導入事例
株式会社インターコム 様

『PCA給与X クラウド』と『PCAストレスチェックALART』を連携。社員の個人情報を守りつつ、様々な集団分析を容易に実行できることで、働く環境・メンタルヘルスの改善に役立てる。
給与明細の電子化ソフト『Web給金帳シリーズ』などの働き方改革関連ソフトや資産管理ソフト、リモートソリューションなどの企画・開発・販売を行っている株式会社インターコム。“働き方改革に目を向けた製品を生み出す企業だからこそ、自社の働き方改革、メンタルヘルス管理にも日々取り組んでいきたい。”同社では『PCAストレスチェックALART』を導入し、『PCA給与X クラウド』との連携によって、確実でモレのない従業員のメンタルヘルス管理、そして担当者自身の働き方改革も実現しようとしている。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
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- 拡大する業務にスムーズに対応できるソフト・システムを導入したい。そのためにはサポート体制にもこだわりたい。
- 社員情報をしっかりと保護しつつ、かつ重要なデータをセキュアに共有できる環境にしたい。
- ストレスチェック制度など新しい制度に対応するだけでなく、得られた結果を無駄にせず職場環境の改善に役立てたい。
- 導入の効果
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- PCA製品で販売管理・会計・給与を統一。サポートセンターやAI『一富士あやめ』など、充実したサポート窓口によって、日々の担当者の業務をスムーズに。
- 『PCAクラウド』の強固なセキュリティによって情報をしっかりと保護。かつ、セキュアなデータ共有を実現。
- 『PCAストレスチェックALART』と『PCA給与X クラウド』を連携。個人情報を確実に守りながら、様々な集団分析に利用でき、働き方の改善に役立てやすい。
導入システム
- PCAクラウド プリペイドプラン (Type6 3CAL)
- PCA給与 クラウド
- PCA人事管理 クラウド
- PCA会計 with SQL (5CAL)
- PCA商魂 with SQL (10CAL)
- PCA商管 with SQL (5CAL)
- PCAマイナンバー 収集サービス
- PCAマイナンバー 電子割符オプション
- PCAストレスチェックALART※1
- 就業管理クロノス※2
- Zaion’nex※2
※1:『PCAストレスチェックALART』は、株式会社ドリームホップの提供するサービスです。
※2:『就業管理クロノス』『Zaion'nex』は、クロノス株式会社の製品です。
導入企業とプロフィール

株式会社インターコム
資本金 | 8,400万円 | 従業員数 | 139名 |
---|---|---|---|
主業種 | ソフトウェア開発・販売 | ||
主要製品 | 通信、運用管理、リモートソリューション、働き方改革関連ソフトウェアの企画・開発・販売。クラウドやモバイルを活用した企業向けサービスの提供。 |
導入前の課題と運用
拡大する業務に対応するため「販・財・給」をPCAで統一
1982年に創業された株式会社インターコムは、1986年に販売したパソコン通信ソフト『まいと~くシリーズ』を始め、IT資産管理のための『MaLionCloud』や働き方改革の一助となる『Web給金帳Cloud』など、数々のヒット商品を生み出している。なかでも給与明細をペーパーレスで配信できる『Web給金帳』は『PCA給与』との連携によって、多くの導入企業で給与処理にかける時間と工程を大きく短縮化させる効果をもたらしている。
同社では給与・人事・会計・販売管理などの重要な基幹データをほぼPCAソフトで管理している。20年以上前は手入力やExcel®でこれらの処理や管理を行っていたが、社員数の増加や業務拡大に対応するためにPCA製品を導入した。
「当時のソフト選定などを詳しく知る者は今は在籍しておりませんが、聞いた話では各種ソフトウェアメーカーのサポート体制なども比較検討されたようです。その中で最もサポート体制が充実していたのがPCAでした。現在もPCAのサポートセンターをよく利用しています。不明点があればまずAIの『一富士あやめ』※に聞いて、それでも解決しない場合はサポートセンターに問い合わせるようにしています。パソコン操作があまり得意ではない私にも大変わかりやすいアドバイスをしてもらって助かっています」(総務人事本部 菅沼愛氏)
「以前の給与処理については、フレックス制度を導入していた背景もあり、勤怠管理は各従業員からの自己申告時間をExcel®で入力処理していたようです。そこで約10年前に『就業管理クロノス』と『Zaion』を導入し、『PCA給与』と連携させて確実な勤怠管理・給与処理を行うようになりました。導入から10年経ちますが、エラーや不具合などはまったくなくスムーズに運用できています」(総務人事本部 部長 中村直樹氏)
PCAソフトによって毎日の「販・財・給」の業務をスムーズに処理していた同社だが、新たにソフトの選定を行う必要に迫られた。それは2015年12月から施行された「ストレスチェック制度」と、2016年1月から本格運用が始まった「マイナンバー制度」だ。
- ※『一富士あやめ』は現在サービス提供を終了しております。よくあるご質問(FAQ)をご利用ください。

総務人事本部 部長
中村 直樹 氏
株式会社 インターコム
総務人事本部
菅沼 愛 氏
選定のポイント
『PCAクラウド』の堅牢なセキュリティが決め手に
新たな制度に対応できるソフトやシステムの選定を行ううえで、やはり注目したのが『PCAクラウド』だった。中村氏はクラウドサービスの選定時に、大きく2つのメリットと可能性が『PCAクラウド』にはあると感じた。
「まず1つは重要なデータがデータセンターにて保管されているという安心感です。もちろんオンプレの頃から万が一に備えて、社内でのバックアップ体制は整えていました。しかし、ライセンスの関係上、ソフトが入っているPCでしか処理ができないため、おのずと処理可能な社員が限定されてしまう、その担当社員が会社を辞めたなどの際の業務の引継ぎ、データ管理も大きな課題でした。『PCAクラウド』ならデータ保管における安心感はもちろん、データ共有によってこの課題を解決できると思いました。担当者のPCにデータがあるのではなく、クラウド上にデータがあるので、新しい担当者が業務を引き継ぐ際もスムーズにデータにアクセスしにいく、といった運用が可能になります」(中村氏)
そして2つめのメリット・選定理由として挙げられたのが、『PCAクラウド』の堅牢なセキュリティだ。
「マイナンバー制度がスタートし、我々も初めて扱うものであることから、万が一データが漏れるといったケースが発生しないようなデータセンターのセキュリティ対策、万が一が起きた時の対策が必要だと考えました。PCA以外にもクラウド対応のメーカーは複数あったのですが、その運用方法とセキュリティ体制については不透明さを感じていました。そこで当社の開発担当者にも参加してもらい、クラウドそしてマイナンバー制度対応システムの検討会議を開催し、じっくりと各社のサービスを比較検討しました。その中で『PCAクラウド』には、『SOC2®(ソックツー)報告書』※4)を取得していることに裏打ちされた堅牢なセキュリティ対策と、『PCAクラウド』に『PCAマイナンバー電子割符オプション』を組み合わせた運用をすることで、万が一データが流出してしまった際も、個人番号が電子割符化されていることから個人番号の復元を不可にできる、といった万が一に備えた運用方法についての明確な説明があり、導入を決めました」(中村氏)


PCAは、『PCAクラウド』において、受託業務の内部統制のうち、情報システムのセキュリティ、可用性、処理のインテグリティ(完全性)、機密保持およびプライバシーを対象とした合理的な保証を提供するための規準である「SOC2®ガイド」「Trustサービスの原則および規準」(米国公認会計士協会:AICPA)及び「国際保証業務基準(ISAE)3000」に基づき評価された『SOC2®(ソックツー) Type2報告書』を、毎年11月中旬に独立監査人より取得しております。
導入の効果
『PCAストレスチェックALART』と『PCA給与X クラウド』との連携
マイナンバー制度をきっかけに、『PCA給与X クラウド』を導入した同社では、さらに『PCAストレスチェックALART』を導入した。スマートフォンに対応したクラウド型システム、あるいは紙での実施も可能で、社内の環境を問わずに導入できるストレスチェック制度対応システムだ。実施者代行や産業医との面談、メンタルヘルス研修などにも対応している(一部オプション)。
同社が『PCAストレスチェックALART』を選んだ理由の一つには、制度が始まったばかりでの対応なのであまり費用や手間をかけずに運用したいという反面、せっかく実施するなら、得られた情報を元に、従業員のメンタルヘルスケアに最大限に役立てていきたいという思いがあったからだ。同社では『PCAストレスチェックALART』と『PCA給与X クラウド』とをマスター連携し運用している。
「費用をかけない、という点から、紙での受検も検討はいたしましたが、やはり、『PCA給与 クラウド』とマスター連携ができるメリットには勝てませんでしたね。マスターを連携すると、『PCA給与X クラウド』の各従業員データを、ミスなく安全に『PCAストレスチェックALART』へ取り込めます。そのため『PCAストレスチェックALART』にて部署情報や社員情報を一から設定する必要ももちろんありませんから、スムーズに従業員のストレスチェックに進めることができます。時間的な効率化に、大幅な成果が出ています」(菅沼氏)
また、ストレスチェックの結果を集団分析する際にも、マスター連携することでの効果が得られた。
「ストレスチェックの実施者は、ストレスチェックの結果を集団ごとに集計・分析し、職場ごとのストレスの状況を把握し、職場改善に役立てることができますが、ストレスチェックの受検者が10名未満の場合は、条件を満たさない限り、集計結果を事業者に提供してはならないという原則があります。『PCA給与X クラウド』と『PCAストレスチェックALART』をマスター連携することで、部署設定を改めて行うことなく、そのような原則に従って、診断結果の閲覧制限もかかることから、安心して組織診断の結果を閲覧・比較することができます」(菅沼氏)
同社に限った話ではなく、限られたリソースの中で次々に新たな制度への対応が望まれる昨今、企業は、社内を様々な角度から分析し、メンタルヘルス不調の未然防止に努める必要がある。株式会社インターコムが行っている『PCA給与X クラウド』と『PCAストレスチェックALART』との連携は、同様に限られたリソースの中でスムーズな運営を目指す企業にとって、運用の一つのヒントになるだろう。


今後の展望と課題
豊富な管理帳票によってソフトの機能をフル活用
『PCA給与 クラウド』では保存されている給与データや賞与データをExcel®で出力し、それを自社の用途に応じた様々な分析資料などへ加工・再利用できる。また各種管理帳票も充実しており、同社でもこれらの帳票類を業務に活用している。
「紙として頻繁に出力しているものは累計支給控除一覧表や合算支給控除一覧表など支給控除に関する帳票です。給与額のチェックに利用しているのですが、給与処理の始まりや終わりなど様々なタイミングで、様々な集計区分で出力することで、支給額のミスがないようにしたり、経理部の経費把握に役立ててもらったりしています。」(菅沼氏)
また同社では『PCA人事管理X クラウド』も導入している。給与・人事をPCAかつクラウドにしたことで、将来的にもさらに発展した運用を期待している。
「自社の管理帳票や独自集計資料、手集計などの業務を洗い出し、『PCA人事管理X クラウド』や『PCA給与X クラウド』の機能での運用に移行できないか、毎年部署内で業務の見直しを図っています。
あくまで今後の話になりますが、将来的には『PCAクラウド Web-API』などを利用することで、連携の幅を広げていけるのではないかと期待しています。現在は、『PCA人事管理X クラウド』は今までExcel®で管理していたデータを移行している段階ですが、今後これらのソフトを業務にフルに使用していく中で、これらのソフト同士の連携のポイントを見出したり、社内業務の改善の打診に活用したりといった展開に繋げていきたいです。
働き方改革は社会の大きな関心事にもなっており、当社は各企業の働き方改革に貢献できるソフトやシステムを開発・販売しています。自分たちが行っている業務改善やPCAクラウドの活用などを踏まえて、自社開発システムとの連携にWeb-APIの仕組みを進言したり、今後もPCAなど他社製品とのコラボレーションをはかりながら、さらによいソフトやシステムを提供していくことで、社会貢献ができることを期待しています」(中村氏)
この事例をご覧いただいた方へ
オススメの製品
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- 月々の勤怠項目の入力により給与明細書を作成、また月次の給与計算・賞与計算の他、算定基礎届や月額変更届の作成、年末調整など、中小企業様での給与計算業務に必要な機能を備えたクラウド給与計算ソフト
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- 従業員の人事・履歴情報を始め、公的帳票や労働条件通知書・辞令・社員の経歴などの年譜形式印刷や、業務処理を忘れないための通知など、中小企業様での人事管理業務に必要な機能を備えたクラウド人事管理ソフト
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- 日常の伝票入力だけで元帳・試算表・決算書の作成や、自動仕訳の登録、承認権レベルの設定、経営分析、各種管理帳票の出力など、中小企業様での会計業務に必要な機能を備えたサブスク会計ソフト
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- 販売・仕入・在庫業務のデータ連動、多彩な商品単価設定、入金・支払の消込、各種帳票でのフリーフォーマットなど中小企業様での販売促進のサポートに必要な機能を備えたサブスク販売管理・仕入・在庫管理ソフト
様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
『PCA給与Xクラウド』をはじめ、PCA製品を長くご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
マイナンバー制度施行というシステム構成の見直しが必要となったタイミングでも『PCAクラウド』の「セキュリティ」部分の評価を頂き、
『PCA給与クラウド』を選定いただいたこと、非常に光栄に思います。
ご評価いただいたSOC2を取得した点については、その後、ISMS(ISO-27001)、ISMS-CS(ISO-27017)も取得いたしました。
「SOC2」に加え、「ISMSおよびISMSクラウドセキュリティ認証」を取得したことで、クラウドサービス情報セキュリティの2大認証の取得に至りましたが、そこで満足することなく、 今後もサービス品質と信頼・安全性の向上に努めてまいります。
また、『PCA給与クラウド』と連携できる、という点を条件の一つに、『PCAストレスチェックALART』も導入いただき、連携してうまく業務効率化していただいているというお声もいただけたこと、嬉しく存じます。
『PCAクラウド』は、Web-API連携といったさらなる連携性を高めた運用が可能になるしくみがございます。
今後も法改正、制度改正が都度入る給与計算業務だからこその課題を解決できるような製品をはじめ、各企業様のさらなる発展に寄与していきたいと考えております。
今後とも末永くご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
PCA製品や他製品との連携によって、効率化のお役に立てていることを嬉しく思います。
また、『PCAクラウド Web-API』による拡張性の高さにご期待いただけていることを嬉しく思います。ご期待に添えるよう、『PCAクラウド Web-API』の開発にも力をいれていきたいと思います。
PCA製品との連携を深めていくことで、株式会社インターコム様と共に、今後も成長していきたいと考えております。
末永くご愛顧のほどよろしくお願いいたします。