導入事例

鳥巧商事株式会社様

鳥巧商事株式会社様

いち早くクラウドの価値を認識。業務の大幅な効率化と安心できるシステム環境を実現

昭和41年の設立以来、高品質の食肉の加工販売を行っている鳥巧商事株式会社。安全で確かな技術力によって、低脂肪かつ上質なブロイラーを供給しており、大手総合スーパーのPB商品なども手掛けている。広島県三原市の本社以外に福岡・広島市内・岡山にも営業所を構えており、それらを繋ぐのが『PCAクラウド』だ。いち早くクラウドを導入した同社のシステム環境・IT環境からは、クラウドのメリットがじつにわかりやすく伝わってくる。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • 3県にまたがる営業所の会計業務にかかる時間と無駄を減らしたい。
  • 正確な業績、売上を月単位で確認したい。
  • サーバーを2つ持たなくても、安心してデータを守れる環境が欲しい。
導入の効果
  • 会計事務所による合算処理を行わなくても各営業所の数字が簡単にわかる。
  • 会計処理、給与計算に要する時間を大幅に短縮。
  • クラウドで確認できることでミスを防ぎ、公平性・透明性も得られる。
  • クラウドならではの安心できるセキュリティによって親会社からのチェックも不要に。

導入システム

  • PCA会計9V.2R7 for SaaS (3CAL)
  • PCA給与9V.2R7 for SaaS (3CAL)
  • PCA減価償却V.3

導入企業とプロフィール

本社入口表札

鳥巧商事株式会社

従業員数139名
事業内容鶏肉及び畜産の加工販売、飼料の販売(月産処理羽数 本社工場約220,000羽)
所在地

本社/本社工場 広島県三原市新倉2丁目16番1号

福岡営業所 福岡県鞍手町3063番地

広島営業所 広島県広島市佐伯区石内上1丁目10番1号

岡山営業所 岡山県岡山市山田1001-3

設立年月日1966年5月(昭和41年)
企業説明

【ご挨拶】

私どもは昭和41年創業以来、ブロイラー一筋に品質向上と製品開発に努力してまいりました。おかげさまで山陽地区を中心に北九州地区、四国地区シェアにおさめ、年々着実な成長を遂げております。これも皆様方のご愛顧の賜と深く感謝しております。

昨今、消費者ニーズはグルメ、個食、簡便、外食等多様化するとともに、健康への配慮は増々強くなり又、安全性も重視されるものと思われます。私どもは低脂肪、高蛋白質のブロイラ-の安定供給を通して食生活をより豊かに、また健康に結びついたものにするために一層の努力を積み重ねる所存でございます。何卒皆様方のご支援とご愛顧をお願い申し上げます。

導入前の運用と課題

3県に点在する営業所。会計処理の時間が問題に

鳥巧商事は広島県三原市の本社工場以外に、広島市内・福岡・岡山に3つの営業所を持つ。『PCAクラウド』導入前は、これらの各営業所に他社の会計ソフトが導入されており、会計事務所が合算処理していた。そのため財務諸表の作成も遅く、月次収支の報告にも時間がかかり、改善が急がれていた。そこで前任の代表取締役社長が選んだのが『PCAクラウド』だった。

「以前使用していた他社の会計ソフトは使い勝手が悪く、何よりもデータを集めるのにすごく時間がかかりました。そこで前社長の判断で、会計のみならず給与も含めソフトの切り替えを検討しました。じつは前社長は大手電算機メーカーに長年勤めておられた方で、ITやシステム、そして多くの会計ソフトなどにも非常に明るい方でした。その前社長が取引先の会社からPCAを紹介されたのが直接のきっかけです」(代表取締役社長 大川氏)

鳥巧商事株式会社 代表取締役社長 大川 劉太郎 氏
鳥巧商事株式会社
代表取締役社長
大川 劉太郎 氏

導入後の効果

業務時間を大きく削減

平成20年から『PCAクラウド』を導入。会計処理の時間短縮は、目に見える形で現れている。

「クラウド導入前に比べ残業時間はほとんどなくなりました。数字の分析が速くなったのは大きなメリットですね。以前は月次を締めるのが月末で、本来ならば10日までに数字を出すのが目標でしたが、結局15日前後でした。しかし導入後はスムーズに月次処理が行えるようになり、以前なら親会社への報告も1年分まとめて行っていたのが現在は毎月出来ています。」(経理室長 田畑氏)

スピード以外に安心感というメリットも実感している。

「数字をみんなで共有できるので安心です。弊社は3台まで『PCAクラウド』に同時接続できるのですが、会計事務所にも同時に確認してもらえるよう設定しています。間違いがあればすぐに気付けるので、その点でも時間の無駄をなくすことができます。経理は閉鎖的なイメージを持たれやすい部署です。しかし関係者が数字を共有することで、明るくなるというか公平性を理解していただけるのは、とてもいいことではないでしょうか。私は特にデモンストレーションを受けることはなく、前社長が全てのお膳立てをしてくださったのですが、入力もしやすいですし非常にわかりやすいですね」(田畑氏)

経理だけでなく給与計算でもスピード化・効率化は確実に進んでいる。

「以前は給与計算のためのデータは各部署からCDに入った状態で総務部まで届き、それを開いて処理をしていました。しかし今はクラウドに接続しダウンロードするだけで処理できます。年末調整は毎年苦労していました。弊社には約140名の従業員がおり、打ち込みだけで相当な時間をとっていましたが、クラウドを導入したことでかなりスピードアップしています」(執行役員 総務室長 森田氏)

鳥巧商事株式会社 執行役員 総務室長 森田 義満 氏
鳥巧商事株式会社
執行役員 総務室長
森田 義満 氏
鳥巧商事株式会社 経理室長 田畑 初枝 氏
鳥巧商事株式会社
経理室長
田畑 初枝 氏

今後の課題と展望

Xシリーズで“待つ時間”は改善

クラウド導入によって業務時間の短縮に成功した鳥巧商事だが、回線の問題がまだ解決できていない。

「当社のエリアは3年先まで光回線が使用できないということで、現在はADSLを使っていますが、やはり光に比べると処理時間がかかるといえますね。また以前はローカルで処理をしていたので、作業中に待つ時間はほとんどありませんでした。しかしクラウドの場合は回線の問題もあり、どうしても処理を待つ時間が発生します。ただしその点は当初からある程度織り込み済みでしたし、『Xシリーズ』にバージョンアップすることで、ある程度改善できるという話を聞いたので、対応して様子を見ようと思います。給与計算を行う立場としては、できればタイムカードと連動したシステムができるとありがたいですね。手計算するしかないのが現状ですから」(総務課長 西村氏)

「現在は経理、給与計算でクラウドを利用していますが、今後は販売管理面でも業務改善を図るため、『PCA商魂・商管』の導入も検討中です」(森田氏)

いち早くクラウドの良さを認識

鳥巧商事がクラウドサービスを導入したのは約3年前。検討は4年前から始め、クラウドの内容の把握に1年間の時間をかけ導入した。まさにPCAがクラウドサービスの提供を始めた時期と重なる。同社がいち早くクラウドの導入を決めた背景には前社長と現社長の業務改善への真剣な取り組みがある。

「もともと弊社は業績を数字で把握するのが難しい会社で、細かな事業計画を立てることも難しかったです。はやく何とかしなければ、はやく業務改善しなければという焦りは、都度感じていました。しかしクラウドを導入し、今までなら会計事務所で1年間分をまとめた決算処理を出してもらっていたのが、今ではすぐに確認できます。前社長が1年、そして私が引き継いで2年。丸3年かけて、従業員にもクラウドへの理解が深まりました」(大川氏)

クラウド導入の理由には、親会社からサーバーを2つ持つように要望されたという事情もあったそうだ。しかし、それ以前に「従来のシステムのままでは駄目だ」と気付いた前社長の先見の明があったからこそ、クラウド導入に成功したのだと大川現社長は語る。

3県にまたがる各営業所を繋ぎ、時間短縮・業務の効率化の成功という目的がしっかり達成された事例といえるだろう。

鳥巧商事株式会社 総務課長 西村 弘 氏
鳥巧商事株式会社
総務課長
西村 弘 氏

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