データ領域のリカバリ
「データ領域のバックアップ」で作成した予備のデータをハードディスクに戻し、データ領域を復旧(リカバリ)させます。
複数のデータ領域のバックアップデータを一度にリカバリしたい場合は、「データ領域の一括リカバリ」を実行してください。
ヒントと注意事項
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コンピュータの故障、データの入力し直し、『PCA hyper 会計シリーズ』を使用するコンピュータの変更以外の場合は、実行しないでください。
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バックアップデータには、バックアップ時点でのデータバージョンが保存されます。バックアップデータをリカバリする際には、現在のプログラムが対象としているデータバージョンと一致するかチェックを行い、一致しない場合は以下のように処理を行います。
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◇ バックアップのデータバージョンが古い場合
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リカバリ対象のデータ領域と同じ会社を構成するデータの領域のいずれかが、現在のプログラムが対象としている最新のデータバージョンに更新されていれば、リカバリを実行することができます。
リカバリされたデータ領域は、自動的に最新バージョンのデータに変換されます。
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リカバリ対象のデータ領域と同じ会社を構成するデータ領域のすべてが、古いデータバージョンの場合、リカバリできません。リカバリをするには、事前にシステム管理者がデータ領域を最新のデータバージョンに更新する必要があります。
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※ データ領域を最新のデータバージョンに更新するには、システム管理者がそのデータ領域と同じ会社を構成するいずれかのデータ領域にログオンする必要があります。データ領域に対するバージョンは、「データ領域の選択」画面などで確認することができます。
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◇ バックアップのデータバージョンが新しい場合(古いプログラムを使用して、新しいバックアップデータをリカバリしようとした場合など)
リカバリすることはできません。
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≪データベースの照合順序について≫
データベースの照合順序によって、英字の大文字と小文字の取扱が異なります。
『PCA hyperシリーズ SQL版』に同梱している「SQL Server」をそのままセットアップした場合などは、照合順序は、「辞書順」となります。
『PCAクラウド 会計 hyper』(緊急時用プログラムを含む)のデータベース照合順序は「バイナリ順」で英字の大文字と小文字は区別されます。
「バイナリ順」で英字の大文字小文字のみが異なるマスターが存在するバックアップデータは、「辞書順」のデータ領域でリカバリすることはできません。
データベースの照合順序については、「前準備」-「前準備処理の概要」の「≪データベースの照合順序について(コードの大文字小文字の取扱)≫ 」も併せてご覧ください。
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≪領域ユーザーについて≫
領域ユーザーの情報は基本的にはバックアップデータの内容で上書きされますが、以下の点にご注意ください。
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◇ バックアップデータに存在しない領域ユーザーについて
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リカバリを実行したユーザーは、領域ユーザーとして登録されます。「処理レベル」は「領域責任者」に設定されます。
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「ユーザーレベル」が「システム管理者」に設定されているシステムユーザーは、リカバリ先の領域ユーザーとして登録されます。「処理レベル」は「領域責任者」に設定されます。
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リカバリ先で領域ユーザーとして登録されていたユーザーは、領域ユーザーから解除されます。
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◇ バックアップデータに存在する領域ユーザーについて
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システムユーザーとして登録されていないユーザーは、無効なユーザーの状態になります(領域ユーザーの一覧には表示されませんが、後からシステムユーザーとして復活可能な状態です)。
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「処理レベル」が「領域責任者」以外に設定されている領域ユーザーが、「ユーザーレベル」が「システム管理者」のシステムユーザーとして登録されている場合、「処理レベル」が「領域責任者」の領域ユーザーとして設定されます。
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≪グループ企業管理について≫
バックアップのデータ領域が企業グループに属している場合は、以下の条件のすべてに該当する場合のみ、企業グループに属します。
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既存の領域にリカバリ
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上書きされる既存の領域が企業グループに属している
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バックアップのデータ領域の企業グループ識別IDが、上書きされる既存の領域の企業グループIDと同じ
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バックアップの領域が親会社の場合、所属させる企業グループの親会社と同じ会社構成
ひとつでも条件に当てはまらない場合は、どの企業グループにも属さない会社としてリカバリします。
グループ企業管理の情報をクリアした場合は、企業グループ構成情報のキャッシュをクリアします。
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画面
メニューの「ファイル」-「データ領域のリカバリ」を選択すると、以下のような画面が表示されます。
