完成伝票入力
「部品展開マスター」に登録した製品、半製品、仕掛品などの完成(入庫)と同時に、消費した資材を在庫から自動払出します。
つまり、製品などの入庫(仕入)伝票入力と同時に、消費した資材の出荷伝票が自動で作成できます。
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※ 「仕入伝票入力」と違って、科目の「仕入以外」は入力できません。すべて「仕入」となります。
また、伝区の「カード」も入力できません。
入庫(仕入)伝票の作成方法
作成方法 |
操作方法 |
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(1)手入力 |
製品、完成数量などを手入力します。 (「注文№」、「手配№」は指示しません。)
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(2)「個別発注伝票」から作成 |
「注文№」を指示して当該発注伝票を基に作成します。 (「手配№」の指示は任意です) |
(3)「一括発注伝票」から作成 |
「手配№」を指示して当該製品伝票を基に作成します。 (「注文№」は指示不要) |
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※ 「注文№」:発注伝票固有の№です。
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※ 「手配№」:「一括発注」にて手配(在庫引当/発注)した構成資材に付く№です。
出荷伝票の作成方法
作成方法 |
操作方法 |
---|---|
(1)「一括発注伝票」から作成 |
「手配№」を指示して当該発注伝票を基に作成します。 【資材を「一括発注」した場合】 |
(2)部品展開マスターから作成 |
「手配№」を指示しない場合は、「部品展開マスター」を基に作成します。 【資材を「一括発注」していない場合】 |
作成方法の組み合わせ
作成方法の組み合わせ |
操作方法 |
発注状況 |
|||
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入庫(仕入)伝票 |
出荷伝票 |
注文№ |
手配№ |
製品 |
資材 |
(1)手入力 |
(2)部品展開マスター |
× |
× |
発注しない |
発注しない |
(2)個別発注伝票 |
(1)一括発注伝票 |
○ |
○ |
個別発注 |
一括発注 |
(2)部品展開マスター |
○ |
× |
個別発注 |
発注しない |
|
(3)一括発注伝票 |
(1)一括発注伝票 |
× |
○ |
発注しない |
一括発注 |
○:入力、×:入力しない
概要図
仕入伝票(製品)と出荷伝票(資材)の作成の仕組みを図にすると次のようになります。仕入伝票は2通り、出荷伝票は2通りの作成方法があります。

*1:「一括発注」にて指定した製品を「個別発注」すれば、発注残管理が行えます。
*2:発注残管理が必要なければ、「個別発注」は行いません。
ヒントと注意事項
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不合格品の赤伝
合格品、不合格品に関係なく、完成した全数を完成伝票として入力します。
これは、消費した資材を払い出すためです。
その後、不合格品については、「仕入伝票入力」にて赤伝(数量をマイナス符号(-)付き入力)を入力します。
【注意】
当処理で赤伝を入力しますと、払い出した資材が在庫に戻ってしまいます。
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完成品の間違い
製品を間違えて入力したときは、その製品を赤伝で入力し、正しい製品を新たに入力します。
登録した完成伝票の製品や数量は変更できません。
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資材の変更・削除
資材を削除することはできません。その代わり払出不要の資材は「払出数量」を0にしてください。
資材の追加はできません。
画面

画面上部(伝区~備考)で、完成した製品の入荷伝票を入力します。
明細欄(伝票№~単位)で払出資材(出荷伝票)を入力します。