な意義を担っている。こうした取り組みを継続・発展させていくためには、社内の業務基盤も効率的で柔軟性のあるものが求められる。その基盤を支えるパートナーとして、PCAにはサービスの質と働きやすさの両立を支援する存在として期待が寄せられている。

株式会社ドリームホップ HP
https://www.dreamhop.com/

ピー・シー・エーからのコメント

  • 営業コメント

    『PCAクラウド』をご利用いただきありがとうございます。
    商魂 基本機能で管理出来ない『見積業務』『案件管理』をノーコード業務アプリ「kintone(キントーン)」+WEB APIプラグイン活用で短期間で実現できた事をとても嬉しく思っております。
    今後も御社の業務DX化で請求書電子配信サービス PCAHub取引明細も活用頂き業務効率化のご支援をさせて頂きます。
    引き続きPCA製品のご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

  • 開発コメント

    『PCAクラウド 商魂』をご利用いただきありがとうございます。 『kintone』とのプラグイン連携で業務効率改善を実現されたことに貢献できたことを大変うれしく思います。 特に、『PCAクラウド 商魂』の柔軟な権限設定を活用いただき、セキュリティと内部統制の強化といった課題を克服されたことは、開発チームとしても喜ばしい成果です。いただいたご要望を大切に、さらなる機能強化やサポートに努めてまいります。 引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。