導入事例

株式会社 川商 様

株式会社 川商 様

高齢化社会のニーズのために施設と本部をクラウドでつなぐ!情報共有で質の高いサービス提供を実現

高齢者向け住宅の管理・運営にはじまり、訪問介護ステーションや居宅介護支援事業所の運営まで、幅広く高齢化社会のニーズに応えている川商。どんな立場のご高齢者にも安心できる環境を提供したいとの思いから、営利目的ではなく真に心の通った温かみのあるサービスを提供しており、その施設数も年々増えている。年ごとに大きく展開する施設と本部とを結ぶために導入されたのが『PCAクラウド』だ。

導入の狙いと効果

導入の狙い
  • 施設数が多く、バラバラである個々の業務を統一したい。
  • システム管理者を置かずに多施設の管理を行いたい。
  • 初期投資コストを削減したい。
  • 施設のミスを情報共有したい。
導入の効果
  • システムに併せた運用で業務の一元化と情報の共有がスムーズに。
  • サーバー・ネットワーク不要のシステムで施設だけで円滑に業務を推進。
  • イニシャル0プランで導入コストの大幅な削減を実現。
  • 本部側でもデータを参照できるため、施設のミスを把握し、指導が可能に。

導入システム

  • PCA会計9V.2R7 for SaaS(5CAL)
  • PCA給与9V.2R7 for SaaS(5CAL)
  • PCA商魂9V.2R7 for SaaS(5CAL)
  • PCA商管9V.2R7 for SaaS(5CAL)

導入企業とプロフィール

川商グループ 株式会社 川商

資本金1,000万円従業員数150名(パート従業員含む)
事業内容

高齢者向け住宅の管理、及び運営

訪問介護ステーションの運営

居宅介護支援事業所の運営

所在地〒542-0064 大阪市中央区上汐1丁目4番6号 富士ビル3F
設立年月日平成17年3月31日
URLhttp://www.kawasho-hl.jp
企業理念

報恩感謝

「高齢者の幸せ第一」を信念に徹し、社業を通じて社会貢献する。

誠実を旨とし、和を重んじて社業に徹します。

どんな人にも平等に、そして確実に、『老い』はおとずれます。高齢化社会の現在、全てのひとに、そしてその御老人の周囲の方にも、安心できる環境を提供したい。これが、私達の願いです。 老後の一人の暮らしが、どんなに心細くあり、また大変なことでしょう。だからこそ、私達は高齢者が安心して暮らせる環境づくりに全力を尽くします。 『ひとりじゃない暮らし』、『家族以上に温かみのある思いやり』、これが私達が目指すサービスです。 私達は、高齢者向け住宅の運営を通じ、安心してすごせる老後の環境を提供していきたいと思います。

代表取締役社長 川畑 佳子 (企業HPより)

導入前の運用と課題

様々な立場の人が利用できる高齢者住宅

川商が提供している高齢者住宅には「誰もが平等に老いを迎えられる」という、他の有料老人ホームとは異なる特徴がある。「私どもの高齢者住宅は生活保護の方でもご入居いただける施設です。深まる高齢化社会、そして様々な事情をお持ちのご高齢者が増え、各市区町村から開設の依頼を数多くいただいております。現在13箇所の施設を開設していますが、今後3年間で34箇所の開設が決定しております。」(株式会社川商 川畑俊彦会長)

各施設と本部の2重管理

施設の数が多い分、クラウド導入前は本部との情報共有がスムーズではなかった。各施設でそれぞれのやり方があったため、中身が見えにくいという問題もあった。「利用者(入居者)への請求書は、各施設でExcel®によって作成・使用していました。しかし未払いや過剰入金による請求残高の管理ができず、本社の総務課が元帳管理を行う2重管理でした。多くの施設では経理専門の事務員がいないため、請求管理に限界を感じていました。そこで情報を共有できるクラウドサービスを検討したのです」(ITコンサルタント 堀本禎氏)

株式会社 川商 川商グループ 会長 川畑 俊彦 氏
株式会社 川商 川商グループ
会長
川畑 俊彦 氏
ITコンサルタント 堀本 禎 氏
ITコンサルタント 堀本 禎 氏

導入のきっかけ、導入後の効果

システム管理者不在でも問題のないシステム環境

川商ではITコンサルタントの堀本氏がIT業務を担当していた。堀本氏はPCAの製品を以前からよく知っており、川商も古くからPCAの製品を利用してきた。

「クラウドを導入するにあたり、もちろんPCA以外の製品やサービスも検討してみました。福祉施設に特化した専用ソフトも他社にはあります。しかし価格がネックでした。当社は会長の説明した通り、余分なお金をかけるのならその分お年寄りに還元するのがモットーです。そのためシステム管理者は置けません。システム管理者がいなくても各施設と本部とをスムーズに繋げ、かつ価格の面でも納得できるサービスが必要でした。通常、新しくシステムを導入する際には数百万から1千万円近くのコストがかかりますが、PCAにはイニシャルゼロプランがありました」(堀本氏)

万が一の場合にも不安のないクラウドサービス

クラウドの場合、システムごとにライセンスを購入するのではなく商魂、給与、会計共通で利用できるので、給与の忙しい時期は総務部員全員が利用し、2、3日で処理できています。実際にクラウドサービスを導入したことで、本部の事務処理は大きく軽減できました。(株式会社川商 総務部 山下美由紀氏)

「現場ではExcel®で入力し、それをクラウドに入れる仕組みを採用してますが、導入前は入力ミスでデータを消去してしまうことがありました。しかし現在のクラウドならその不安もありません。3.11の東日本大震災でデータを消失したという企業があったと聞きますが、データもお預けしている状況ですから、緊急時を想定しても心配はありません」(堀本氏)

しかし導入当初はある程度の時間が必要で、本部の会議室で講習を開き導入までは半年かかりました。でも今は皆さん慣れておられますし、ミスがあればどこをどう間違ったのかを現場と本部とで共有できます」(山下氏)

株式会社 川商 総務部 部長 山下 美由紀 氏
株式会社 川商
総務部 部長
山下 美由紀 氏
PCAクラウドスマートデバイスオプション
○ハートランド洛北 京都市左京区静市市原町207
○ハートランド守口
大阪府守口市佐太中町6-6-6
○ハートランド淀川
大阪府大阪市淀川区三津屋南3-5-14
○ハートランド南志賀
滋賀県大津市南志賀3-21-2
○ハートランド羽曳野
大阪府羽曳野市碓井4-11-5
○ハートランド和歌山
和歌山県和歌山市布引字尾寄874-5
○ハートランド布施
大阪府東大阪市長栄寺4-2
○ハートランド倉敷
岡山県倉敷市北畝5-20-23
○ハートランド東大阪
大阪府東大阪市若江東町3-4-48
○ハートランド富田林
大阪府富田林市廿山1-8-32
○ハートランド北花田
大阪府堺市北区北花田3-22-9
○ハートランド枚方
大阪府枚方市長尾家具町3-3-10
○ハートランド西淀川
大阪府大阪市西淀川区出来島1-12-6

今後の課題

福祉施設ならではの問題

PCAの会計ソフトは販売・仕入在庫管理用に作られているが、介護・福祉事業を行っている川商にとって不便な点はなかったのだろうか?

「以前からPCAの製品やクラウドサービスを知っていたので、介護・福祉事業者にとってある程度不便な点があることは最初から予測していました。クラウドというものの性格上、最大公約数を反映しなければなりませんから、それは仕方のないことだと理解していました。例えば介護保険番号や各入居者様の引き落し銀行の口座番号を入力できる項目がありませんでした。しかし『商魂』がバージョンアップし、今後はご利用者様独自の項目が作成できると聞きました。すると今後は本部で引き落しデータと、引き落しの結果を作成・利用しながら入金処理ができるわけですから、今後はさらにミスの軽減や事務処理の効率化が進むだろうと大きく期待しています」(堀本氏)

「クラウドサービスによって利用者の情報を瞬時に確認できるようになったのもとてもメリットが大きいです。ただしメンテナンスのために使えない時間があることが少し困りますね。介護施設や高齢者住宅ではご入居者様が急に搬送されることがあります。その際にもご入居者様の情報を瞬時に確認できればいいのですが。その点がお店や企業、福祉・介護事業者との大きな違いでしょうね」(山下氏)

「冒頭にもお話ししたように、当社は独自の考えで福祉事業を展開しております。多くの介護事業者が優遇措置の大きな都心部に介護福祉施設を開設しようとしますが、私どもは多くのお年寄りが『ひとりじゃない暮らし』を送れるようにあえて地方都市に出て行きたいと考えております。各施設と本部との繋がりや情報の共有にこだわるのには、そのような背景もあるからです。クラウドサービスがそのために力を発揮してくれることを期待しております」(川畑氏)

株式会社 川商HP
株式会社 川商HP

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