ロット管理の項目・機能

ロット№

ロットを識別する番号・記号です。

半角4~20桁で使います。桁数は「会社基本情報の登録」で設定します。

英字・数字・カナ・記号が使えます。途中のスペースも使えます。

数字のみでも前にゼロを編集することはしません。また、数字「0」だけの番号は使えません。

ロット№は、1商品内では一意ですが、商品が違えば同じロット№を登録することができます。

ロット有効期限

ロットに「有効期限」を設定すれば、期限が切れたロットの出荷を防ぐことができます。また、「有効期限」を設定しないこともできます。

■ 期限切れロットを出荷できない伝票

○受注伝票

受注日または納期でチェックします。

○売上伝票

売上日でチェックします。「区」が[返品]または[単価訂正]のときはチェックしません。

○完成伝票(資材部)

仕入日(=出荷日)でチェックします。

○仮出荷伝票

「出荷」のときに仮出荷した日付でチェックします。

■ 期限切れロットでも出荷できる伝票

○出荷伝票、振替伝票

廃棄処分などの在庫調整で期限切れロットを扱うことを考慮し、入力を可能としています。

念のために期限が切れていることを知らせる確認メッセージを表示します。

■ 仕入伝票、完成伝票(製品部)について

ロットマスターを自動登録できるため、仕入日より前の有効期限は入力できないようにチェックしています。

ロットマスターに登録済みのロットを入力する場合は仕入日でチェックします。仕入伝票の場合、「区」が[返品]または[単価訂正]のときはチェックしません。

■ 有効期限設定無しの扱い

有効期限を設定しなかった場合、有効期限が“最長”のロットと見なします。

○いつでも出荷対象となります。

○「先入先出」にて出荷対象ロットを判定する際は優先順位が最後となります。

○出力条件での判定では、開始日だけが指定されたときに対象とします。

ロットの先入先出

商品出荷時に「ロット有効期限」の古いものから出荷する機能です。数量入力時に判定し、対象のロット№を入力欄に初期表示します。

以下の伝票入力で使えますが、「会社基本情報の登録」で機能の使用要不要を設定しておく必要があります。

受注伝票入力、売上伝票入力、完成伝票入力(資材の払出)、出荷伝票入力

■ ロットの検索条件

以下の条件に該当するロットを検索し、最も古いロットを適用します。

○有効期限≧伝票日付

○倉庫=伝票明細の倉庫

○ロット使用区分=[許可]

○有効在庫数(現在庫数 - 受注残数)≧伝票明細の数量

 

  • ※ 有効期限が同じ場合はさらに、最終入荷日の古いロット、ロット№の小さいロットを検索していきます。

    ※ 有効期限が無い場合は、有効期限が最大日付であると判断します。

    ※ 受注伝票の場合の伝票日付は、「受注日」と「納期」の大きいほうで判定します。

■ 連動入力

○見積伝票から受注・売上への連動

「先入先出」を行います。

○受注伝票から売上への連動

連動基の伝票にロット№が無いときに「先入先出」を行います。

ロット№があれば、そのロット№を使います(先入先出を行いません)。

■ 売上伝票の自動作成(受注)

受注伝票にロット№が無くても「先入先出」は行いません。ロット№があれば、そのロット№を使います。

■ 制限事項

○古いロットでも、入力した数量よりも在庫が少なければ適用しません。次に古いロットを検索し、在庫数が足りているロットを適用します。

  • ※ 入力した数量を分割して、複数明細を自動作成することはしません。

○以下の場合、「先入先出」を適用しません。

・売上伝票の場合、「区」が[返品][単価訂正]のとき。

・入力した数量がマイナスのとき。

・適用後に、伝票日付・倉庫を変更したとき。

○一度入力した伝票日付、倉庫、数量を変更した場合は「先入先出」の再判定はしません。

○対象の明細と同じ商品・倉庫を持つ新規明細が同一伝票に存在していたとしても、有効在庫数の判定の際にその明細の数量は考慮しません。

ロット別仕入単価の原価への適用

受注伝票・売上伝票の入力時に、ロット仕入伝票の仕入単価を「原価」に代入することができます。

「入力項目の設定」画面で、原価の代入で[仕入単価]を選択し、「ロット別の仕入単価を原価とする」にチェックマークを付けます。

■ 適用方法

数量入力時は、ロットの「先入先出」を行い、ロット№が適用されたときに、そのロット№で仕入伝票を検索します。該当する伝票があれば、その仕入単価を原価に適用します。

ロット№入力時は、入力したロット№で仕入伝票を検索します。該当する伝票があれば、その仕入単価を原価に適用します。

適用した場合、伝票入力画面に“ロット別仕入単価を原価に適用しました。”と表示します。

該当する伝票がなければ、商品マスターの「原価」を適用します。

ロット在庫割れチェック

標準版の『商管』では、「会社基本情報の登録」の設定によっては在庫割れを許容しますが、『ロット管理編』ではロットの在庫割れが発生しないように必ずチェックを行います。

在庫割れチェックは以下の伝票入力で行います。

受注伝票入力、売上伝票入力

仕入伝票入力、完成伝票入力、出荷伝票入力、振替伝票入力、仮出荷伝票入力

 

○伝票入力中のチェック

数量入力時、またはロット№入力時にチェックを行います。

在庫割れが発生したとき、画面上部に“警告!!ロットの在庫数が不足しています。”と表示します。

続行はできますが、伝票登録時に再度チェックされ登録が防止されます。

 

○伝票登録時のチェック

[登録]ボタンがクリックされて、伝票を登録する直前にチェックを行います。

在庫割れが発生したとき以下の警告メッセージを出して登録を防止します。

“登録しようとする伝票に、ロット在庫数が不足している商品が存在します。登録できません。”

[閉じる]ボタンをクリックして入力画面に戻します。

ロット未登録在庫

ロット管理する商品は「ロット別在庫マスター」でロット単位の在庫数を管理します。ロット管理しない商品は「在庫マスター」で商品単位の在庫数を管理します。

通常、ロット管理する商品を入出荷伝票に入力するときはロット№を入力すると思いますが、本『ロット管理編』では未入力も認めています。このときは「在庫マスター」を更新して在庫の管理をします。この、ロット№未入力から発生する在庫情報を「ロット未設定在庫」と呼び、在庫資料では“管理外”として出力しています。

  • ※ 実際にはロット№の有無に関係なく「在庫マスター」を更新していて、“管理外”は以下の計算により求めています。

    <管理外 = 在庫マスター - ロット別在庫マスター合計>

    ※ ロット単位の出力でも[ロット管理しない商品]も出力しています。このときも“管理外”という行で出力しています。

    ※ ロット№を出力条件にしたとき、ロット未設定の扱いは以下のようになります。

    ○伝票検索でのロット№範囲指定

    終了側だけにロット№を指定したときに、ロット未設定の明細が出力対象となります。

    ○在庫資料の出力条件

    開始側・終了側のどちらかにロット№が指定されたら“管理外”は出力されなくなります。

 

前述の「ロット在庫割れチェック」は、ロット№が入力された際に、そのロットの在庫数をチェックしています。ロット№が未入力の場合はロット未設定在庫数のチェックは行いません。

そのため、ロット未設定在庫は在庫割れが許容されます。これを許容したくない場合は、「会社基本情報の登録」-「在庫割れチェック」にて設定します。

 

  • ※ 「一括発注伝票入力」において在庫引当を行う際は、全体の在庫から引き当てられます。

    この引当分は有効在庫数に含まれませんが、ロット単位での在庫引当を行っていないため、ロット別の有効在庫数では考慮されません。

    そのため、在庫引当を行っているにも関わらずロット単位での出荷を行うことができ、結果として全体の在庫が割れてしまうことが有り得ます。

    そのため、『ロット管理編』の場合は「会社基本情報の登録」-「在庫割れチェック」によって全体の在庫割れを許容しないように設定することをお勧めします。