導入事例

帯広ガス株式会社 様

帯広ガス株式会社 様

様々な雇用形態で働く社員の給与計算をミスなく効率化し、年末調整業務の時間は半減。『PCA給与DXクラウド』によって今後も便利なシステムを導入しやすい環境に。

北海道帯広市で大切なライフラインを支えている帯広ガス株式会社。同社では従業員が様々な雇用形態で仕事をしており、複雑な給与計算を任せられるシステムを探していた。そこで選ばれたのが『PCA給与DXクラウド』だ。年末調整における業務は大きく効率化でき、『PCAクラウド』ならではの安心感も加わったと評価する。『PCA給与DXクラウド』を“欠かせない相棒”と語る同社にその導入メリットを伺った。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • 多種多様な雇用形態で働く社員が多く、その給与計算をミスなく効率的に行いたい。
  • 負荷の大きい年末調整業務を限られた人員で正確に行いたい。
  • 『PCA人事管理DXクラウド』との連携など、将来にわたっても便利なシステムを導入しやすい環境にしたい。
導入の効果
  • 『PCA給与DXクラウド』によって複雑な雇用形態に対応し、給与計算はほぼ自動化。
  • 『PCA給与DXクラウド』の年末調整機能は入力も非常に簡単。計算もほぼ自動化で、作業時間を半減。
  • 『PCA給与DXクラウド』『PCA人事管理DXクラウド』の導入によってAPI連携などが利用できる環境に。労務管理システムや勤怠管理システムとの連携など今後のシステムへの拡張性を高められた。

導入システム

  • PCAクラウド プリペイドプラン (Type6 3CAL)
    • PCA給与 クラウド
    • PCA人事管理 クラウド

導入企業とプロフィール

帯広ガス株式会社

帯広ガス株式会社

資本金1億4800万円従業員数68名
業務内容1.ガス事業 2.ガス機器の販売 3.石油製品の販売 4.その他関連事業
所在地〒080-0019 北海道帯広市西9条南8丁目5番地
設立年月日1957年(昭和32年)2月7日
URLhttp://www.obigas.co.jp/
 天然ガスは安心・安全・クリーンなガス
天然ガスは、燃焼する際に発生する二酸化炭素の排出量が少ないという特徴があります。また、窒素酸化物の排出も少なく、硫黄酸化物は全く排出しないクリーンで環境にやさしいエネルギーです。一酸化炭素(CO)も含んでおりませんので、中毒事故の心配もありません。家庭用では省エネセントラルシステムのエコジョーズ、業務用でも高効率のボイラーやGHP(ガス・ヒートポンプ・エアコン)等の導入が進んできています。天然ガスの可能性は、ますます広がっています。

導入前の運用と課題

雇用形態の種類が多く、複雑になりがちなガス供給会社の給与計算

昭和32年の設立以来、北海道帯広市と周辺エリアにおけるガス供給や石油製品販売など市民生活を支え続けている帯広ガス株式会社。顧客数は3万件以上にのぼり、平成25年にはLNGプラントの操業を開始するなど、帯広地域になくてはならないインフラ企業として信頼されている。
同社では以前、他メーカーのシステムを使って給与計算処理を行っていたが、そのシステムに柔軟性がなかったため苦労していたと振り返る。

「当社はガス会社のため料金計算を行うシステムを導入しており、そのシステムの延長部分というか一部分を使って従業員の給与計算にも応用させていました。しかしもともと給与ソフトとして作られたものではなかったので、法改正などはこちら側が気にかけてその都度変更を行わなければならず注意が必要でした」(総務部 総務課 課長 広瀬正志氏)

「特に当社の場合は雇用形態の種類が多く計算も複雑です。パート従業員の時間給計算をする場合も、以前は正社員の給与に合わせた計算しかできず、結局自分で計算し、出てきた数字もあらためて再確認するため、給与計算だけで数日の時間が必要でした。また健康保険料の数字もこちら側でその都度入力確認する必要があり、入力や操作に関して、もっと融通が利く給与計算の方法がないのだろうかと思っていました」(総務部 総務課 瀬戸優理佳氏)

帯広ガス株式会社総務部 総務課 課長広瀬 正志 氏
帯広ガス株式会社
総務部 総務課 課長
広瀬 正志 氏
帯広ガス株式会社総務部 総務課瀬戸 優理佳 氏
帯広ガス株式会社
総務部 総務課
瀬戸 優理佳 氏

選定のポイント

給与計算はパッケージソフトの方がシンプルで確実

同社では次のような条件で新しい給与計算システムを検討することにした。まずは①パートタイム、業務委託、正社員など多様な雇用形態に対応できること。②入力の無駄をなるべく省きミスがない給与計算ができること。③健康保険料率などの様々な改定に対応しやすいこと。
このような条件で給与システムを見直し始めた頃、グループ会社が給与をパッケージソフトで処理していることを知った。

「そのグループ会社が使っていたパッケージソフトをちょっと見させてもらいました。するとシンプルでわかりやすく、これならミスを防ぎやすいと考えました。販売管理の場合はそれぞれの業界や企業によって必要な機能などに違いがあるかもしれませんが、給与についてはおそらく業界を問わず基本的な処理の仕方は似ているはず。それならば自前のシステムにこだわることなくパッケージソフトで対応しようと考え、2017年10月に『PCA給与クラウド』を導入しました」(広瀬氏)

ブラックアウト後も問題なく運用。『PCAクラウド』導入による安心感

数ある給与ソフトの中でも『PCA給与クラウド』は社内間で最新のデータを共有しやすく、保険料率の改定など必要情報を接続のたびに得られる「PCAからのお知らせ機能」などが安心だと同社は考えた。なお当時はクラウドの主な利便性をそれらの部分に感じていたが、同社があらためて『PCAクラウド』を選んでよかったと実感したのが、2018年の胆振東部地震によるブラックアウト(北海道全域での停電)だった。

「当社の場合は必ず1日1回自社でのバックアップも行っています。そのため前回のような停電の場合でもデータを守る対策はあったわけですが、『PCAクラウド』の場合はバックアップデータを関東と関西の2カ所のデータセンターで、バックアップ専用回線経由で複製保管していると聞きました。データの保全環境においても『PCAクラウド』は安心できると思いました」(瀬戸氏)

導入後の効果

年末調整業務にかかる時間を約半分に短縮

『PCA給与DXクラウド』の導入メリットを「ほとんどの面で感じている」と高く評価している同社。現在給与計算の対象者となる従業員数は約100名だが、給与はほぼ自動計算となり瀬戸氏が1名で入力を担当。確認作業は広瀬氏も行うがその2名で十分対応できている。中でも大きく効率化を実感できたのは年末調整だったと語る。

「過去の年末調整業務では用紙を回収してからの1、2週間が本当に大変でした。用紙にモレがないことを確認後、税額計算へと進みますが計算は自分で行っており、夜遅くまで計算と確認を繰り返していました。『PCA給与DXクラウド』は還付方法の設定や扶養・保険などの情報を入力するだけ。それだけで正しい答えがもう出ます。年末調整にかかる時間は半減できました」(瀬戸氏)

『PCA給与DXクラウド』の年末調整では、提出された申告書にそって各項目の選択や金額を入力するだけの簡単な操作で、過去複数年の年末調整データも蓄積できる。またあらかじめ数字を入力したテスト運用も可能だ。

「雇用形態が多い分、役職を兼任する社員や役員もいます。そのような場合に過去データなどを参考に数字をあらかじめ入力してテスト的に使い、確認しながら使えます。以前はこのような使い方ができず計算に間違いがあればイチからやり直しでした。『PCA給与DXクラウド』にして年末調整に限らず、毎月の給与計算においてもミスを大きく軽減できました。もはや欠かせない相棒です」(瀬戸氏)

『PCA給与DXクラウド』からのCSVデータを2次利用し確実性を高める

同社は『PCA給与DXクラウド』から出力したCSVデータの2次利用も行っている。同社の場合は『PCA給与DXクラウド』と『PCA人事管理DXクラウド』を導入しており、それらのデータを利用することで、例えば随時昇給によって基本給が変更する際の全体の給与データの平均を取るなど、主に確認用途としての2次利用を行っている。

「以前から労働者名簿や組織図は作っていたわけですが、それが紙データだったため確認には時間がかかりました。しかし『PCA給与DXクラウド』と『PCA人事管理DXクラウド』によってデータ化できたことで、それらを様々な様式にあてはめて確認できます。仕事の確実性を高められています」(瀬戸氏)

『PCA人事管理DXクラウド』で資格の更新時期を通知

『PCA人事管理DXクラウド』については本格的な運用はまだできていないが、勤続年数の確認など一部では業務に利用し始めている。

「今後の話になりますが、『PCA人事管理DXクラウド』は資格管理の確実な業務に活用していきたいです。当社の場合はガスを扱うため、液化石油ガス設備士、ガス主任技術者(甲・乙・丙)、管工事施工管理技士など実に様々な資格を持つ社員が働いています。中には更新が必要な資格もあり、それをいち早く教えてくれるシステムがあると大変助かります」(広瀬氏)

『PCA人事管理DXクラウド』には通知機能があり、あらかじめ免許更新時期を入力しておくと「更新の3カ月前」など通知が出る。また契約期間などがある社員の場合も残り期間などを一覧画面から確認でき、計画的な人員補充にも役立てやすい。

給与計算という期限が決められた仕事をPCAで効率化

『PCA給与DXクラウド』『PCA人事管理DXクラウド』の導入メリットはまだあると両氏は語る。

「サポートセンターを利用することも多いです。以前のシステムは相談の途中で担当者が変わると相談内容のポイントもずれているなあと感じることがありました。しかしPCAは解答がスピーディーで、ときには代替案も出してくれます。最初は正直あまり期待しないで電話したのですが、予想を超える丁寧な対応をしてもらいました」(瀬戸氏)

「『PCAクラウド』を導入して間もない頃は、正直ワンテンポ遅い気がしました。しかし当社の場合は給与や人事のデータですから、逆にちょっと遅いぐらいが冷静な判断ができてよいのかもしれません。総務部にとって給与計算は期限が決められた仕事。そこをPCAによって助けられた部分は大きいです」(広瀬氏)

ビル外観
ビル外観
天然ガスホルダー
天然ガスホルダー
ビル外観
ビル外観
ビル外観
本社ショールーム
帯広ガス株式会社HP
帯広ガス株式会社HP
構築システム概要

今後の課題と展望

『PCAクラウド』導入によって同社の場合は、今後API連携などで業務をさらにスマート化できる可能性を得たことになる。一例を挙げると労務管理と連携させることで、申請業務の自動化を図ることが可能だ。また今後は勤怠管理にも力を入れ、夜間や休日の工事なども確実にモレなく管理することをしたい。

「当社は地域に根差したインフラ会社です。毎年7月には、帯ガスまつりを盛大に開催しています。また、帯広氷まつりにも青年層を中心に参加しています。一般のご家庭はもちろん、帯広の農業に係わる工場など大きな生産現場でも当社のガスは必要とされています。今後もお客様サービスの向上や営業力強化、保安向上に努めていきたいと思います。そのためにも従業員が安心して働ける環境づくりにつながる給与・人事システムの充実をPCA様とともに図っていきたいと思います」(広瀬氏、瀬戸氏)

ピー・シー・エーから一言

  • 営業部 コメント

    『PCA給与・人事管理クラウド』をご利用いただき誠にありがとうございます。
    働き方改革が叫ばれている中、多くの企業様で様々な雇用形態の従業員様が働いています。
    給与計算を行うご担当者様も、様々な情報を管理し、それを駆使しながら業務を進めていただいています。

    帯広ガス様の事例では、その基幹となる部分の給与計算業務を「簡単に・正確に・安全に」ご利用いただける環境を構築していただきました。
    それに伴い、業務効率がアップしたとのお声をいただき、大変うれしく思っています。

    また、「欠かせない相棒」という、身に余るお褒めのお言葉をいただき、とても光栄に感じています。ありがとうございます。

    今後も勤怠管理・労務管理など、お客様のご期待にお応えできるようなサービスをご提案したいと考えております。
    引き続き、PCA製品・サービスをご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

  • サポートセンター コメント

    サポートセンターをご利用いただきありがとうございます。
    お問い合わせの対応時間・対応内容を評価していただき大変嬉しく思います。

    今後の法令改正やご利用環境の変遷により、ご質問内容も今以上に複雑で多様化すると思われます。サポートセンターでは、適切で迅速・丁寧な対応をワンストップでご提供し、これからもPCAソフトをより効率的にご利用いただけるようにいたします。

    引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

  • 『PCA給与』『PCA人事管理』開発チーム コメント

    『PCA給与DX クラウド』『PCA人事管理DX クラウド』をご利用いただきありがとうございます。
    多くの雇用形態に対応する柔軟性、確実な制度改正対応、『PCAクラウド』の安心感などを評価していただき非常に嬉しく思います。
    人事管理に関しましても通知機能をご利用いただいて効率的な業務管理にご活用して頂ければと思います。
    これからもより効率的に、より安心してご利用いただける製品を目指してまいります。『PCAクラウド』の速度改善にも努めてまいります。

    引き続きPCA製品をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。