導入事例
株式会社 日本中央住販 様
拡大する事業に対応できる「一つひとつの工事の中身を見られる」建設業会計ソフト。クラウド環境で利用できる『PCA建設業会計V.7』による効率化
昭和61年に設立した株式会社日本中央住販。同社が建築・販売するデザイナー住宅は大きな反響を呼び、その後個別分譲から街並み分譲へと事業を拡大。奈良県下に拠点を置く不動産会社の中で、売上高第一位となるなど着実に業績を伸ばしている。事業の拡大につれて会計ソフトも見直され、同社が選んだのが『PCA建設業会計V.7 クラウド』だ。さらに『PCA給与X』『PCA人事管理X』も導入し、業務の流れを効率化させている途中だ。PCA製品が事業拡大をどのように支援できているかを伺った。
導入の狙いと効果
- 導入の狙い
-
- 複数の拠点から会計データを入力したい。
- 1工事ごとの原価管理、収支管理を行いたい。
- 人事管理や給与の処理についても効率化したい。
- 導入の効果
-
- 『PCAクラウド』によって複数拠点の入力に加え、アウトソーシング事業者からの入力も実現。データもリアルタイムに共有でき、複数拠点で、全社の集計を可能に。
- 『PCA建設業会計V.7クラウド』では、1現場ごとの原価管理や収支管理はもちろん、予算対比や、原価要素での集計など現場担当者が必要な情報が確認できるだけでなく、経理部で必要な工事情報もすぐに把握できる。
- 『PCA人事管理X』によってコンプライアンスを順守した資格管理、『PCA給与X』でミスを極力軽減できる給与処理ができる。
導入システム
- PCAクラウド イニシャル’0’プラン (Type2 2CAL)
- PCA建設業会計V.7 クラウド
- PCA給与X クラウド
- PCA人事管理X クラウド
導入企業とプロフィール
株式会社 日本中央住販
従業員数 | 227名 |
---|---|
業務内容 | ○新築一戸建て分譲事業/売買・仲介事業/賃貸事業○注文住宅事業・建設業 ○室内装飾・家具・照明器具販売○レストラン事業 ○雑貨販売店(aideco plus)運営 |
所在地 |
(本社)〒630-8001 奈良県奈良市法華寺町70-1 (大阪本部)〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪 南館タワーA22階 (学園前本店)〒631-0044 奈良県奈良市藤ノ木台4-6-20 |
設立年月日 | 昭和61年12月1日 |
URL | http://home-ncj.co.jp/ |
導入前の運用と課題
拡大する事業。複数の拠点で利用でき、さらに一つひとつの工事の中身を確認したい
平城京跡にほど近い奈良市の中央に本社を構える株式会社日本中央住販。新築一戸建ての分譲事業を始めとした仲介・賃貸などの不動産事業、さらにハウジング事業やリフォーム事業、レストラン事業など、多角的に家づくり・街づくりを行っている。奈良県内の不動産業売上高ランキングで第1位となり、大阪本部をグランフロント大阪にオープンするなど、同社の“住むだけでしあわせになる家”は多くの施主から高い評価を受けてきた。その評価が実を結び、事業がどんどん拡大していくにつれて問題となってきたのが「建設会計の処理」だった。
「現場の数が増える中、会計の処理もさらにスムーズに効率よくしたいと考えていました。以前は別のメーカーの一般会計ソフトを使って処理していたのですが、現場ごとの収支を出すことや原価管理がしにくく“一つひとつの工事の中身を見たい”という視点で新しい会計ソフトを検討し始めました。さらに言えば、複数の拠点から全社の集計をスムーズに行いたいという希望もありました」(経営管理部 サブマネージャー 西川大介氏)
そこで建設業会計をクラウドで実行できるPCAに注目した。「正直に言えば、クラウドで建設業会計となると、他に選択肢がほとんどなかったというのも事実です。またいずれは人事管理ソフトや給与ソフトを連携させて、業務をよりスマートにしたいという思いもあり導入を決めました」(西川氏)
導入後の効果
『PCAクラウド』によって会計入力をアウトソーシング事業者に一部委託
『PCA建設業会計V.7 クラウド』の導入によって、複数拠点から全社の集計をスムーズに行いたいという希望は実現できつつある。同社の場合は会計処理の一部をアウトソーシングに委託している。その業者とクラウドで繋がることで、入力はスピーディーに効率化できている。
「最新のデータをリアルタイムで共有できることは大きな意味があると思っています。この導入によってクラウドの利便性を実感できました。未定ではありますが、今後は税理士の先生とのやり取りにもクラウドを利用することで、より安全で効率的な会計処理ができるのではないかと考えています」(西川氏)
『PCA建設業会計V.7』の工事帳票で1件ごとの現場の収支をすぐに確認
「一つひとつの工事の中身を見たい」という点についても、以前使用していた会計ソフトでは把握するのに時間がかかっていた部分を、『PCA建設業会計V.7』ではすぐに知ることができるようになったと語る。
「一戸建ての分譲という事業の特性上、一度に多くの現場が動いています。以前は1件の現場の利益を確認する際に伝票を1枚1枚確認したり、補助元帳の数字からたどっていくしかありませんでした。しかし『PCA建設業会計V.7』ではそのような手間が一切必要ありません。帳票からすぐにわかるようになったからです」(西川氏)
『PCA建設業会計V.7』の工事帳票では工事原価を材料費や外注費、経費などの要素ごとに集計でき、さらにその数字を予算額と対比できる。また工事原価科目別集計表では工事原価を科目ごとに残存・発生・残高を集計でき、これも予算額と対比できる。工事別はもちろん、部門別や工事担当者別に集計することもでき、「知りたい数字をはやく集計できるようになったことは大きなメリット」だと語る。
未成工事・完成工事の振替入力が容易。会計知識があればすぐに操作できる
未成工事・完成工事の振替入力も便利な点だと評価されている。『PCA建設業会計V.7』では期中すべての取引を完成工事として仕訳している場合、決算時の未成工事分のみを完成工事から未成工事に振り返る仕訳方式となっている。翌期の未成工事から完成工事の振り替えも自動で行える。
また『PCA建設業会計V.7』の検索性の高さを活かして次のような使い方もしている。
「科目名で検索できるのは便利ですね。コードを覚えるのには時間がかかりますが、勘定科目がわかっていたらかな検索で拾うことができます。当社はまだ『PCA建設業会計V.7』を導入してから日が浅く、今も迷いつつ使用しているのが正直なところですが、検索しやすいため操作のしやすさは実感できています」(経営管理部 主任 永井あす香氏)
一方で土地の原価管理については、まだまだ改善の余地があると西川氏は語る。同社の場合、土地+住宅の販売が多く、土地の原価管理ができない点は使いづらい部分になるという。
「『PCA建設業会計V.7』は建設業向きにはとても適したソフトであることは間違いありません。クラウド環境でここまでできる建設業会計ソフトは、他にはないと思っています。しかし土地+住宅の販売は当社の大きな特色にもなる部分ですから、今後はなんとかここに対応できるように工夫して使っていける方法も考えています」(西川氏)
全体的に見て『PCA建設業会計V.7』は仕訳に不慣れな人でも、ある程度取り掛かりやすい面もあると両氏の印象は一致している。
「どんな会計ソフトでも、簿記的な知識がない人には最初はハードルがあると思います。ただしある程度の知識がある人なら、一度説明するとその後は難しくないのが『PCA建設業会計V.7』だと思います」(永井氏)
「建設業会計の難しいところは、一見すると一般会計の勘定科目と似ている部分があるものの、じつは違うという部分が少なくないことです。そこが複雑なため入力にはある程度の慣れが必要になりますが、だからこそ後からいろいろな建設帳票を出力できます。私たちもまだ導入して間もないため機能を確認しながら操作している最中ですが、慣れてくるとより効率的に利用できるだろうと期待しています」(西川氏)
ミスを極力軽減できる機能によって、安心して業務を遂行
同社では『PCA建設業会計V.7』の導入に合わせて『PCA給与X』『PCA人事管理X』も、将来の連携を視野に導入した。『PCA給与X』についてはすでにメリットを実感している部分があるという。それは「極力ミスのない給与処理ができる点」だ。
「以前の給与ソフトでは毎月の繰り越し処理が必要で、もしこの処理を忘れてしまうと新しい給与データをインポートしたときに、前月の給与の記録が上書きされてしまい、過去のデータを参照できなくなる危険がありました。しかし『PCA給与X』は何月分の給与という表示ではなく、今年何回目の給与かという回数表示です。CSVデータをインポートする際に何回目の給与かを入力する必要があり、うっかりデータを消すという心配はありません。当社は事業部によって支払日が異なるため、ミスが起こりにくい給与処理ができる点は大いに助かります」(永井氏)
使用する人がミスを起こしにくい機能については『PCA人事管理X』にもある。同社のように様々な職種や資格を持つ従業員を擁している場合は、その資格を管理する際に資格の有効期限が問われる場合もある。『PCA人事管理X』では資格の有効期限が近づいている場合はアラート機能によって知らせるため、企業のコンプライアンスにおいても適切な運用を行いやすい。
今後の展望と課題
導入して間もないため今後PCAソフトをどんどん活用していくことが当面の目標だと語る同社。
「不明点があるとよくサポートセンターを利用しています。待ち時間がほとんどなく繋がり、さらに疑問もその都度、解決できています。機能や操作についてもわかりやすく案内してもらい、なるほど、そういうことができるのかと発見することもあります。今後もサポートセンターを利用しながらPCAソフトをより活用していきたいです」(永井氏)
「『PCA建設業会計V.7』はデータを蓄積していってこそ、あらためてその価値がわかると思います。来年度は前年度比較ができることで、経営分析にも役立てていこうと思います。来年度はさらに工事数も増えることが予想されます。PCA製品によってカバーできることを期待しています」(西川氏)
この事例をご覧いただいた方へ
オススメの製品
様々な導入事例をまとめたガイドブックをはじめ
各製品の資料も是非ご覧ください。
ピー・シー・エーから一言
『PCAクラウド』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
分譲住宅の管理に『PCAクラウド建設業会計』をご選定いただき誠にありがとうございます。
事業拡大していく中で求められる処理スピード・データ共有に、PCAのクラウドをお役立ていただき嬉しく思います。
『PCA建設業会計』は工事原価毎の集計はもちろん、様々な角度から分析を行う機能を多く搭載してるので、原価管理が必要になる住宅分野においても工事毎の数字の把握に活用いただけると思います。
業務をよりスマートにすることを目的に導入いただきました、『PCA給与』・『PCA人事管理』につきましても、ミス軽減を実感いただき、またコンプライアンスを意識した運用に繋げていただき光栄です。
『PCAクラウド』を使いこなして頂くためにも弊社サポートセンターを有効活用いただければと思います。
『PCA建設業会計V.7 クラウド』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
工事帳票、振替入力に高評価をいただき大変うれしく思います。
ご指摘いただきました、土地の原価管理につきましては、今後の製品開発で改善できないか検討してまいります。
引き続き『PCA建設業会計V.7 クラウド』をご愛顧のほどよろしくお願い致します。
『PCA人事管理X クラウド』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
ミス軽減にアラート機能をお役立ていただき大変うれしく思います。
今後も機能強化を行い業務の効率化のお役に立てるように努めてまいります。
引き続き『PCA人事管理X クラウド』をご愛顧のほどよろしくお願い致します。