伝票の複写入力

登録済みの伝票から新規伝票を作成する方法です。

部分的な修正をするだけで新規伝票を登録できますので、入力の手間が省けます。

スポット取引先(得意先、直送先、仕入先)の情報は複写しません。複写後に“スポットxxxを登録しますか?”と表示し、新しいスポット取引先の登録を促します。

  • この機能は以下の伝票入力処理で使うことができます。

    見積、受注、売上、個別発注、仕入、出荷、振替

確認画面の表示設定

意図しない複写入力を防ぐために、複写操作前に確認画面を表示することができます。

※この設定は、「伝票の複写入力」と、次章の「赤伝複写入力」の確認画面表示を制御します。

 

メニューバーの「設定」-「複写確認」をクリックします。

機能名称の左にチェックマークが付いていれば機能が有効になっています。付いていなければ無効になっています。

確認機能が有効になっていますと、[複写]ボタンをクリックした後に以下のメッセージが表示されます。

[はい]をクリックすれば複写操作が始まります。[いいえ]をクリックすると複写操作を中止します。

「以降、このメッセージを表示しない」にチェックマークを付けると、次回の複写操作からこの確認画面を表示しなくなります(複写確認機能が無効になります)。

再度、複写確認機能を有効にしたければ「設定」メニューで操作します。

複写操作手順

(1)  複写元となる伝票を入力画面に呼び出します。

[検索]ボタンをクリックし条件を指示して呼び出します。

直前に登録した伝票なら[前伝票]ボタンをクリックすることで呼び出せます。

 

(2)  メニューバーの「編集」-「伝票複写」をクリックします。

※[複写]ボタンのクリックでも動作します。

※複写確認をする設定になっていますと、確認メッセージが表示されます。

(3)  伝票内容が複写され、新規登録状態になります。

訂正する項目だけを入力し直して登録してください。

※複写直後のフォーカス位置は「伝票日付」です。

「入力項目の設定」で伝票日付を入力不要に設定していても関係ありません。

※明細欄の右上に複写元伝票の伝票日付と伝票№を表示します。

表示形式)複写元伝票 売上日:99/99/99 伝票No:999999

【操作上の留意点】

修正モードからでも複写機能を使えますが、伝票内容を変更した後に複写を実行すると、修正中の伝票の登録確認メッセージが表示されます。

“編集中の内容は未登録です。登録してもよろしいですか?”

[はい]を選択すると伝票が更新され、更新後の内容が複写されます。[いいえ]を選択すると更新前の内容で複写されます。

複写項目の留意点

消費税の再計算(見積、受注、売上、個別発注、仕入)

「会社基本情報の登録」の「端数調整を外税額と内税額で別々に計算」を[しない]と設定したときは、伝票消費税を再計算します。

※「適格請求書」の要件を満たすための動作となります。設定が[しない]時に入力した伝票を複写した場合、再計算しても計算結果は同じになります。

※個別発注伝票入力と仕入伝票入力の例外

仕入先の「消費税計算」が[免税]または[手入力]のときは再計算をしません。

複写しない項目

ほとんどの項目は複写されますが、下表に上げた項目は複写しないで初期状態か仕様に沿った値を入れています。

伝票

項目

処理内容

伝票共通

伝票日付

処理起動後、初めての伝票なら本日日付が入ります。2枚目以降は直前に登録した伝票と同じ日付になります。

  • 複写機能に関係なく、新規登録と同じ仕様です。

伝票№

伝票№の自動付番設定内容によって動作が異なります。

  • 付番時期が[伝票№入力時]の場合

    スタンドアロン版の場合:

    自動付番した番号をセットします。

    ネットワーク版の場合:

    自動付番した番号をセットします。この時点で最終番号が更新されますので、複写した伝票をキャンセルすると欠番が発生します。ご注意ください。

  • 付番時期が[伝票登録時」の場合

    “自動”と表示します。登録時に自動付番されます。

フセン情報

「フセンなし」の状態になります。

承認情報

「未承認」の状態になります。

見積伝票

成約

「未成約」の状態になります。

コメント

「コメントなし」の状態になります。

受注伝票

納期

「納期なし」の状態になります。

見積№

なし。登録した伝票は見積から作成したことにはなりません。

発注済情報

なし。発注伝票を作成済みの伝票から複写しても、発注伝票未作成の受注伝票となります。

出荷済情報

なし。出荷済みの伝票から複写しても未出荷の受注伝票となります。

売上伝票

見積№

受注№

なし。登録した伝票は見積または受注から作成したことにはなりません。

入荷済情報

なし。仕入伝票を作成済みの伝票から複写しても、仕入伝票未作成の売上伝票となります。

入金済情報

「未入金」の状態になります。

個別発注

納期

「納期なし」の状態になります。

発注方法

「個別発注」。他の発注方法の伝票から複写しても「個別発注」で作成した伝票となります。

入荷済情報

なし。入荷済みの伝票から複写しても未入荷の発注伝票となります。

仕入伝票

注文№

なし。登録した伝票は発注から作成したことにはなりません。

入荷方法

「仕入」。完成仕入伝票から複写しても通常の仕入伝票となります。

支払済情報

「未払」の状態になります。

出荷伝票

出荷方法

「出荷」。払出伝票から複写しても「通常出荷」の伝票となります。

振替伝票

留意点はありません。