完成振替入力

工事が完成した際の振替仕訳を作成します。

未成勘定科目から完成勘定科目への振替金額を自動集計し、仕訳を作成します。

未成工事支出金係る仕入税額を、工事の完成時に一括して控除するための税区分(「完成時に[仕入10%]に振替」などの税区分)を使用している場合には、同税区分の金額を、当期の仕入税額控除とする税区分に振り替えます。

完成時に一括して課税売上を計上するための税区分(「完成時に[売上10%]に振替」などの税区分)を使用している場合には、同税区分の金額を、当期の課税売上高とする税区分に振り替えます。

ヒントと注意事項

  1. 以下のいずれかの条件に該当する場合、処理を起動することはできません。

    • 処理をするユーザーに対して、科目属性「工事売上高(完成工事値引高)」について入力ロックが設定されている場合

    • 「共通原価」以外の工事が存在しない場合

  2. 完成工事高は、「共通工種」の場合のみ、「工事マスターの登録」で登録した請負金額を元に集計します。「共通工種」以外の工種で「完成工事高」「未成工事受入金」「未成工事支出金」を計上する場合は、請負金額を元にした集計はできませんのでご注意ください。

  3. 工事原価の税区分や振替金額について】

    前期からの継続工事の場合、支出が発生した会計期間で税額控除するため、当期発生分以外の仕訳については、税区分「消費税に関係ない科目」を設定して振り替えます。税抜金額で振り替えるか税込金額で振り替えるかを設定できますので、経理方法に応じて集計方法を設定してください。ただし、未成工事支出金の税額控除を工事の完成・引渡の期に行うため、税区分「完成時に[仕入10%]に振替」などで計上している場合には、完成振替を行った会計期間で控除されるように税込金額で集計します。

  4. 振替仕訳入力後、振替日以前の仕訳が修正されたり、完成日、請負金額が変更されたりしても、すでに登録されている完成工事振替仕訳には反映されませんので、改めて完成振替を実行してください。

  5. 「完成振替入力」で入力された振替仕訳は、「工事原価台帳」には集計されません。

  6. 振替科目や集計方法については、「予備知識」-集計についてを参照してください。

画面

メニューの「工事データ入力」-「完成振替入力」を選択すると、以下のような画面が表示されます。