導入事例
常陽運送 株式会社 様

運送業ならではの複雑な資格・免許を『PCA人事管理X』で管理。『PCAクラウド』だからできる、スピーディで確実な運転手の配置。
1996年に設立された常陽運送株式会社。「従業員が笑っていられる会社にしたい」との思いから、事務作業の効率化を進め、事務スタッフの負担を軽減。運転手も安心して業務に従事できる体制を整えている。その中で活躍しているのが『PCA人事管理X クラウド』だ。運転手の資格管理が複雑な運送業において、「クラウドだからできたこと」がたくさんあるという。“人を大事にしたい”という思いから始まった、クラウドによる効率化。その効果は着実に表れているという。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 仕事の属人化をなくしたい
- 経営者・管理者も作業の進捗がはっきりわかるようにしたい。
- 事務作業全般を効率化し、従業員の負担を軽減したい。
- 導入の効果
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- 『PCAクラウド』の同時アクセスライセンスはインストール台数に制限がないので、全員がスペシャリストになれる環境を実現。
- 『PCAクラウド』なら随時データを更新できるため、常に最新の状況把握が可能。
- 『PCA人事管理X』のマスター機能の活用により、Excelで処理していたときと比較して格段に業務効率が向上。使いやすく、ミスも軽減。
導入システム
- PCAクラウド イニシャル’0’プラン (Type2 2CAL)
- PCA人事管理X クラウド
- PCA給与X クラウド
- PCA会計X クラウド
- PCA商魂X クラウド
- PCA商管X クラウド
導入企業とプロフィール
常陽運送株式会社
資本金 | 2,000万円 | 社員数 | 67名 |
---|---|---|---|
主業種 | 運送業 | ||
業務内容 |
一般貨物自動車運送事業 利用貨物自動車運送事業 貨物軽自動車運送事業 | ||
所在地 | 〒315-0052 茨城県かすみがうら市下稲吉1676-1 | ||
設立年月日 | 1996年6月14日 | ||
URL | http://www.joyoexpress.co.jp/ | ||
企業説明 | お客様に喜んでいただく為に、お客様第一主義に徹します。 わたしたち‘常陽運送株式会社‘は、顧客満足度の追求を通してつねに事業のあり方をアップデートさせながら、新たなビジネスの潮流を生み出していきたいと願っています。 綿密なマーケティングによって市場のニーズをリアルタイムに把握し、可能な限り高品質なサービスをご提供するとともに、次代を担う若手従業員の育成にも積極的に取り組んでいます。 たとえ小さな一歩でも、昨日より確実に前へと進んでいること。それこそが、わたしたちのモットーです。 |
導入前の課題と選定のポイント
1人のスペシャリストではなく、全員がスペシャリストになれる環境のために
現在、運送業を取り巻く環境は人手不足・燃料費高騰など、厳しい状況が続いている。その中でも、「社員が和気あいあいと働ける職場でありたい」と、働く環境に力を入れ、実際にそれを実現しているのが常陽運送株式会社だ。1人の社員にかかる負担を軽減でき、さらに運転手が安心して業務に従事できる環境を模索していたときに、『PCAクラウド』を知った。
それまで同社では、他社の会計・販売管理ソフトを1台の端末で使用していたが、不便も多く、さらに管理業務の将来を考えたときに不安があったという。
「以前は入力のたびに、事務員がわざわざ席を移動しなければなりませんでした。しかし『PCAクラウド』なら同時に同じデータにアクセスでき、作業効率も上がります。当然、『PCAクラウド』導入については費用対効果を厳しく判断させてもらいましたが、結果として便利に利用しています」(代表取締役 鶴田賢司氏)
「同じデータへの入力作業を数名の事務員が同時に行えることで、いろんな効果が生まれると考えました。以前ならそのソフトが入っている端末を使う社員が専門的に入力するしかありませんでしたが、クラウドによってすべての事務員がスペシャリストになれます。会計入力のスペシャリストが1人しかいない状況は、事務作業の遂行においていずれ大きな問題になる可能性がありました。『PCAクラウド』によって、そのリスクを取り除けたのです」(倉持氏)
①1人だけのスペシャリストを作らないこと。 ②経営者・管理者から見て作業の進捗がはっきりわかること。 ③事務作業全般の効率化。 の視点から『PCAクラウド』が選ばれ、2013年12月にテスト稼働。2014年4月から本稼働し、ほぼ半年が経過したが、「クラウドのメリットは大きい」(鶴田氏)と評価されている。

代表取締役 鶴田 賢司 氏
導入後の効果
『PCA人事管理X』で行政への提出資料をスムーズに作成
常陽運送株式会社では、『PCA人事管理X』を『PCAクラウド』ならではの特性を活かして利用している。まず『PCA人事管理X』について、「労働基準監督署や運輸支局に提出する資料の作成がとても便利になった」(倉持氏)と評価している。運送業では運輸支局に運行管理者・整備管理者選任届出書や、車両登録(営業ナンバー取得)の届け出など、労務管理に加えて運行管理の書類も必要になり、運転手にどのような教育をしているかの詳細も問われる。
「これまでは、運転手への安全教育や研修の内容は、Excel®で一人ひとり入力していくか、あるいは手書きで処理していくしかありませんでした。安全教育の中には、運転手全員に行う集合教育もあり、そのような場合もひたすら入力を繰り返すしか方法がなかったのですが、『PCA人事管理X』ならマスター機能を使うことで、一括入力できます。仮に運輸局からの監査が入った場合でも、スムーズに運転手台帳として帳票を出力・提出できます」(倉持氏)
無制限に設定できるマスター登録で、運転手の適切で迅速な配置に活用
運送業ならではの、多様で複雑な資格や免許を管理する場合にも、『PCA人事管理X』は使いやすいという。
「大型免許・中型免許・大型トレーラーの牽引免許など、運送業ならではの様々な資格を管理しなければなりませんが、『PCA人事管理X』ではこれらの資格ごとに運転手を検索・抽出できる機能があり、当社ならではの項目も加えています」(倉持氏)
『PCA人事管理X』では様々なマスター登録ができ、追加するマスターの登録可能件数は無制限だ。一般的なメーカーや商社の場合は、学歴や語学レベル、あるいは出身地や趣味などの管理項目が使われ、商談に参加する社員の選出に利用できる。そして運送業である同社の場合は、免許や資格はもちろん、適性診断の結果やマイカー事情なども入力・登録されており、それぞれの運行にもっとも適した運転手を選ぶ際に活用している。
「なお、様々な入力項目が設定できるのはよいのですが、運送業の場合は資格や免許の種類がたくさんあり、その名称も複雑で長いものがあります。できれば項目の名称はもう少し長く設定でき、一般帳票(社員名簿)のレイアウトも、自由度が高いとさらによいですね」(倉持氏)
『PCAクラウド』だからできるスピード感のある人材活用
同社のように『PCA人事管理X』によって、多様で複雑な資格を管理している企業は多いが、倉持氏は『PCAクラウド』だからこそできる人事管理があると語る。
「Excel®でも、ある程度の人事管理データを作ることはできると思います。しかしExcel®のセルに入力していくのと、『PCA人事管理X』というソフトの画面に入力していくのとでは、使いやすさやミスの軽減などは大きく違ってくると思います。さらに『PCAクラウド』によって、常に最新の状況をつかめることに意味があります。Excel®データの場合、更新は月に1回程度になってしまう会社が多いかと思いますが、クラウドなら随時データを更新でき、運転手が新しい資格を取れば、すぐにその情報を活用でき、運送ルートに適した運転手を瞬時に検索できます。事務の人員は少ないですが、その分をクラウドでカバーしています」(倉持氏)




角度を変えた売上データを作成。気になる燃料費も細かく分析
同社では『PCA会計Xクラウド』『PCA商魂Xクラウド』『PCA商管Xクラウド』『PCA給与Xクラウド』も導入しており、効率的に運用されている。『PCA会計Xクラウド』は毎日の振替伝票入力などの基本的な入力から予算入力までほぼすべてのメニューが使われており、『PCA商魂Xクラウド』『PCA商管Xクラウド』では連携機能が上手に活用されている。
「以前の他社ソフトでは、この連携機能がなかったため入力回数も多く使いづらかったのですが、『PCA商魂Xクラウド』『PCA商管Xクラウド』を連携させることで販売管理がしやすくなりました」(倉持氏)
角度を変えた売上データを作成するために、「備考欄」もよく使われている。「備考欄に車両番号を入力することで、いろいろな集計がとれます。また、様々な部門に分けた集計ができ、期間を指定したうえで車両別・業者別での燃料費の計算などもしやすいですね。また、操作そのものがしやすいので、わからない部分も自分で触っているうちに解決することが多いです。それでもわからない場合はすぐにサポートセンターを利用していますが、対応もよくて説明もわかりやすいです」(事務担当 小池美香氏)

事務担当 小池 美香 氏

今後の展望
今後も、従業員の負担を軽減できるシステム作りに期待
業務のノウハウをすべての事務スタッフで共有しながら進めていける点。運送ルートにもっとも適した資格を持つ運転手を、最新データから迅速に配置できる点など、『PCAクラウド』のメリットを業務に巧みに活用させている同社。他にも、災害リスクを想定した場合の「安心感」もあるという。
「『PCAクラウド』のバックアップ機能があることで、もし仮に震災などでパソコンなどのハードが故障した場合でも、データは守られます。つまりこれはOS変更などの事情でパソコンを入れ替えた場合も同じで、最初に設定した台数であればどのパソコンからでも接続でき、バージョンアップ費も不要。ランニングコストの面でもメリットがあると考えました」(倉持氏)
代表取締役の鶴田氏から、運送業という仕事とPCA製品による効率化について、示唆に富んだ言葉をいただいた。
「運送業はお客様の元に荷物を届ける産業で、何かを創り出すという仕事ではありません。しかし物流が止まると人々の生活は成り立たなくなるとても必要な産業です。決して表に出て目立つ仕事ではありませんが、その中でも当社で働く人には和気あいあいと気持ちよく仕事をしてもらいたい。そのためにもPCAには今後も業務を効率化させ、従業員の負担を軽減できるソフト作りに期待しています」(鶴田氏)
この事例をご覧いただいた方へ
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様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
『PCAクラウド』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
現在、5つのサービス(『会計X』『給与X』『人事管理X』『商魂X』『商管X』)をご契約いただいておりますが、『PCAクラウド』は利用するソフトを追加すればするほどコストパフォーマンスも高くなります。
費用対効果を厳しくご判断されたうえで『PCAクラウド』を選んでいただいたとのことですが、ご希望に沿う価格帯やサービス提供ができ、安堵しております。
特に『PCA人事管理X』につきましては機能をフルにご活用いただきありがとうございます。運送業ならではの運行管理・労務管理の大変さもお聞かせいただきましたが、使い方次第で営業面にも生かせるという御社の活用方法は、他のお客様でも参考にさせていただきたいと思います。
また、『PCA商魂X クラウド』『PCA商管X クラウド』でも「備考欄」を使った活用方法をお聞かせいただき、ありがとうございます。備考欄に車両番号を入力することによって色々な集計がとれ、「期間を指定したうえで車両別・業者別での燃料費の計算などもしやすい」とのお話は、KPI管理を実現する方法として、他の運送業のお客様にご提案する際に紹介させていただきたいと思います。
昨今は運送業界においても「従業員の多能工化」が求められているかと思いますが、『PCAクラウド』の環境をご利用いただくことで、多くのスペシャリストを育成できたということに対し嬉しく思います。
鶴田社長の最後のお言葉にもありますように、運送業は社会に必要不可欠な産業です。そこで働く皆様の業務負担を軽減できるよう、PCAも企業様の経営・業務の基盤を支える裏方として、ご期待に真摯にお応えしたいと存じます。
これからも『PCAクラウド』をご愛顧くださいますようお願いいたします。
『PCA人事管理X クラウド』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
提出書類の作成、人材活用で人事管理を幅広くご活用いただきまして嬉しく思います。
特にマスター機能を使うことで「仮に運輸局からの監査が入った場合でも、スムーズに運転手台帳として帳票を出力・提出できます」と力強くお答えいただいたお言葉に、運送業でも安心して『PCA人事管理』をご利用いただけるということがわかり、嬉しい限りです。
ご指摘いただいている資格・免許の名称の文字数拡張、一覧帳票(社員名簿)のレイアウト設計の自由度向上につきましては、今後の機能強化で検討してまいりますので、末永くご愛顧賜りますよう宜しくお願いいたします。