データ領域のリカバリ

データ領域のバックアップ」で作成した予備のデータをハードディスクに戻し、データ領域を復旧(リカバリ)させます。

複数のデータ領域のバックアップデータを一度にリカバリしたい場合は、「データ領域の一括リカバリ」を実行してください。

ヒントと注意事項

  1. コンピュータの故障、データの入力し直し、『PCA 建設業会計シリーズ』を使用するコンピュータの変更以外の場合は、実行しないでください。

  2. バックアップデータには、バックアップ時点でのデータバージョンが保存されます。バックアップデータをリカバリする際には、現在のプログラムが対象としているデータバージョンと一致するかチェックを行い、一致しない場合は以下のように処理を行います。

    バックアップのデータバージョンが古い場合

    • リカバリ対象のデータ領域と同じ会社を構成するデータの領域のいずれかが、現在のプログラムが対象としている最新のデータバージョンに更新されていれば、リカバリを実行することができます。

      リカバリされたデータ領域は、自動的に最新バージョンのデータに変換されます。

    • リカバリ対象のデータ領域と同じ会社を構成するデータ領域のすべてが、古いデータバージョンの場合、リカバリできません。リカバリをするには、事前にシステム管理者がデータ領域を最新のデータバージョンに更新する必要があります。

    • データ領域を最新のデータバージョンに更新するには、システム管理者がそのデータ領域と同じ会社を構成するいずれかのデータ領域にログオンする必要があります。データ領域に対するバージョンは、「データ領域の選択」画面などで確認することができます。

    バックアップのデータバージョンが新しい場合(古いプログラムを使用して、新しいバックアップデータをリカバリしようとした場合など)

    リカバリすることはできません。

  3. ≪データベースの照合順序について≫

    データベースの照合順序によって、英字の大文字と小文字の取扱が異なります。

    『ネットワーク版(オンプレミス版・PCAサブスク)』に同梱している「SQL Server」をそのままセットアップした場合などは、照合順序は、「辞書順」となります。

    『PCAクラウド』(緊急時用プログラムを含む)のデータベース照合順序は「バイナリ順」で英字の大文字と小文字は区別されます。

    「バイナリ順」で英字の大文字小文字のみが異なるマスターが存在するバックアップデータは、「辞書順」のデータ領域でリカバリすることはできません。

    データベースの照合順序については、「前準備」-「前準備処理の概要」の「データベースの照合順序について(コードの大文字小文字の取扱)」も併せてご覧ください。

  4. ≪領域ユーザーについて≫

    領域ユーザーの情報は基本的にはバックアップデータの内容で上書きされますが、以下の点にご注意ください。

    バックアップデータに存在しない領域ユーザーについて

    • リカバリを実行したユーザーは、領域ユーザーとして登録されます。「処理レベル」は「領域責任者」に設定されます。

    • 「ユーザーレベル」が「システム管理者」に設定されているシステムユーザーは、リカバリ先の領域ユーザーとして登録されます。「処理レベル」は「領域責任者」に設定されます。

    • リカバリ先で領域ユーザーとして登録されていたユーザーは、領域ユーザーから解除されます。

    バックアップデータに存在する領域ユーザーについて

    • システムユーザーとして登録されていないユーザーは、無効なユーザーの状態になります(領域ユーザーの一覧には表示されませんが、後からシステムユーザーとして復活可能な状態です)。

    • 「処理レベル」が「領域責任者」以外に設定されている領域ユーザーが、「ユーザーレベル」が「システム管理者」のシステムユーザーとして登録されている場合、「処理レベル」が「領域責任者」の領域ユーザーとして設定されます。

  5. 複数企業の管理をしている際に、バックアップに含まれるユーザーID情報とリカバリ先に存在するユーザーID情報が一致した場合に、意図せず別企業の領域が参照できるようになってしまう可能性があります。この恐れがある場合には、リカバリ時にメッセージを表示して、重複ユーザーを「無効」としてリカバリすることができます。メッセージの表示の有無は、「システムツール」-「リカバリ時の表示メッセージの管理」で設定可能です。

画面

メニューの「ファイル」-「データ領域のリカバリ」を選択すると、以下のような画面が表示されま す。