伝票の保護と入力制限
3. 在庫締切済み伝票の保護
『商管』を使用している場合、「在庫締切日」より前の日付を持つ伝票を保護します。「在庫締切日」より前の伝票を更新すると、確定した「繰越在庫数」「評価単価」に影響が出るためです。
「会社基本情報の登録」で「在庫締切が済んだ伝票は登録・更新できない」にチェックマークを付けると登録・更新を防ぐことができます。
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※ 「在庫締切日」は、導入時に「会社基本情報の登録」で登録します。
「在庫管理」の「在庫の締切」処理を実行すると、指定した日付で「在庫締切日」は書き換わります。
※ 「在庫締切日」より前の伝票を更新した場合、「在庫マスター」の「繰越在庫数」は伝票登録時に更新しますが、評価単価(在庫単価)は再計算しませんのでご注意ください。
○『商魂』:売上伝票入力
○『商管』:仕入伝票入力、完成伝票入力、出荷伝票入力、振替伝票入力、仮出荷伝票入力
入力画面でのメッセージ
伝票を更新・削除しようとして検索機能で画面に呼び出したとき、在庫締切済みの伝票なら入力画面上に“警告!!<在庫締切済>です。”とメッセージを表示します。
(仕入伝票の画面例)

新規に登録する伝票でも、在庫締切日より前の日付を入力した際に“この伝票は<在庫締切済>になります。日付を確認。”とメッセージを表示します。
登録時のメッセージ
[登録]ボタンがクリックされて、伝票を登録する直前にもチェックを行います。
「会社基本情報の登録」で“更新できる”と設定されているときは、“登録しようとする伝票は、<在庫締切済>となります。登録してもよろしいですか?”とメッセージを表示し続行の判断を促します。[はい]を選択すれば伝票を登録することができます。
“更新できない”と設定されているときは、“この伝票は<在庫締切済>です。基本情報の設定で制限されていて登録および更新はできません。”とメッセージが表示され登録できません。
[OK]をクリックすると入力画面に戻ります。[入力前]ボタンをクリックして入力をキャンセルするしかありません。
伝票一括作成処理での保護
以下の処理での「在庫締切済み」チェック方法を説明します。
売上伝票の自動作成(受注)、売上伝票の自動作成(契約)
仕入伝票の自動作成、同時入荷伝票の作成、同時完成伝票の作成、予約確認と本伝票作成
実行時、指定した「売上伝票に登録する売上日」を見てチェックします。「会社基本情報の登録」で“更新できる”と設定されているときは、“登録される伝票は<在庫締切済>となります。処理を続行しますか?”とメッセージを表示し続行の判断を促します。
“更新できない”と設定されているときは、“登録される伝票は<在庫締切済>となります。基本情報の設定で制限されていて登録できません。処理を中止します。”とメッセージが表示され続行できません。
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※ 「予約確認と本伝票作成」では「次回登録予定日」または「指定日」でチェックします。
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※ 「汎用データの受入」処理はチェックを行っていません。運用面で考慮してください。